じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 「ジパング倶楽部」の退会を電話で申し入れた。
 理由は以下の3つ。
  1. とにかくJRを利用する機会が殆ど無いこと。この1年間では、昨年11月に関空までの往復と、今年6月に明石海峡大橋塔頂体験のため舞子駅まで往復、という2回しか割引を受けなかった。妻も確か2〜3往復程度。継続する場合の年会費は、個人会員3,840円、夫婦会員6,410円【※2024年4月1日以降、夫婦会員の新規入会は受付停止】となっており、年会費と割引額はとんとんで、殆どメリットが無い。
  2. 最寄りの法界院駅のみどりの窓口が廃止され、ジパング倶楽部の会員割引の切符を購入するためには岡山駅のみどりの窓口まで出向く必要が生じたこと。法界院にみどりの窓口があった時はウォーキングを兼ねて出発の数日前に買いに行けばよかったのだが、岡山駅となると交通費も時間もかかってしまう。また、曜日や時間帯にもよるが、岡山駅では長蛇の列で1時間以上待たされることがある。出発当日に購入しようとすると、行列待ちで予定していた電車に間に合わなくなる恐れがある。
  3. 『のぞみ』や『みずほ』が割引対象にならない。大阪や北九州方面ならそれでもいいのだが、東京方面の往復には不便。
特に2番目の、法界院駅での「みどりの窓口」廃止は決定的な理由となった。




2024年7月17日(水)




【小さな話題】プロジェクトAI 若者が世界を救う!? Dコン2024(1)

 7月15日にNHK総合で初回放送された、

プロジェクトAI 若者が世界を救う!? 涙と感動 若者たちの熱き挑戦に密着!! 『Dコン2024』

のメモと感想。ちなみに『Dコン』というのは『全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト』の略。高専のチームがAIとデータを活用して社会問題の解決に挑むというコンテストであった。今年は5月に渋谷で行われた。全国72チームから予選を通過した11チームが頂点をかけて激闘した。

 放送ではまず、松尾豊さん(東京大学、Dコン実行委員長)からディープラーニングについて簡単な説明があった。例として挙げられたのは顔の表情の認識。1枚の顔写真を見せられた時、人間はその写真の人物の様々な表情を想像できるが、コンピュータではピッタリ一致した顔しか認識できない。しかしディープラーニングで、いろいろな向きや表情の写真をコンピュータに学習させることで、何百人、何千人の人の中から特定人物を瞬時に見つけ出せるようになる。

 Dコンでは、技術力の高さに加えて、社会ニーズに合っているか、ビジネスとして成功するかどうかが5人のベンチャー投資家によって審査された。

 放送ではその中の2つのチームの成果が紹介された。
  1. AIで特殊詐欺を防止!?若者たちの挑戦【最優秀賞】
    東京都立産業技術高等専門学校品川キャンパス「Technology七福神」が開発したのは詐欺防止AI。既存の電話に取り付けAIが詐欺がどうか判断する。
    詐欺がどうか判断する基準は3つあり、
    • NGワードで判断。AIに詐欺ワードをリストアップさせそれを検知する機能を組み込んだ。
    • 会話のスピードで判断。1秒に発話した文字数に詐欺の特徴が出る。詐欺犯は早く話す傾向にある。1秒間に8.15文字以上でOUTを加算するプログラムを組んだ。
    • 文章の特長を数値化して類似度で判断で、すべての詐欺文章の特徴を数値化。AIに過去の詐欺文章や様々な情報を学習させ詐欺の手口を予想させ装置のAIに学習させる。こうすることで既存の手口以外にも対応できる。

    じっさいに千葉県警察本部で実力を見てもらったところ、ホームページにも乗せていない犯人の音声で実験しても検知することができた。

  2. AI枕で快眠を!?若者たちの挑戦【3位】
    大分工業高等専門学校「Sleep-New-World」が開発したのはAIを駆使した枕。6つのエアバッグを搭載し小型ポンプから個別に空気をエアバッグに入れてどんな寝姿勢・場所でも柔軟に枕の高さを変えて快適な睡眠環境を提供できる。
    頭の位置・顔の向きの変化をAIが感知し枕の高さを調整する。圧力センサーが枕にかかる圧力を検出し適量の空気を送る。クラスメイトに枕の上に寝てもらい最適と感じる高さのデータを学習させ百数十人に協力してもらいAIに学習させ誰が頭を乗せても最適な高さを導き出せるようにした。
    睡眠時の姿勢研究の第一人者の山田朱織さん【トリセツにもご登場】に開発したAI枕を見せたが、最適な高さの定義が甘いという指摘を受けた。「起きている時に気持ちいいと感じる高さ」は、「睡眠時の最適な高さ」と同じではない。

 このほか、野生動物と衝突による「ロードキル」を防ぐ研究、赤潮検知システム、稼げる農業、仮想現実に触れるグローブなどが紹介されていた。【こちらから詳細を知ることができる】。

 次回に続く。