じぶん更新日記特集

日記猿人関連発言

じぶん更新日記に戻る


目次

第1話 1行コメントにタグを使うことについて(1997年6月5日)
第2話 「日記な人」的パーソナリティ?(その1)(1997年6月13日)
第3話 日記を読むことについての自己分析(1997年6月22日)
第4話 日記を書くこと読むこと(1)ヒトは1日に何種類の日記を書けるか(1997年6月28日)
第5話 日記を書くこと読むこと(2)書く原因(1997年6月30日)
第6話 日記を書くこと読むこと(7)アクセス時間あれこれ(1997年7月5日)
【1997年6月30日更新】



970605(木)
[情網]1行コメントにタグを使うことについて
【おことわり。本日は、日記猿人の参加者むきの内容です。】
6月4日更新のいけがわさんの“タグの閉じ忘れについて”の記事を拝見し、1行コメントにFONTタグを使うということについて、ちょっと考えてみた。新作Top200や、得票数リストを眺めると、1行コメントに色をつけたり、文字を大きくしたりする人が多い。色をつけることぐらいは、個性を出すためのファッションの一種かなあ、と余り気にならないが、文字を大きくしたり点滅させたりするのは、ちょっと目障りな気がする。
このようにして文字を目立たせる人は、自分の日記をぜひとも読んでもらいたい、という方に違いない。しかし、その効用は本当にあるのだろうか。
下の表は、5月の得票ランキングを100位ごとに分け、上「位」者と下「位」者の間で、1行コメントにFONTタグを使用している比率に違いがあるかどうかを調べたものである。なお、便宜上、同数得票者についても、日記猿人のリストに従って、100人ごとにどちらかに割り振ってある。また、私がディスプレイを見ながら数えただけなので、多少の誤差はあるかと思う。【上位、下位を、上「位」、下「位」としたのは、順位が日記の価値を決めるものではないことを強調したためである】

5月のランキング別にみた、FONTタグ使用比率
順位彩色文字のみ使用彩色文字に加えて
大きいサイズ、斜体、点滅文字を
使用したもの
1位-100位21%_5%
101位-200位20%13%
201位-300位11%_3%
301位-376位10%_4%

この表を見る限り、上「位」であるほと、FONTタグの使用比率が多いとは言えない。1位から50位までを見ても、文字を彩色している方は20%、サイズを大きくするなどさらに目立つ工夫をしている方4%となっていて、比率は変わらない。むしろ、101位から200位のあたりのほうが、大きいサイズのコメントをつけている人が多い。
以上のデータから、少なくとも200位以上の人にとっては、FONTタグを使用したからと言って、それだけで読み手が増えることはない、と考えてよさそうに思われる。
ところで、201位以下になると、多少比率が下がる。これは、おそらく、201位以下の方は、あまり日記を更新されていないのではないか、あるいは、人に読んでもらうことよりも、(日記を毎日つけることを)他の人の前で宣言する目的で登録している方が多いためではなかろうかと思う。

初めてリストを見た人に限れば、目立つ文字は、注意をひきつけるに違いない。しかし、同じ人の日記を繰り返し読むという行動は、あくまで、日記の質的内容に依存して強化されるものだ。目立つ文字や、おやっ?と思わせるような見出しをつけていても内容がなければ、“狼が来た”と叫ぶ羊飼いの少年のお話と一緒で、誰からもクリックされなくなってしまうだけだろう。

<ここからは余談>私は、つい最近まで、“BOWDO”という日記は、(発音が似ているので)“ばうわう”という人が書いていると思い込んでいた。それほどまでに、“日記界”には無知であったわけだが、実はこのところ、1日に10人ほどの方の日記を拝見するようになっている。
私は、基本的には、TOPページにも記したように、“インターネットは、現実の世界に関わる者が、より有意義な関わりを求めて情報を交換する所である”と考えている。“BOWDO”やその他の“日記よみ日記”も日記執筆動向を知るための貴重な情報源として意義深いと思うが(と、おだてておいて、テロルは勘弁してもらおう)、やはり、現実世界との関わりを綴った日記に、いちばんの魅力を感じる【これは、あくまで私個人の好みを書いているのであって、それがいいとか悪いとか批評しているわけでは決してない。念のため】。
さいきん、“foo@okayama-u.ac.jp”からの投票が増えたとお感じの執筆者がおられるかもしれない。岡大には14000人以上の学生・教官が在籍しているので、すべて私というわけではないが、少なくともその一部は、私がそれを読んで感動したことへのささやかなお礼だと思ってほしい。
ところで、よく話題になる“ばうわう”さんの各種日記だが、私のところでは、平日はめったにアクセスできない。1画面を読み込むのに5分以上かかってしまい、途中で強制切断されることも多い。稀にアクセスに成功する時もあるが、1行コメントの内容とそのページの内容がぜんぜん一致していないと、がっかりしてしまう【これも、私の個人的な感想であって、執筆者に何かを要求するものではない。念のため】。

