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【小さな話題】ヒット商品2022(4)「完全メシ」「ちいかわ」「Yakult1000/Y1000」 昨日に続いて、12月17日にTV東京系で放送された、 ●必見!ヒット商品研究所〜2022ベストヒット&ロングセラーのヒミツ!〜 についての感想。本日は第7位から1位までの商品について考察する。こちらによれば、ランキングは、 まず第7位については私はお酒を一切飲まないのでパス。 第6位の炭酸飲料対応ボトルについては、確かにこれまでの普通の水筒に炭酸水を入れると内圧によりフタが開きにくくなったり、開けたとたんに吹き出すといった問題があることは知っていた。もっとも、普通、炭酸水はペットボトルに入れて持ち運びができるのでなぜ別のボトルに移す必要があるのか、よく分からなかった。 第5位の「完全メシ」というのは、人間に必要なすべての栄養素が揃うという意味であると理解した。美味しい料理を食べるだけの時間が無い時などには便利かと思う。もっとも、人間は、自分の体に必要な栄養素ばかりでなく、腸内細菌にも餌を与えて共生しなければ生きていかれない生物である。腸内細菌が「完全メシ」を気に入ってくれなければ完全とは言えないように思うのだがどうだろうか。 第4位については私の興味対象ではないのでパス。 第3位は放送では紹介されなかったので何とも言えないが、冷たい首輪をつけることで脳への血流に異変が起こらないかどうか気になるところもある。 第2位の「ちいかわ」は、リンク先によれば、 数年前、イラストレーターのナガノ氏がTwitterで細々と始めた漫画「ちいかわ」が、日本のキャラクター史に残る快進撃を続けている。単行本が発行され始めた21年ごろから徐々に人気が増していたが、22年4月にテレビアニメの放映が始まるとさらに大ブレーク。朝の時間帯で最も視聴率が高い「めざましテレビ」内で放送されると、老若男女の誰もが知るキャラクターになった。YouTubeでの再配信は、累計5300万回以上再生されている。とのことであったが、私は一度もお目にかかったことがなかった。最近はアニメのキャラまでAIで合成されたり(ピカチュウも多数の候補のなかから決定されたと聞いている)、読者の反応により形を変えていったり(←ドラえもんも第1作とアニメでは顔かたちが変わっている)というように、人間の力が及ばないところがあるが、そんななかで一個人の漫画が年間第2位の人気キャラになったというのはスゴイ。そのうちYouTubeで視聴したいと思っている。 さて、いよいよ第1位だが、ヨーグルト好きの私ではあるが、「Yakult1000/Y1000」という商品は、店頭で見たことも、CMも視たことも一度も無かった。この放送を聴いたあとドラッグストアやスーパーで探してみたが扱われていないようであった。放送によるとこの乳酸菌飲料のボトルシールには、「ヤクルト史上最高密度の乳酸菌シロタ株」を含んでおり、「ストレス緩和、睡眠の質向上、腸内環境改善」という宣伝文が表示されているという。 もっとも、上掲の他の乳酸菌飲料や健康食品一般の宣伝文句についても言えることだが、「○○の効果が期待できる」ということと「○○の効果がある」ということでは話が違う。もし「○○の効果がある」とアピールするのであれば、やはり、それを実現するために必要は摂取量・頻度を明示する必要があるように思う。また、「睡眠の質向上」と言うからには、朝飲んでも眠くならないのか、寝る前に飲んだほうが有効なのか、説明が必要である。 なお、私は長年にわたり自家製のヨーグルトを大量に摂取しているが、整腸作用以外の乳酸菌の効果についてはもともとそれほど期待していない。整腸作用については、普段の便通はきわめて規則的であるのに対して、海外旅行先などでヨーグルトの摂取量・頻度が減ると便秘や下痢気味になりやすいことからも当てはまるように思う。なおだいぶ以前に「ヒューマニエンス」や「ガッテン」で、通常、個々人の腸内環境は子どもの頃の食習慣でほぼ決まってしまってその後は安定を保っており、外部から取り込まれた新参者の乳酸菌は一定時間後は体外に排出されてしまうというような話を聞いたことがあった。特定の乳酸菌を定期的に摂取すればそれなりの効用はあるが、(健康な)他人の便の成分を肛門から注入しないと腸内環境の根本的な改善には到らないはずである。 ま、そうは言っても、この「Yakult1000/Y1000」は一度も試したことが無いので何とも言えない。そのうち、ヤクルトレディを見かけたら分けてもらおうかと思っている。 次回に続く。 |