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【連載】8×8にランダムに敷き詰められたオセロ盤の石を1つ裏返して1から64を表す方法(3) 昨日に続いて、YouTubeの「ナゾトキラボ【IQ & 謎解きチャンネル】」で公開されている、 ●絶対に解けない数学問題!?世界一難しい論理クイズ についての考察。 まず、昨日取り上げた以下のクイズについての考察。
●カードXが0〜9のどの数字であっても、プレーヤーAはカードYを適当に選んで足し合わせることで、告げられた数QをプレーヤーBに伝えることができる。 という点にある。そのためには、 Y=(10ーX+Q) というようにYを選べばよいことになる(10以上の時は10を引く)。また、プレーヤーBは合計値の1桁めを答えれば正解になる。例えば
次に、元の問題の8×8を2×2=4マスに単純化した場合について考えてみる。 4マスに敷き詰められた石のパターンは24で16通り(4ビット)あり、いっぽう、プレーヤーAに告げられる数は1〜4のいずれかであり、これは2ビットの情報となる。以上をふまえて、16通りのパターンで4通り情報(2ビット)を表現する方法を考えてみよう。8×8の方略と同じように考えると、
●○ ●● であり、「11」と告げられた時にひっくり返す番地は、特殊な引き算(01-11=10)により「10」、すなわち左下のマス目の黒石であるゆえ、ひっくり返した後のパターンは、 ●○ ○● となる。 さて、元の話題に戻るが、表題の ●8×8にランダムに敷き詰められたオセロ盤の石を1つ裏返して1から64を表す方法 といいうのは、 ●オセロの6個の石を使って1〜64を表す方法 とは異なっている点に留意しなければならない。1〜64は、2進数6桁(6ビット)で表すことができるので(但し「64」は2進数「000000」と見なす)、単に数を表現するだけであるなら6個の石があれば十分。いっぽう「8×8にランダムに敷き詰められたオセロ盤の石を1つ裏返して1から64を表す」という場合は、与えられた8×8のパターンに対して64通りの裏返しがおこなわれ、かつそれぞれの裏返しが「0」から「63」までの数値表現ができるような操作でなければならないことを意味する。 ここで留意しなければならない重要なポイントが1つある。それは、1つの石を裏返して ●(与えられたパターンが表す数)→(告げられた数) への変換をおこなう際に、 ●(与えられたパターンが表す数)イコール(告げられた数) というケースが含まれていることである。このクイズでは、「1つの石を必ず裏返す」ルールとなっているのでどこかを裏返さなければならない。YouTubeの中でも説明されていたように、これは「000000」の「番地」の石を裏返すことで可能となる。これまで紹介されてきた方法では、8×8盤のパターンは、それぞれのマス目の6桁、5桁、...1桁それぞれの番地が「1」となっているのマス目に白石が奇数個あるか(「1」)、偶数個あるか(「0」)で、数値を表現してきた。ところが「000000」という番地はカウント対象には含まれていないので、白石であっても黒石であっても表される数は同じになる。 同じことは2×2盤でも言える。例えば、 ●○ ○● と、 ○○ ○● というパターンは、いずれも「11」を表しており、「00」の番地に相当する左上の石の白黒はカウントされていないことが分かる。 以上、元の8×8盤のほかに2×2盤を含めてこのクイズで正解を出すための方略について考察した。この方略は、他の大きさのマス目でも適用できるものと思われるが、パターンの分類が2進数の桁数に対応していることから、
次回に続く。 |