970613(金)
[心理]「日記な人」的パーソナリティ?(その1)
一昨日、“「日記な人」的パーソナリティ”という言葉を聞いた。この表現がどのくらい一般的な言葉になっているのかどうかは、わからないが、私にはどうも納得がいかない。
そもそも“「日記な人」的パーソナリティ”と言うからには、たとえば日記猿人に登録している人に共通のパーソナリティ特性があることを証明しなければならない。先日も書いた通り、私はついこのあいだまで、“BOWDO”という日記は、似たような発音の“ばうわう”という人が書いているのだろうと思い込んでいたぐらいで、“日記界”のことはあまり知らないが、 という事実をあげるだけでわかるように、執筆者のパーソナリティは千差万別、とうてい共通の特性があるなどとは思えない。
 日記を毎日更新する人は、“継続性がある人、根気強い人、几帳面な人”などと言われる。それは正しいし、そういう意味での共通性はあるかもしれない。だが、“継続性”とか“根気強い”とか“几帳面”というのは、日記を毎日更新しているという特徴を表す記述表現の1つであって、“毎日更新をする”行動の説明概念ではない。
 こういう例をあげればよいだろう。砂漠にサボテンが生えていたとする。サボテンは、乾燥や寒暖の差に強い植物であると言われる。この場合、“乾燥や寒暖の差に強い”というのは、サボテンの共通の特徴であるかもしれないが、サボテンがそこで生育している原因を説明したものではない。その場所が砂漠化し始めた当初には、乾燥や寒暖に弱い植物も生えていたはずである。それらは枯れ果て、結果的にサボテンが残ったのである。
 あるいは、こんな例でもよいだろう。“生物は、なぜ子孫を増やすのか?”当たり前ではないか。子孫を増やさない生物や、減らす生物がいたってよい。だけど、そういう生物は増えないのだから、存在しなくなるのが当たり前だ。
 日記更新も同じである。日記をつけ始めるという行動は、だれでもできる。しかし、途中で止めてしまう人は、当然更新しない。更新リストに名前を連ねないのは当然のことである。
 要するに私が言いたいのは、日記を継続するという行動の原因は、“継続性”、“根気”、“几帳面”という特性にあるのではない。もっと別のところにあるのだ。私はそれを、行動随伴性に基づいて説明したいと思っている。
 と、ここまで書いたところで(この日記は、日付をつけた日の前の晩に書いているのだが)、妻が話しかけてきたので、書き終わるまで待ってくれと言うと、“あなた、バッカじゃないの。彗星見物が終わったと思ったら、今度は毎晩、日記ばっかり書いていて...。”と怒りだした。その後何が起こったかは御想像に任せるとして、あとは後日に続く。

970622(日)
[情網]日記を読むことについての自己分析

きょうの内容は、“日記猿人”参加者向きです


 きのうの日記で、
明日は、日曜日なので、いったん休憩して別の話題をとりあげたいと思う(ひょっとして日記読み日記?)。
と書いた。じつは、6月18日にちょっと思うことがあって、多様な価値観の問題、それと本質的な自由はあるか?というようなことで、お気軽に日記でも書こうか、とずっと考えていた。ところが、一昨日ごろから“日記界”の一部が騒然(でもないか)としてきて、一言居士の私としても黙っていられなくなった。“思うことをお気軽に書く”のは後日ということにして、得票ランキングと投票システムについて、少し、自分のデータを集めてみることにした(仕事柄、私はデータをとるのが大好きなのだ)。

 まず、私はいくつぐらい日記を読んでいるか、回線が空いている日曜日を利用して全日記一覧表示を眺める。このファイルをいったんセーブしてエディタで行数を数えると、1997年6月22日朝の時点で、日記猿人に登録された日記は663にのぼることがわかった(登録番号は760を超えるが、離脱した人も100人ちかくおられるようだ)。私はブラウザでのVLINKの期限を30日に設定しているが、663の日記のうち、私が1ヶ月以内に少なくとも1度拝見した日記は219(33%)であることがわかった。つぎに、先月97年5月の月間ランキングに掲載されている376の日記について、ランキング上「位」の日記と下「位」の日記について、呼んだ日記の比率を示したのが次の表である。

