【思ったこと】980406(月) [旅行]旅行中に思ったこと(2)観光バスのガイドさん 4/4の日記でで、「欧米あるいはアジアでも、団体旅行というのはあるのでしょうか? 会社や学校ならともかく、旅行会社の企画に応募した人たちが同じバスに乗っ て、まったく同じコースをめぐるというのは、考えてみたらずいぶん特異な行動であるように思える。自己主張の強い人たちばかりだったら、すぐに契約違反だとか、バスを止めて景色を楽しませろ、とかいろんな要求が出てきて収拾がつかなくなってしまいそうな気がするが、どんなものだろうか。」と書いたところ、遠藤@ぷろくら日記さんからさっそく情報をいただいた。もちろん団体旅行そのものはあるが、出発地から帰着まで同じバスに乗って一日中行動を共にするような旅行はあまり見あたらないとのことであった。 このことと関連して、きょうはバスガイドさんについて思ったことを書いてみたいと思う。正式には、「○○乗務員」あるいは「車掌」といった呼称があると思うが、ここでは便宜上、「ガイドさん」と呼ばせていただくことにする。 今回の旅行は、大手旅行会社が募集した旅行であったため、ご丁寧にも正社員の添乗員さんが集合場所から解散場所までずっと同行した。現地では、別の会社の観光バスを使用。移動中の観光案内はすべてガイドさんに任されていた。 4/4の日記に「団体旅行のよしあしは、バスガイドさんによって四割方決まると書いた」が、これは過去の経験に基づくものである。 長崎に住んでいた頃、学生の引率で観光バスに乗ったことが何度かあった。バス会社のほうも、学生相手なら文句も出まいと思ったのか、新米のガイドさんをつける。ガイドさんは、ネタ本を棒読みするばかりでなく、時々読み間違える。それと、すでに通り過ぎてしまってから「先ほど見えておりました建物は....」などとタイミング悪く説明する。これでは何もしゃべらないほうがマシというものだ。大手旅行会社からの事前の指名があったのかどうかは不明だが、今回のガイドさんは、その点、ちゃんと修行を積んだ方で、参加者からも賞賛の声があがっていた。説明の内容が正確、タイミングもうまく、何よりも自分の職業に誇りをもち、全力投球で仕事に励んでいる姿が乗客を惹きつけたものと言える。 この旅行では、公平を期すために、日によって座席が移動することになっていた。2日目は、一番前の、まさにガイドさんの真向かいの席になってしまった。その時に注意深く観察したところでは、ガイドさんは、ネタ本などを盗み見することなく、細かい数値などもちゃんと暗記してしゃべっていた。5日間で、ガイドさんがしゃべった時間はおよそ25-28時間ぐらいになると思う。何回も同じコースを通っているとは言え、何も見ずにこれだけの分量を記憶しているというのは大したものだと思う。 私が小学生の頃は、まだまだ遠方への旅行が気軽にできない時代だったために、同級生の女の子の中にも将来の職業としてバスガイドをあげる人が多かったように記憶している。しかしバスガイドは、抜群の記憶力、対人行動上の適性、状況判断と臨機応変な対応といった能力が要求される上に、何日間も立ちっぱなしでしゃべり続けることのできる健康なからだと体力がなければ続けていかれない。いまの時代、こういう仕事にあこがれる子供がどのくらいいるのだろうかと、ふと思った。 【左側の写真が、今回のガイドさん。右側は添乗員さん。何となく、日記界のてんし・あくま姉妹に似ているような雰囲気だった。】 |
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