じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 岡大・東西通り(正式名称は岡山市道の『津島南・北方線』、路線番号101000123 、起点住所:北区津島南二丁目876番2先、終点住所:北区北方二丁目1182番1先)の北西端、妙善寺バス停近くにあるソメイヨシノの老木。
 旧日本陸軍第十七師団駐屯地時代の桜並木の最後の生き残りではないかと思われる【その隣には松並木の一部とみられる松の老木もある】。

 この老木の南側は地方公務員宿舎が広がっていたが、現在は天満屋ハピーズ 津島店となりすっかり景色が変わってしまった。

2025年04月8日(火)




【連載】4月から放送が開始されたテレビドラマ(1)『大草原の小さな家』

 3月下旬から4月上旬に観た(or視聴を始めた)ドラマのメモと感想。連続ドラマは途中から見始めるとストーリーがいまいち分からないことがあるが、今回はいずれも第1話からちゃんと視聴することができた。もっとも、いくら隠居人とはいえ、以下のすべてを観るほどの時間はとれない。何回か視聴した上で続けてみるドラマを絞っていくつもり。
  1. 【NHK-BSP4K】大草原の小さな家
  2. 【NHK-BSP4K】ウルトラQ
  3. 【NHK-BSP4Kではすでに終了。BSでは4月以降に一部放送予定】藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン3
  4. 【NHK朝ドラ】あんぱん
  5. 【NHK-総合】アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険
  6. 【NHK-BSP4K】八重の桜
  7. なお、ジェレミー・ブレッド主演の『シャーロック・ホームズの冒険』と『刑事コロンボ』も4月から再放送が始まっているが、いずれも過去に全話を視聴済み、そのうちもう一度観たくなるかもし れないと思った回は録画・ダビングしているため、改めて視聴する予定はない。

 本日はこのうち1.について感想を述べさせていただく。




 『大草原の小さな家』は、NHK総合で1975年から1982年まで毎週土曜の18時台に放映され、その後も数回に渡って再放送が繰り返し行われた。2010年11月9日の日記に、

●「大草原の小さな家」の第1話を放送開始から35年目にして初めて視る

という記事があり、DVD版で視聴したことがちゃんと記されていた。

 もっとも、今回第1話の録画を視聴したところ、前半の、川を渡る時に愛犬のジャックが一時行方不明になったことや、インデアンの男2名が押しかけてきたあたりのシーンは記憶が蘇ってきたが、後半は殆ど忘れていて、初めて観たかのような新鮮味があった。ネットで検索したところ、第1話『すばらしい収穫』の前には90分〜120分くらいのプレエピソードがあるという話があり、Copilotに尋ねたところ以下のような回答をいただいた。
『大草原の小さな家』のシーズン1には、正式なシリーズ開始前に放送された**パイロット版「旅立ち」**という約2時間のスペシャルエピソードがあります。
このエピソードでは、インガルス一家が**ミネソタ州ウォルナット・グローブ**に定住する前の旅路が描かれます。彼らは森の中で祖父母と暮らしていましたが、人口増加により狩猟だけでは生活できなくなり、新天地を求めて西へ向かう決断をします。途中、**バーディグリス川のほとり**で家を建てるものの、先住民との緊張や立ち退き命令により、最終的に移動を余儀なくされるという展開です。
このパイロット版は、シリーズの基盤を築く重要なエピソードであり、インガルス一家の開拓精神や家族の絆が強調されています。シリーズ本編とは異なる雰囲気を持ちつつも、物語の始まりとして非常に印象的な内容になっています。
このエピソードを通じて、19世紀のアメリカ開拓時代の厳しさや希望が伝わってきますね。興味があれば、ぜひチェックしてみてください!
なるほど、今回の第1話のタイトルは『旅立ち』となっていて、ウィキペディアの第1話のタイトル『すばらしい収穫』と異なっている。どうやらNHKではパイロット版を第1話としてカウントしているようだ。