表1

97年5月の月間ランキングに表示された日記のうち、私が読んだ日記の比率
順「位」比率(%)
__1-_5090%
_51-10082%
101-15054%
151-20038%
201-25036%
251-30032%
301-35014%
351-376_7%

 つぎに、6月22日正午の時点の新作Top200のリストを眺める。ここには、6月21日3:50から6月22日11時11分までに、報告または自動更新によってリストアップされた日記が表示されている。このうち、私が30日以内に1度は拝見した日記は、121であり、60.5%を占めている。

表2

新作Top200の中で拝見した日記(6月22日正午現在)
番号更新日時拝見した数/総数、(比率)
__1-_18当日5:55以降13/18(72%)
_19-_61当日5:55自動更新14/43(33%)
_62-149前日夜間17:55-当日5:5566/88(75%)
150-167前日17:55自動更新_7/18(39%)
168-181前日昼間5:55-17:5513/14(93%)
182-199前日_5:55自動更新_7/18(39%)
200____前日夜間_1/_1()

 今日は、時間がないので、特に主張はせず、上のデータについて私なりの簡単な考察をするにとどめる。まず、表1から言えることは、私個人は、やはりランキング上「位」の方の日記をたくさん読んでいる。表2から言えることは、新作Top200にリストアップされている日記を読む比率は、日記全体における比率よりも高いということ、その中でも特に、能動的に更新報告された日記を読む比率のほうが、自動更新された日記を読む比率の倍ぐらい高いということだ。これをどう解釈するか。申し訳ありませんが、次回のお楽しみということで。
<補足>
追加データとして、昨日(97年6月21日)の得票リストにおいて、私が読んだことのある日記と得票数とのあいだの関係を調べてみた。念のためお断りしておくが、下の表で“拝見した日記”というのは、あくまで、1ヶ月以内に読んだことのある日記という意味である。昨日読んだということではない。なお、昨日1票以上の得票があった日記は168、そのうち私が読んだことのある日記は115で、69%であった(長谷川自身の日記2篇は除いてある)

表3

私が読んだことのある日記と、6月21日の得票数
得票数拝見した数/総数、(比率)備考
10票以上25/28(89%)
5-9票27/29(93%)長谷川自身の日記を除く
3-4票14/20(70%)
2票17/28(61%)
1票32/61(52%)
 このデータを見ると、高得票者(おおむね5票以上)の日記は、やはりたくさん読んでいることがわかる。

970628(土)
[日記]日記を書くこと読むこと(1)ヒトは1日に何種類の日記を書けるか
 月末の3回(ひょっとして4、5回になるかも)は、日記を書くことと読むことについて、6月の総括を書きたいと思う。きょうは、そのうち、私は毎日いくつぐらいの日記を書けるだろうか、これからは、どういう日記を書いていこうか、ということを考えてみたい。
 私はいま、まいにち3つの日記を書いている。こういう書き方をしている方がどのくらいおられるか、例によってデータをとってみた。
 まず、日記猿人参加者全体で、複数の日記を同時に書いている人がどれだけおられるか調べてみた。6月27日の昼休み頃の時点で、日記猿人には770番までの日記が登録されていた。これをファイルにセーブしてエディタを利用して数えると、実際に登録されている日記は668であることがわかった。さらにエディタ等で、これのメイルアドレス部分だけを独立行に切り離してソートし、同じメイルアドレスが2箇所以上に記載されている個数を数える。結果は、次の表のとおりであった。

日記猿人で、複数の日記を登録している方の人数
日記の個数人数備考
6_1人
3_7人
221人

※アドレスが異なる日記が1つずつあったが、作者名が同じであったので加えてある。

 このデータは、日記一覧から容易に取得できるので具体的なお名前を公表してもよいかと思ったが、世の中何事もプライバシーが大切だ。わざと、違う人に見せかけて2つの日記を書いて密かに楽しんでいる人もいるかもしれないので、あえてこれ以上のデータは示さない。
 この表を見ると、3つの日記を書いているのは7人で、2番目に多いことがわかった。私だけが特別なことをしているわけではないとも言えるが、日記作者628(668から上の表にもとづいて40を減じる)人のなかでは、かなり目立つほうかもしれない。
 日記をたくさん登録しても、更新していない場合もあるだろう。そこで、金曜日の昼休みの時点での新作TOP200(6/26 11:45〜6/27 12:46)をファイルに落として、複数執筆の日記がどれだけ更新されているかを調べた。結果は、3つの日記を更新した人が2人、2つの日記を更新した人が6人であった。私は3つの日記を更新しているので、何と、もう一人のお方とTOPに位置しているのであった。これはちょっと、多すぎるかなあというのが率直な感想だ。

