じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
貝細工には、「帝王貝細工」、「姫貝細工」などいろいろあるが、この写真の白い花が元祖の貝細工に近いらしい。花屋さんでは「ビキニ」という名前で売られている。後ろにはアヤメ、さらにラベンダーなど。 |
【思ったこと】
990510(月)[一般]質屋、サラ金、消費者金融 消費者金融大手4社の営業収益と経常利益が過去最高を記録したという。営業収益は、武富士が3370億円、アコム3105億円、プロミス2383億円、アイフル2049億円。 私が子供の頃はまだこのような金融業は無く、代わりに街のあちこちに質屋さんがあった。もっとも、質屋さんの場合は担保がはっきりしていて、その枠内でしかお金を借りることができない。場合によっては不要となったカメラや時計を売ることもできる。逆に中古品を安く手に入れたい物は店頭のショーケースを覗く。私が海外旅行とかヘールボップ彗星撮影の時に使ったカメラは、かつて院生時代に質屋さんから購入したものであった。質屋さんに売れると思えばこそ物を大切に使う。大切に使われた物は決して粗大ゴミとしては捨てられない。いま流に言うところのリサイクル活動に大きく貢献していたように思う。 その後登場したサラリーマン金融は、担保を必要としないことによる借りすぎと高金利のために多くの借金地獄をもたらした。サラ金による生活苦が強盗事件を引き起こすこともあり、果たして、人間社会の中で健全な融資制度として発展するのか、それとも犯罪誘発の元凶になるのか疑問に思うことがあった。 今回大手4社が収益の最高記録を出したということは、そうした制度が健全な形に整備され、多くの人がそれに適応できるようになったあらわれであるかもしれない。もっとも個人消費がそれほど伸びていない現状でこれだけの収益をあげるということは、不況による資金繰りに利用されている可能性も大きい。じっさい個人破産も高水準に達しているという。かつての「サラ金」のマイナスイメージはまだまだ拭いきれていないように思う。 消費者金融、あるいは一般のローンを行動分析学的に見るとどういうことになるのだろうか。我々の生きがいの基本となる「好子(コウシ、正の強化子)出現の随伴性」は、行動の直後にポジティブな結果が随伴することを必要としている。しかし、家、土地、車など高額な好子は、そう簡単に手に入るものではない。そこで、ローン制度が無い社会であれば「日々の労働→少額の収入→貯蓄」を繰り返すことで、かなりの遅延を経て大きな結果を実現させることになる。 これに対してローンというのは、先に大きな「結果」を与えてしまって、働いて借金を返さなければこの好子を取り上げてしまうぞという形で日々の労働を維持・強化する随伴性である。これはまさに「好子消失阻止の随伴性」に他ならない。「好子出現の随伴性」と異なり「好子消失阻止の随伴性」は本質的には義務感しかもたらさないはずだ。しかし同時に、先に大きな好子が与えられているので、それとの関わりが早期に可能となる。具体的には、マイホームの生活、高級車によるドライブなど。このバランスをどうとるか。現代人はまだこのシステムに慣れきっていないように思う。 |
【ちょっと思ったこと】
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【新しく知ったこと】
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【生活記録】
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【5LDKKG作業】
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
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