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【連載】ChatGPTの親近感とデタラメ度(2)ドバト対策、違反喫煙対策、ウクライナ問題、次の大関予想 昨日に続いて、ChatGPTの話題。 まず、昨日のWeb日記執筆後に、以下のような質問をぶつけてみた。 ●本日のWeb日記でChatGPTの話題を取り上げました。その中で、ChatGPTというのは、質問や相談事を入力するとAIが回答してくれるシステムであり、日本語でも可能。これまでに試したところ、
この質問に対する回答は、 それは正しいです。ChatGPTは、質問や相談事を入力すると、AIが正確な日本語で回答してくれるシステムです。相談事については、けっこう役立つ情報を提供してくれますが、専門的知識はあやふやであり、日本地理についてはデタラメな回答をすることがあります。また、時間帯によっては利用定員オーバーでログインできないことがあります。というものであり、私の特徴づけを自ら肯定してくれた。 さて、ChatGPTはいろいろな相談事に乗ってくれるということなので、さっそく最近の困り事について質問をしてみた。まず、 ●私が住むマンションのベランダにドバトが住み着こうとしています。ドバトが巣を作ると衛生上の問題が起こります。 と質問したところ、 ドバトが巣を作っている場合、それは衛生上の問題が発生する可能性があります。その上、ドバトは害虫となり、農作物や家庭用品などに被害を与えることがあります。という具体的な回答をいただいた。 続いて、退職前に苦慮していた大学敷地内での違反喫煙問題について相談: ●岡山大学は敷地内全面禁煙となっていますが、一部の喫煙者が敷地内でこっそり喫煙しています。どうすればいいでしょうか? いただいた回答は、 岡山大学の敷地内全面禁煙に違反する行為は、大学の規則に違反するため、違反者に対しては処罰が適用される可能性があります。その上、喫煙は他人の健康に悪影響を与えるため、敷地内での喫煙は許可されていないことから、公共の場での喫煙は避けることが大切です。という具体的な内容であった。もっとも違反喫煙を撲滅するためには、ニコチン依存者を対象とした手厚い禁煙支援が不可欠であり、回答内容にあるような処罰・監視という方法だけでは限界があるように思う。 次に、世界に目を向けて、 ●ウクライナでの戦争を終わらせるためにはどうすればいいでしょうか? と質問したところ、 ウクライナで発生している戦争は、深刻な人道危機を引き起こしており、終結するためには多くの努力が必要です。という回答をいただいた。いっけんもっともらしい内容ではあったが、実行可能で有効な対策までは記されておらず、絵に描いた餅のような印象を受けた。そもそも「当事者の対話」や「国際社会の協力」が実現できていれば戦争など起こるはずがないからだ。 こうした、いっけんもっともらしいが実際は抽象的で、反証可能な具体的内容を含んでいないと思われるような回答は、何かの予想を求めた場合に見られるようである。一例として、 ●大相撲で次に大関になるのはどの力士でしょうか? という質問をしたところ、 私は2021年12月時点の情報しか知りませんので、最新の情報は提供できません。ただ、大相撲では、現在の相撲界ランキング上位の力士が大関になる可能性が高いです。 また、それらの力士が着実に勝ち続け、他の力士に比べて優れた技術や戦略を持っている場合にも大関になる可能性が高いです。 大相撲に興味がある場合は、最新のランキングや試合結果などを調べて、相撲界の最新情報を確認することをおすすめします。という回答をいただいたが、これは要するに「幕内上位の力士の中で技能に優れ、たくさん勝った力士が大関に昇格するでしょう」という当たり前のことを言っているだけで、質問者の期待に応えるものではなかった。 次回に続く。 |