 このドラマは、ウィキペディアに
アメリカの国民的作家ローラ・インガルス・ワイルダーによる同名の児童小説シリーズが原作で、西部開拓期に中西部を幌馬車で移動しながら暮らす一家を描く。放送当初から大きな反響を呼び、ゴールデングローブ賞のほか4度のエミー賞を獲得するなど、アメリカのテレビドラマ史上「最も成功したシリーズのひとつ」とされる。
【中略】
アメリカの広大な自然を舞台に、両親と三人の姉妹が協力して生き抜く姿が描かれ、主に次女「ローラ」のナレーションで物語が進行する。アメリカでは、自らの手で自然を切り開き、家族同士が深い愛情で支え合うといった理想化された開拓生活の様子が多くの視聴者を獲得、放送当初から大きな成功を収めた。日本を含む世界各国で翻訳版が放送され、「西部開拓時代のアメリカ」のイメージを世界へ広める大きなきっかけとなったとも言われる。
と記されているように、開拓者の努力とそれを支える家族愛を描いた感動的なドラマであるが、見方を変えれば、白人第一主義のファミリードラマであって、開拓により土地を奪われていった先住民たちの悲劇や黒人たちの生活は描かれていない。ちなみに原作との違いの項目では、次のような指摘があった【要約・改変あり】。
  1. テレビシリーズということで、かなりの部分でアレンジされており、原作とはいささか趣を異にしている。
  2. テレビドラマ化される際、原作でインガルス一家が対峙するダコタ族などアメリカ先住民をどう扱うのか、アメリカ本国では特に大きな話題になったと言われている。原作ではキャロライン・インガルスがアメリカ先住民に対し好感情を持っていないと見られる描写が多く、そのままドラマ化するのかどうかが興味の対象だった。結果として、人種差別をテーマとしたストーリーも数話製作されたが、インガルス家は一貫してアメリカ先住民や中国人移民に対して好意的な立場であった。黒人への人種差別に関するストーリーについても同様である。
  3. 原作に登場しない差別問題や宗教観、伝染病、性被害・児童虐待なども取り上げられている。

 また原作者の項目の中にも、
ローラの作品は世界各国で広く親しまれてきたが、2000年代に入るころから、とりわけ作品に描かれている家父長制への無批判な信奉や、保守的な政治観、アメリカ先住民への差別を当然視するようにも読める記述などが批判されるようになった。
またローラの作品では、一貫して白人の市民だけが自然を切りひらく主体として描かれるが、実際にはアメリカ領土の西部拡大はアメリカ先住民への熾烈な迫害や、アフリカ系アメリカ人への激しい差別と表裏一体であり、それが作品ではほぼ無視されているとする批判が、とくにマイノリティの研究者から行われるようになった。
ま、このあたりは当時の時代背景やアメリカ建国の歴史を考慮に入れる必要があるだろう。

 ちなみに原作者のローラ・インガルス・ワイルダーは1867年生まれ、1957年没ということなので、私が5歳の時に亡くなっているが、ドラマでローラの役をつとめたメリッサ・ギルバートのほうは1964年生まれで私より12歳も若い。俳優として活躍したほか、2015年8月10日、2016年の選挙において、ミシガン州の選挙区で民主党から下院議員に立候補することを発表、しかし、2016年5月、健康問題を理由に撤退を表明したという。

 父親役のマイケル・ランドンは1936年生まれで1991年没、54歳の若さで亡くなっている。膵臓癌であると判明したが、自身はあえて抗がん剤に頼らず自然療法による癌との戦いを宣言したが、同年7月に亡くなった。

 母親役のカレン・グラッスルは1942年生まれで現在83歳。ウィキペディアには、

マイケル・ランドンとの不仲説、台詞の少なさやいつも「物静かでお人好し」なキャロライン役に腹を立てた、などの裏話もある。

 女性の年齢や容貌についてあれこれ言うのは失礼かとは思うが、過去にドラマを視聴していた時から、私にはカレン・グラッスル(本来はグラスリー)のほうがマイケル・ランドンより年上で姉さん女房のように見えていた。実年齢ではカレンのほうが6歳若いのだが、たぶん母親らしくメイクしたために老けて見えていたのだろう。なお、マシュー・ラボートーケイティ・カーツマンが子役をつとめた子ども時代のエピソードでは、チャールズよりキャロラインのほうが年長であるように設定されていたと記憶しているが未確認。

 ということで視聴を始めたところであるが、全183話、シーズン9を含めて208話にものぼるという超大作をすべて観ることはたぶん無いだろう。

 次回に続く。