 さて、私が日記を書く時間帯はだいたい次のようになっている。まず、朝5時頃に起きてヤキイモ(電子レンジ+オーブントースターで焼いたサツマイモ)をかじり、コーヒーを飲みながら朝刊を眺める(妻は6時半頃に起きるので朝食はいつもコレだ)。そして、これは面白いと思う記事を見つけ、5時半から6時半頃まで書き込む。これが“スクラップブック”だ。夜は、21時頃から、この“じぶん更新日記”を書く。これも約1時間、そのあと、“続彗星日記”も書くが、だんだん眠くなってきて適当に書いて止める。
 自宅で日記を書くことについて、家族はあまりよく思っていない。前にもこの日記に書いたが、妻は、
あなたバッカじゃないの。心理学とか言っているけれど、本当は、日記の相手しかできないんでしょう! そうやって一生が終わっちゃうのよ。おバカな人生!
などと言って怒るし、算数の宿題の手伝いをしないので、息子からも
お父さん、日記しかすることねぇんか!もうちょっと他のこと(つまり算数の宿題?)考えたらどうだ! !
などと苦情が出ている。
 そこで、来月からは、日記にかける時間を少し減らしてみようと思う。具体的には、これまで“彗星日記”、“続彗星日記”として続けてきた日記を“じぶん更新日記”に付属・統合させることだ。山や海に行って来たときの記録は、必要があれば特集を組む。もっとも公開するかどうかは未定。花の写真も“Web日記附属植物園”みたいにして、1週間に1度だけ更新する。
 彗星日記の登録はどうするか。日記猿人ではせっかく565番をもらってきたので、欠番にするには惜しい。そこで、こう考えた。スクラップブックは朝、じぶん更新日記は夜に書いているのだから、それ以外の時間、つまり昼に書く日記にすればよい。といっても、夜見えていた彗星がいきなり『お昼の日記』に変身するのはおかしいので、『勤務時間中に書く日記』ということにしよう。で、勤務時間中に書く以上、内容は、研究計画(これは富山大の石井さんがやっている)とか論文の下書き(こんなもの見る人いないだろうなあ)、授業ネタ、MLでの自分自身の発言、教材、テスト問題(えっ、その日記を読むとテスト問題が事前にわかる?)などにならざるをえない(この基準はあくまで私自身について述べているのであって、仮に勤務時間中に日記を書いている方がおられたとしても、そういう方を咎める意図は一切ない)。たぶん、登録日記の中でも、いちばんツマラナイ、誰も読んでくれない内容になるだろう。そんなら止めてしまえ、という方もおられるだろうが、公開しておけば、何かしら励みになる。登録番号が4桁とかになって足りなくなってきた時にはいつでも返上するとして、とうめん、“読んだよボタン”もそのままつけて、続行していきたいと思う。目指すは、得票ゼロ連続記録樹立だ。

970630(月)
[日記]日記を書くこと読むこと(2)書く原因
 
 私がWeb日記を始めた記念日は、『スクラップブック』を開始した1月29日ということになっている。きょうで5ヶ月を迎えたことになる。2月になると、ヘールボップ彗星に熱中し、『彗星日記』を書き始めた。彗星が見えなくなった5月上旬からは、この『じぶん更新日記』を初め、今日に至っている。これまでに、どのくらいの量を書いたのか、例によってデータをとってみた。
日記を書いた量(バイト)
彗星日記/続彗星日記スクラップブックじぶん更新日記月合計
1月__4.9__4.9
2月_2.0_53.5_55.5
3月35.4_37.5_72.9
4月50.6_56.6107.2
5月37.9100.037.6 175.5
6月34.7_92.373.2 200.2

※テキストデータのみのサイズの合計。タグも含まれる。
※6月は28日までのデータ

 上の表を見ると、6月にはとうとう、200KBを超えてしまい、1文字2バイトで計算するとざっと原稿用紙128枚分、1日当たり4枚以上を書き続けていることになる。
 たぶん、これからは減ることはあっても、これ以上に量が増えることはないと思うが、それにしても、どうしてこうして書き続けているのだろう。
 私は仕事柄、「不明な情熱」というような言葉は使わない(他の方に使うなと言っているのではない。念のため)。ある行動が高い頻度で起こり、維持されている場合には、そこに何らかの強化子(好子:コウシ)が随伴していると考える。
 日記を書くという行動を分析するには、次のような視点が必要ではないかと思う。
  1. 日記を書くという行動は、それに伴う(随伴する)、どういう結果によって維持強化されているのか。
  2. その結果は、書くことに内在する(ビルトインされた)結果なのか、外部から付加された結果なのか。
  3. 日記を書き続けることによって、何が変るのか?

