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4月16日放送のNHK『ダーウィンが来た!』は、
●ようこそ!牧野富太郎の植物らんまんワールド
というタイトルで、朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルとなった牧野富太郎博士ゆかりの植物がいくつか紹介されていた。写真はその1つ、ユキモチソウ。この時期、半田山植物園ではざっと数えただけで100株以上が見られる。今回の放送で初めて知ったことだが、
- 雄花と雌花が別々の株に咲く(雌雄異株)が外見からは見分けをつけにくい。
- 「雪餅」の底の部分をみると、トウモロコシのように雌花が並んでいるものと、花粉をいっぱいつけた雄花が並んでいるものを区別できる。
- 「雪餅」の表面は滑りやすくなっていて集まってきた虫たちは中に落ちてしまう。
- 雄花の付け根には小さな隙間があり、閉じ込められた虫たちは花粉をいっぱいつけて脱出する。
- 雌花の付け根には隙間は無く、虫たちがもがいて出ようとするときに花粉をつける【虫たちは結局脱出できずに死んでしまう】。
- ユキモチソウが咲く場所は湿った森の日陰であるため、キノコに集まる虫たちを呼び寄せるニオイがある。但し放送で実際にニオイを確かめた限りでは「かすかな草のニオイ」であり、キノコのニオイがするのは特定の気象条件に限られている可能性がある。
という。なお、ユキモチソウは、成長や栄養の状態によって雄株から雌株に変化する性転換植物であるという。この場合、雄株にあった虫たちの脱出口が閉鎖されてしまうのかどうかは分からない。
※写真は比較的大きな株。腕時計の外径は35ミリ。
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