じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 今年の夏は、局地的な大雨の影響もあり、雑草の成長が速いようだ。写真は津山線沿いの雑草。除草作業もおこなわれているがなかなか追いつかない。
  • 写真上:座主川橋梁のケーブル線に絡みつくイシミカワ。
  • 写真下:線路沿いの金網やポールに絡みつくマルバルコウソウと西洋朝顔。

2022年8月10日(水)



【小さな話題】最近視聴したYouTube動画「ユニバース25の楽園実験」「首を切られたあとの意識」

 最近視聴したYouTubeの雑学系動画「ゆっくり解説」のメモと感想。
  • 【動物実験】食料∞・病気や天敵ナシ環境での生物の結末【ゆっくり解説。2022年4月28日】
     ジョン・B・カルフーンが行った「ユニバース25」という動物実験の方法や経緯、結末が分かりやすく紹介されていた。詳細はウィキペディアのリンク先でも詳しく紹介されている。
     人間とマウスでは生活様式が全く異なるので、この実験の結末を人間社会へのメタファーとして使うことには慎重であるべきかと思うが、人間が同じような環境に置かれた場合でも、同じように滅びてしまう可能性はかなり高いと思われる。
     この動物実験で与えられた環境は「食料無限・疫病ナシ・天敵ナシ・広大な住処の何不自由ない楽園」であった【ウィキペディアでは「餌や水、巣の材料に不足はなく、外敵もいない。唯一の困難は空間が制限されていることのみである。」と記されていた】。しかし、この条件だけで「楽園」と呼べるかどうかは大いに疑問である。一番の問題は、配偶者を自由に選べないことにある。
     これを、人間社会に置き換えてみよう。仮に男女それぞれ100人、合計200人が孤島で共同生活を始めたとする。この島には食料が無限にあり住む場所にも困らないとする。そうすると、一部の男女は夫婦となり、そのうち子どもが生まれて子育てが始まる。しかし、これが一夫一妻となるのか、一夫多妻となるのか、一妻多夫になるのかは、構成員の力関係によって変わってくる。いずれにせよ、一定の比率で結婚できない男女が存在することになる。性欲の高い人たちは相手をめぐって争いを繰り返すいっぽう、性欲の低い人のほうが適応的であるためいずれ子孫が作れなくなる、という可能性は極めて高い。
  • 【闇科学】ギロチン処刑で首チョンパの瞬間、意識はどうなる?【ゆっくり解説。2021年6月10日】
     以前、私がもし死刑になるとしたら、絞首刑よりはギロチンのほうを希望すると書いたことがあった。絞首刑では、数分程度、呼吸困難で苦しむことになるが、ギロチンは「苦しい」と感じる前に一瞬で死ぬことができると思っていたからである。しかしこの動画によれば、首を切られても数秒程度は意識がある可能性があるようだ。動画によれば、人間の脳は酸素を20%も大量消費する臓器だが、首の頸動脈が切断されると血液の供給が止まり酸素が供給されなくなる。その酸素が不足するまでの数秒間は生きている可能性がある。じっさい、1905年の事例では、首を落とされた死刑囚は、呼びかけに応じて目を開いたという。但しこの瞬きは筋肉の痙攣であるという可能性があるという。また、1956年にフランス議会に報告された事例では、首を切られた人の瞳孔反応と条件反射は、15分程度確認されたという。
     このほか、首を切られたニワトリ「マイク」が18か月も生存したというエピソードも紹介された。生存できた理由としては「切断の切り口が奇跡的に良かったため、生命維持に必要な脳幹部分や片耳が残っており、さらに運良く血が塊、出血多量にもならなかったため」と説明された。人間と違ってニワトリでは、生命維持を司る部位が頭蓋骨内部以外に格納されているという。もっとも、この「マイク」は、「飼い主が食堂に液状のエサや水を直接流し込み、また、喉に溜まる粘液を綺麗に取り除いた」というケアを受けており、自立的に生き延びたわけではなかったようだ。
     いずれにせよ、上記の事例からみて、ギロチンのほうが絞首刑より苦しまないとは必ずしも言えないようである。もちろん、悪いことをしなければどちらの死刑を執行されることはないのだが、いくら緩和ケアを受けても、病気で死ぬ時のほうが死刑より苦しむ場合があるというのは皮肉なことだ。