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※クリックで全体表示。 | 「ゴールデン将棋」と「4人将棋」の駒の配置。↓の記事参照。 |
【小さな話題】「ゴールデン将棋」と「4人将棋」/「変わり種囲碁」の可能性 1月2日の午後、1月2日の午後、NHK−Eテレで、 ●2023新春将棋バトル!バラエティー五番勝負 という放送をしていた。内容は「マージャン将棋」、「鉄筋vs.木造将棋」、「ゴールデン将棋」、「4人将棋」、「脳内&10秒リレー将棋」の5本立てであったが、この中の「ゴールデン将棋」と「4人将棋」は特に興味深い内容であった。 まず「ゴールデン将棋」であるが、↑の左側の画像にあるように、普通の駒の配置に対抗して「ゴールデン」側【とりあえず「先手側」】は、歩と金2枚だけという貧弱な配置となっていた。しかし、玉の右側の金は無敵であって、絶対に取られないというルールになっていた。この最強の金があれば、プロにも勝てるはずだという趣向。但し実際には、ゴールデン側が自陣を守ろうとして別の駒を動かしているうちに飛車や角に成り込まれてあっさり負けてしまった。 放送でも少しだけ示唆されていたが、このルールのもとでは、とにかく相手の玉に「無敵の金」を近づけていくことが必勝法であるという。但し、なぜ必勝になるのかは放送では解説されなかった。 ということで自分なりになぜ必勝になるのか考えてみた。まずこのルールから言えることとして、
次に、仮に盤面に「無敵の金」と後手側の玉だけがあった場合に、「無敵の金」1つで玉を詰ますことができるのかを考えてみる。これは、玉が「無敵の金」の動きに合わせて盤面をぐるぐる回るように逃げられるのか、という問題に置き換えられるのではないかと思われる。数学的な証明には到っていないが、有限空間ではどうしても追い詰められてしまうように思われる。 次に「4人将棋」であるが、ウィキペディアによれば、もともとの4人将棋には、1993年、島根県平田市(現出雲市)の市役所にて考案されたものがあり、その配置は玉の両側に金と銀、玉頭に飛車、飛車の頭と両側に歩、という各9枚の駒の配置になっている。リンク先ではこのほか、スーパーファミコンの4人将棋ゲーム、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場した4人将棋、テレビ番組『四神将棋』が紹介されていた。 今回の放送の4人将棋はこれらとは異なるルールで独自にアレンジされたものであり、
必勝法はよく分からないが、味方どうしで駒を取り合って持ち駒を増やすほうが有利ではないかという気もした。 なお、1月2日の将棋に続いて、1月3日には「囲碁おもしろ対決」という番組が放送されたが、将棋と違って風変わりなルールは導入されず、初心者向けの定石や詰碁などオーソドックスな内容に終わっていた。もし面白い囲碁のルールを作るとしたら、
このほか「3人囲碁」や「4人囲碁」も可能だが、「3人囲碁」ではそのうちの2人が連合軍を作ると途端に強くなる。また「4人が赤と黄と青と緑の石で交互に打つ。但し、「赤と黄」、「青と緑」はそれぞれ同じ色の石(味方の石)とする」というルールのもとで2人ずつチームを組んで順番に打つというのは、参加者が一手ごとに交代で打つことと実質的に同じになる。 |