じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 農学部農場横の梅の木。インフルエンザで寝込んでいるあいだに満開になってしまった。ただし他の大部分の株はまだ蕾。

1月29日(金)

【思ったこと】
990129(金)[生活]「無断休講」の疑いをかけられたわたし

 今回のインフルエンザによって私は、週5コマ分の授業のうち月曜日3コマ目の専門科目「心理学講読」と水曜日1コマ目の一般教育科目「こころの科学」を休講を余儀なくさせられた。

 このうちの水曜日の授業については、1月25日(月)〜26日(火)昼の日記に書いたように、火曜日の朝に点滴を受けたあと、妻に車で一般教育棟の教務企画室まで送ってもらって、直接、明日の授業の休講と補講の掲示をお願いした。

 ところが、木曜日の夜になって、授業連絡用の掲示板(ネット上に開設)をチェックしたところ、なんと「(長谷川の)無断休講は絶対に許せない。」という書き込みがあった。そんなはずはあるまいと翌朝に企画室に電話を入れてみると、「補講のことは聞いていたが休講については聞いていなかったので掲示を出していない」との返事。

 事務官にはあの時、「インフルエンザで寝込んでしまい、たった今、点滴を受けてきたところです。明日の授業はできないので補講の手続をお願いします」と言ったはずなのに、担当の事務官のほうはこれを単なる補講依頼だと勘違いしていたようだ。そのため、翌日水曜日には時間通りに受講生が集まり、私がいつ来るかとずっと待っていたという。そのあと不審に思った学生が事務に問い合わせに行ったらしいが、その時点でも迅速に対応してくれていなかった模様。これでは少しでも早く学生に伝えようと、火曜日のうちにしんどいのを我慢して事務まで出向いた苦労がまったく無駄になったばかりか、何よりも受講生たちに迷惑をかけてしまった。掲示板の書き込みでは、長谷川はいいかげんな人間であるというような、受講生の要望とは思えないずいぶんひどいことも書かれてあったけれど、腹が立つ気持ちも分からないでもない。

 しかし、では何故、事務側は、休講依頼は無かったと受け止めてしまったのだろうか。ここからは推測になるけれど、
  1. 教養部廃止に伴う事務組織の「スリム」化のとばっちりを受けて、担当者の職務が過重になっているという可能性。

  2. 次の週は試験期間に入るため、補講に充てる教室がなかなか見つからない。そのことに注意を向けているうちに休講依頼のほうを忘れてしまったという可能性。

  3. 私が直接依頼に来たために、インフルエンザで休んだのは先週の授業であり明日は休まないのだろうと勘違いされてしまった可能性。電話ではきちっと確認できないからこそ無理をおして直接出向いたつもりだったのだが、もしそうなら裏目に出た。

  4. まさに事務官らしい厳密な対応に徹したという可能性。「明日の授業はできないので補講の手続をお願いします」という依頼を民法上の契約として解釈すれば、確かに依頼部分は補講のみ、「明日の授業はできない」というのは補講の理由を説明しただけというようにとれる。しかし、そんならそれで、「明日の授業はどうしますか」ぐらい確認してくれてもよいように思うのだが...。
 いずれにしても学生を待たせてしまったことは事実。よくスポーツ選手などでは「風邪をひかないことも実力のうち」などと言われる。インフルエンザとはいえ、健康管理をきちっとせずに最後の授業を日程どおりにこなせなかった責任は私のほうにもある。次回、それなりにお詫びしなければ...。

 さて、ここからは少々脱線するが、さいきん何となく自分が丸くなったような気がする。もう少し正確に言えば、誰かから攻撃されても、それほどは腹が立たず、相手方の次の動きをしばらく待ってみようというゆとりが出てきたところがあるように思う。
 いま上に述べた「長谷川ゼミ掲示板」への「無断休講」、「先生はいいかげんな人間ですね」などという特定受講生の書き込みなども、少し昔だったら、カンカンに腹を立て、「そんなことを書くヤツは直ちに謝罪せよ、さもなければ、リモートホストから発言者を割り出してすぞ」ぐらいやり返してやるところだった。それが、さいきんの受け止め方としては、「これだけ腹を立てるのにはそれなりの理由があるに違いない」程度でおさまった。

 この件については、翌日、同じ受講生から「ここに謝罪するとともに先生の全快をお祝いしたいと思います。」という謝罪の書き込みをもらった。もともと短気で喧嘩っ早い私が、誤解されても不必要に腹を立てずじっと相手の変化を待つことができるようになったということは、それだけ年をとったということだろう。強いて言えばあの書き込み、「先生はいいかげんな人間ですね」ではなく「先生の行動はいい加減ですね」というように、「人を非難せず行動を批判する」書き方になっていなかったのがまことに残念。半年間の授業の成果が現れていないようだ。
【ちょっと思ったこと】

  • 29日の朝日新聞に「準構成員に初の再発防止命令 愛媛」という見出しの記事があった。暴力団の準構成員と判断された男性が指定暴力団の威力を示して金品を要求したことに対して、愛媛県公安委員会が28日に「再発防止命令」を出したというものであるが、その内容は
    この男性は28日から1年間、暴力的要求行為が禁じられる。違反した場合は、懲役1年以下または50万円以下の罰金が科せられる。【数字部分は長谷川が算用数字に置き換え】
    だそうだ。再発防止命令というのは、「1年以内の期間で包括的に暴力的要求行為を禁じている」というものだそうだが、ということは1年を過ぎたらば再び暴力的要求行為を行ってもよいということになるのか。法治国家の日本でそんなことが許されるはずはないと思うのだが...
【新しく知ったこと】
【生活記録】
  • 娘のクラスは土曜日一日だけの学級閉鎖に。といっても欠席者は7人で、週の初めと変わっていない。「土曜日なので...」という判断もはたらいた模様。市内では25日、小3の男児がインフルエンザと見られる症状で死亡している。なお警戒が必要だ。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】