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半田山植物園で見かけたメスのオオシオカラトンボ(たぶん)。メスのシオカラトンボはムギワラトンボとも呼ばれているが、オスに比べると見かける回数が少ないように思う。 なお、半田山植物園ではシオカラトンボとオオシオカラトンボの2種が棲息しているが、オオシオカラトンボのほうが数が多いようだ。 |
【小さな話題】NHK朝ドラ『らんまん』の視聴意欲低下 NHK朝ドラ『らんまん』は、NHK-BSPで朝7時半からの放送を毎回録画し、気が向いた時にまとめて視聴しているが、この2週間あまりは未視聴の回がたまってしまった。土曜日放送のダイジェスト版を先に視てから、月曜から金曜の5回分を少しずつ再生しているが、追いつくのがやっとになってきた。 この視聴意欲低下の原因は、作品自体がつまらなくなったというわけではない。恋愛成就で一段落したあと、研究活動や大学内の軋轢が多く描かれるようになったことにある。私自身も、18歳で大学に入学してから、院入試、大学院生活、オーバードクター、博士号取得、最初の就職、別の大学に異動、助教授から教授への昇任、65歳で定年退職...というように47年間も大学に身を置いた人生を歩んできたが、率直に言って楽しかったことはあまり無かった。「もし人生をもう一度やり直せるならどういう道を選びますか?」と問われたとしても、大学での研究教育職に就きたいとは思わない。もっとも私は子どもの頃から一貫して人付き合いを好まない人間であり、一般企業への就職や客商売は到底無理。トレーダーズvoiceに出演しているような著名投資家になれれば万々歳だが、失敗すればホームレスとなりどん底生活を送ることになる。ポツンと一軒家で紹介される山村生活も魅力的だが、じっさいに農作業をするのはそんなに甘く無いし、最寄りの集落の人たちとの人付き合いも大切で、自由気ままに生活できるわけではない。 ま、何はともあれ、ドラマを視ていると、研究室への出入りを禁じられた主人公万太郎と、私自身の辛かった時代、特に6年間に及ぶオーバードクター時代【大学院5年間を終えたものの常勤職に就けない時期】の記憶が重なり、いい思いはしない。しかも、オーバードクター時代に受けた屈辱的な経験の数々は、たいがい夢の中に出てくるから始末が悪い。目が覚めているなら、瞑想でも何でもそれなりの手立てがあるが、夜に見る夢の内容まではコントロールできないのは辛いところだ。直近の「研究室への出入り禁止」ばかりでなく、万太郎が初めて東大の植物学教室を訪れた頃から、私自身が毎晩見る夢の中身も、なんだか大学の研究室を舞台にしたネタが増えてきたように思う。 私が理解している限りでは、このドラマは、
もちろん、大学教員であっても高邁な識見を持ち、多くの弟子から尊敬を集めている人はいる。しかし、研究者として大学教員を採用する場合は、とにかく研究業績・能力が第一の基準となって評価されるため、人間関係面では、人付き合いを好まなかったり、相手(同僚、学生など)の気持ちを汲むことができない人も採用される。なので、そもそも大学内の人間関係をネタとしてハッピーエンドのドラマが創れるというのは、私にとっては信じがたいことである。 ドラマのこの先の展開については全く分からないが、ウィキペディアによれば、牧野富太郎の実話としては次のような出来事があり、どこまでドラマに取り込めるのかは分からない。
余談だが、矢田部良吉の四男は、心理学ではよく知られた矢田部達郎。 |