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ウォーキングの途中、津山線の線路沿いでアオサギを見かけた。数メートルの距離まで接近したが飛び立つことはなかった。アオサギのほか、キジバト、カルガモなどもそうだが、街中で見かける野鳥は、デジカメだけ鳥のほうに向けて、視線は別の方向を向けていれば結構近づけるようだ。
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【連載】AIの進歩で仕事を奪われる人と、新たなビジネスチャンス(1) 少し前から、 といった連載を通じて対話型AIの話題を取り上げてきたところであるが、対話型に限らず、AIのめざましい進歩には目を見張るところがある。 そのいっぽう、
このほか、新年度を迎える中で、いくつかの大学が、ChatGPTの利用について指針を示しているようである。 ここからは私の感想・考察になるが、まず、AIの開発を中断させるということは現実には困難であろうと思う。一般の利用を制限することはできるかもしれないが、国によって開発を禁止したりしなかったりというマチマチの対応が行われる限りにおいては、開発を進めた国のほうが優位になることは目に見えている。世界全体が一斉に開発を禁止すれば可能かもしれないが、専制主義国家などで秘密裏に開発が続けられる可能性はある。 ということで、開発そのものを中断させるのではなく、AIによって何ができるようにようになったのか、何はできないのかについて日々情報を更新していくことが重要、というか、そうするしか道は無いように思われる。いずれAIの力を借りて、地球全体が砕け散るほど強力な爆弾が開発され、それを武器として世界支配を狙う国が現れたり、あるいは開発途上のミスで偶発的に地球が崩壊してしまうかもしれない。あるいは、AIの力を借りて人類の免疫力では対抗できないような新型のウイルスが開発され、それが偶発的に流出することで人類が滅亡するということも考えられるが、そういった危険があるというだけでAIの開発を止めさせるわけにもいくまい。むしろ、AIの力で癌の予防や治療が飛躍的に進む、といったポジティブな面にも目を向けつつ、AIが悪用されないような社会の仕組みを構築し、その中で最善の選択をしていくほかはあるまい。その上で人類が滅びるということになるならもはや自業自得。というか、人類の進化のゴールは滅亡であり、人類が誕生した時からそのように宿命づけられていたとと受け止めるほかはない。 さて、AIの進歩によって世の中はずいぶん便利になってきたが、反面、この先10年以内のうちにAIに仕事を奪われそうな人も大勢いるのではないかと思われる。あくまで素人の私の妄想ではあるが、いくつかの職種について考えてみたいと思う。なお「仕事を奪われる」といっても、その職種に従事している人たち100%が失業するとは限らない。いくらAIに頼るといっても最後は人間の判断に委ねられる場合がある。つまり、100%が失業するのではなく、例えば5%の人はいっそう活躍し、残りの95%は失業するというケースもかなりあるように思う。 ということでここからは私の妄想になるが、失業しそうな職種の1番目として挙げたいのは作曲家である。現在でもすでに、歌詞、ジャンル、雰囲気といった諸条件を入力すれば、AIが自動的に作曲してくれる技術は確立できているはずだ。AIは機械学習を通じて、ヒットした曲の特徴、ヒットした背景などを把握しており、次にどんな曲が人気を得るのかを予測できる力を持っている。自身の努力と研究の中で新手を編み出してきた将棋棋士が、AIの示す予想手や評価値を参考に新たな戦法を学び取っているのと同様、作曲家も、AIが提案したメロディーの中から気に入ったものを選び、独自に編曲して発表できるようになる(というかすでにそういう手法で作曲している人もいるのではないか。 似たような可能性として2番目に挙げたいのはデザイナーである。デザイナーにもいろいろな分野があるので全てが失業するとは言えないが、例えば宣伝用のチラシとかWeb広告のデザインなどは、商品の特徴、セールスポイント、購買層などの条件を入力するだけで、AIが自動的に作ってくれるようになる。 さらに3番目として、画家という職種も危うい。これまた、現在すでに、希望条件を入力すれば自動的に画像を生成してくれるAIがあるという。利用者がそのような画像を購入するようになれば、絵を売って生計を立てている画家は失業してしまう。もちろん、絵画鑑賞においては、絵そのものの独立した鑑賞価値以外に、それを描いた画家の人生や思想といった制作過程の文脈を重視する人もいるだろうから、100%が失業することはないとは思うが。 次回に続く。 |