じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 ウォーキング中に見かけたゴマダラカミキリ。頑丈な鎧をまとっているように見える。人間にとっては重大な害虫。


2024年6月18日(火)




【小さな話題】瀬戸内海のスナメリ/北木島八十八か所霊場/コーヒー4題

 6月15日に視たTV番組のメモと感想。いずれも一週間以内であればNHKプラスで視聴可能。
  • 【NHK総合 『NHK地域局発 @okayama 国立公園指定90年 ミッションin瀬戸内海』】

     朝食時にたまたま視聴した。岡山限定のローカル番組かと思ったが、全国で放送されたようだ。この回は、スナメリと、笠岡諸島・北木島八十八か所霊場めぐりの話題が取り上げられた。なおタイトルの国立公園というのは、日本初の国立公園の1つである瀬戸内海国立公園に因む。1934年に指定され、日本最大の面積を誇る。

     最初のスナメリの話題だが、スナメリは世界最小のクジラの仲間。水深50メートルより深いところには生息しない。日本では、瀬戸内海のほか、仙台湾〜東京湾沿岸、伊勢湾・三河湾、大村湾、有明海・橘湾の5つで確認されているが、別の海域まで移動することはない。瀬戸内海で生まれたスナメリは瀬戸内海で育ち、瀬戸内海で死んでいく。食物連鎖の頂点にいるので、スナメリをしらべることで瀬戸内海の生態の豊かさが分かる。
     放送に取材1日目は目撃できなかったが2日目に親子のスナメリを確認し、ドローンでも撮影することができた。

     続いた紹介されたのは「“北木島八十八か所”を廻れ!」であった。笠岡諸島・北木島には、四国の八十八か所霊場を再現した88の御堂があるが、地元の人に案内してもらわないとたどり着けないような所もある。1日目は9.1kmを歩いて26番目まで。2日目は16.2kmを歩き、84番まで到達。3日目は1箇所にまとめて85番から88番までが祀られており初めて4分で達成、

     ここからは私の感想・考察になるが、瀬戸内海の食物連鎖の頂点がスナメリであるということは知らなかった。機会があれば見たいものだが、シーカヤックを漕いだことはできないし、長時間待機していると尿意をもよおしそうなので困難。

     北木島の八十八か所めぐりも興味があるが、かなり見つけにくい所もあるようだ。ま、近隣の法界院でもミニ八十八か所巡りができるのでそれでよしとしておこう。

  • 【NHK総合 所さん!事件ですよ『1杯5万円のコーヒー豆!?これでコロナ禍を乗り切った男』】

     夕食時にたまたま視た番組。タイトルは1杯5万円のコーヒー豆となっていたが、他に、
    • ゾウが排泄したコーヒー豆
    • フィンランドで開発中の細胞農業
    • 凍結解凍覚醒法という技術で耐寒性を高め、日本でも栽培されるようになったコーヒー
    という合計4つの話題が紹介された。

     最初の話題は、「パナマゲイシャ」と呼ばれる超高級コーヒーで1杯5万円で提供されている。名前は『ゲシャ村』に由来するもので日本の芸者とは無関係。コロナ禍で経営危機に陥った社長が巣ごもり需要に対応したネット販売。さらにコロナ明けには店でも提供するようになり2021年3月には過去最高の売り上げとなった。
     2番目の話題は、タイのコーヒーで、日本では1杯1万円くらいするという。この高級コーヒーはコーヒーの実をゾウに食べさせて排出された糞から実を取り出し洗浄、殺菌して製造されている。ゾウの消化酵素が苦味の元となるタンパク質を分解しており、また体内で実の発酵が進むことでコーヒーの香りも増している。タイではかつては林業が盛んでゾウが活躍していたが、乱伐などにより衰退。このコーヒーの売上の一部がゾウの飼育費に還元されることでゾウたちも救われている。
     3番目は、フィンランドの細胞農業。世界各国で楽しまれているコーヒーだが近年は値段が上がっている。背景には気候変動で生産量が減少していることや原油高による輸送コストの増加などがある。コーヒーの栽培できる産地が地球温暖化によって半減する可能性が指摘されており、コーヒーの2050年問題と言われている。これに対応するため、フィンランドでは、細胞農業が研究されている。まずコーヒーの葉から植物細胞を取り出し、成長を促す培養液のタンクに入れて増殖させる。色は白色だが、冷凍乾燥させて焙煎するとコーヒーの色に変化。通常の栽培では収穫まで1年かかるが、細胞農業では3週間。但し現時点としては食品として未認可のため、研究スタッフ以外は飲むことができない。フィンランドは1人あたりのコーヒー消費量が世界2位、労働者の権利として4時間の勤務につき10分〜15分の『コーヒー休憩』が保障されているという。この研究が成功すれば2050年問題も解決し、また、コーヒー農園の拡大による森林資源の伐採を防ぐことができる。
     最後の4番目は、私の住む地元岡山での話題。収穫に使うのは凍結解凍覚醒法という技術。細胞を-60℃に冷却し苗木の耐寒性をあげる。苗木の値段は1株5万円。これをハウスで育てれば豆を作れるらしい。苗木の累計販売数は1万本超え。全国の企業から購入されている。ガソリンエンジンの部品を作っていた企業がEV化により多角化を目指したりしているため。

     ということでなかなか興味深い話題であった。ちなみに、私はかつてはカフェイン依存の傾向があり、朝食後と昼食後には必ずコーヒーを飲んでいたが、最近は全く口にしていない。一番の理由は、夜に眠れなくなるため。普段は寝付きがよく、夜中にオシッコをしてもそのあとすぐに眠ることができるのだが、昼にコーヒーを1杯飲んだだけで、なかなか寝付けなくなったり、深夜に目が覚めた後ちっとも眠れなくなるという経験が数回あり、きっぱりコーヒーを止めてしまった。くわえて、コーヒーを飲むよりも、自家製ヨーグルト&豆乳を飲んだほうが胃が落ち着くという理由もある。といってもコーヒーが嫌いになったわけではないので、来客時や喫茶などでは飲むこともあるが。