 上記の1.は、日記の内容によって異なる。あくまで自分の生活の向上のために書く日記、何かを主張したり伝えたりするための日記、他の日記作者との交流を楽しむための日記など、それぞれによって随伴する結果の量と質が変わってくるはずである。
 2.で重要なことは、日記を書くことが他者が与える結果によってどう変わってくるかということだ。幼稚園児や小学生が日記を書く場合、すくなくとも書き始めの頃は、親や先生が与える付加的な結果が重要な意味をもつ。Web日記の場合でも、“読んだよボタン”の得票結果や、読者からのメイル、アクセス数、“日記よみ日記”の批評記事などが影響を与える場合がある。
 3.もとうぜん日記の内容によって異なるが、何を書いたとしても変わるものはたくさんあるだろう。例えば、生活の規則性、文章表現の上達、相手を思いやる表現の上達、もやもやとしたアイデアの整理...、といった個人内部での変化から、見知らぬ人との交流といった対人的な変化、また、(現状ではそういう日記は存在しないが)もし1日の読者が1万人にも達するような日記であれば世論全体を動かすという変化もおこりうる。
 これら3つは独立した別個の問題ではなく、一体化したものである。きょうは時間がないので、枠組みだけを示すことにしたいが、少なくとも私の場合、3番目がいちばんの関心事となる。ふつう、行動分析では、まず対象となる行動を明確にして、それがどういう結果によって変化するのかを検討する。しかし、日記を書く行動の場合には、書くこと自体よりも、それと連動して変わる別の行動を同定することのほうが意味があるように思う。

970705(土)
[日記]日記を書くこと読むこと(7)アクセス時間あれこれ
 日記猿人のアンケートが行われているそうだが、私自身はまだ回答していない(そういえば、お年玉つき年賀状の景品の交換もまだだったなあ)。明日のこのページで、私なりの意見をまとめてから日曜日にでも回答しようと思っている。
 これに関連して、かやすがさんが、日記猿人の新作200は、全部表示せずに途中でストップボタンを押すというような話をしておられた(7/1)。これは私も同じで、土日の早朝ならともかく、平日の昼休みや夜など、200全部を見ることは不可能に近い。私の日記猿人関連発言では、平日の昼休みに収集したデータもあるが、あれはたいへんな時間を要した。食事に出る前に読み込みを始めたが、戻ってきてもまだ完了していないこともあった。全部のデータがとれたのはラッキーなほうで、たいがいは、途中で強制切断されてしまう。
 アクセス・読み込みに時間がかかるのは、日記猿人ばかりではない。いろいろなWeb日記の中にも、ひどく時間を要するものがある。下の表は、先月の得票数Top5の日記や日記猿人関連ページの表示に、どのくらいの時間がかかったか調べたものである。
 なお上の表でいうアクセス・読み込み時間とは、リンク行をクリックしてから、画面の表示が完了するまでの時間のことをいう。“デーテーペーな1日”は日記猿人に登録されていないので(why?)、直接リンクは避けた。

アクセス・読み込みに要する時間比較

(1997年7月4日19:30-20:45頃)
日記orサイト名30秒以内60秒以内3分未満3分以上
5分未満
備考
日記
オランダ駐在日記××_日記Topページまで
とほほ日記 ××××5分経過しても完了せず
MADE IN JAPAN! アメリカ駐在日記___平日昼休みは3分以上
思うこと×××ReachMe読み込みはできず
コンピュータ室運営日誌××__
喜遊楽的生活___たいがい10秒以内
英国見聞録××××フレーム画面までは30秒程度で済むが、第211話までインデックスを表示するのには3分以上。各話の表示に30秒以上。
デーテーペーな1日(参考)××_バックナンバーは5分経過しても完了せず
日記猿人関連
新作Top200××××5分経過時点で最新39まで
本日の得票××_1分40秒
先月の得票××××5分経過時点で118「位」まで表示
日記一覧100×××_
日記一覧全部××××5分経過時点でNo.593-783を表示


 ここに示した時間は、1回限りの測定なのでかなり変動があると思われるが、速い遅いの傾向は基本的に変わらないと思う。このほか、私のところでは、読んだよボタンを押しても、受け付けてもらえる前に、時間切れ強制切断されてしまうケースが結構多い。
 日記猿人は、いけがわさんやせんべいさんの善意によって運営されているものだから、遅い遅いなどと苦情を言える筋合いのものではない。それと、アクセス・読み込み時間は、こちら側のネット環境にも大きく左右されているので、なかなか改善は難しいと思うが、何かの参考にしていただければ幸いだ。