じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] センダンの花。秋にはいっぱい実をつける。このセンダンのほか、ツツジ、ビワ、梅などが今年は「表年」にあたっており、とてもきれいに花をつけている。


5月18日(火)

【思ったこと(1)】
990518(火)[雑学]素朴な疑問その後(1)紙の縦横比


 昨日の日記で「素朴な疑問」を提出させていただいたところ、お互いを更新する掲示板およびメイルにて、たくさんの情報を寄せていただいた。ご協力に深く感謝いたします。本日は、このうちいちばん御回答が多かった、紙のサイズと縦横比について、夕刻までにただいた書き込みやメイルに基づいて、報告させていただくことにしたい。

 昨日は気づかなかったのだが、縦横比が「ルート2:1」の長方形というのは、2分割してもやはり縦横比が「ルート2:1」になる。つまり半分半分にしていっても常に相似形ができあがるということを多くの方から指摘していただいた。

 じっさいに証明を試みる。縦横の長さをaχおよびχとすると、その比率は「a:1」となる。2分割した時の新しい長方形は「1:a/2」となるから、
a × (a/2) =1だからa2/2=1。つまりa2=2 よってa=ルート2
となる。なるほど、これならば、コピーの縮小拡大もやりやすい。なるほどそういうことだったのか。

 掲示板のほうにもちょっと書いておいたけれど、もしこれが理由で規格が制定され、かつ、メートル法に基づく基準面積(A0サイズならば1平米、B0サイズならば1.5平米)を採用する限りにおいては、これ以外のサイズは存在し得ないことになる。ならば万国共通であっても良さそうなものだが、外国ではどうなっているのだろうか。

 ところで、上記の証明は方程式によるものだが、直感的・幾何的に証明するにはどうしたらよいのだろう。相似形の証明なので、長方形のままで考えるよりは三角形の対応する内角が等しいことを証明したほうがよいだろう。この場合は、分割前の長方形と、半分にした時の長方形それぞれについて、対角線で2つに分けてできる直角三角形の対応する角が等しいという証明をすればよいと思うが考えるヒマがなかった。長時間会議の最中にでもこっそり考えてみるか。ほかに折り紙の折り目から直感的に分かりやすい証明ができるかもしれない。会議中に配付資料を折り曲げるのは不謹慎かな。

 ちなみに、大学内では、官公庁が用紙切り替えを推進したのに伴って、公文書類は現在ではすべてBサイズ(B5またはB4)からAサイズ(たいがいはA4)に変更された。公文書がAサイズで配布されれば、それを綴じるファイルもA版に切り替えなければならない。さらにはそれを収納する本棚や収納箱も切り替えることになる。この変更に伴う内需は相当規模であったと思うのだが、どこかで算定されているのだろうか。どなたか情報をいただければ幸いです。
【ちょっと思ったこと】

 「たけしの万物創世記」は「性格は変えられる」という話題。いつもは気楽に見ている番組だが、専門に近い内容となると、情報は正確に伝えられているかどうか気になってしまい肩が凝る。途中、夕食後の散歩に出かけたので全部は見ていないが、ビデオには録画した。いずれ細かくチェックしたいと思う。監修は埼玉大学の清水弘司氏となっていた。とりあえず、私の持論を再録しておく。

  • 性格検査が「当たっている」と思われる1つの理由は、質問項目と診断結果がトートロジーになっていることにも起因している。但し診断結果は単なる言い換えではない。多種多様な個々の行動傾向を適度にパターン分けして、(テレビ、週刊誌、ネットなどの一般向けのお遊びでは)ウリの表現をつける。そのウリに思い当たるところがあるから、見抜かれたという気持ちになるだけだ。
    <追記>質問紙性格検査の質問項目の内容と性格特性が意味的に一致しているというわけではない。念のため。

  • 性格診断結果は、自分や相手の複雑多様な行動を分類・整理するので、不確実で情報過多の時代にはあるていど役に立つ。また、個々の行動のあいだには相互に連関があるので、1つの傾向を知れば別の行動の予測にも役立つ。つまり、情報の節約と一定の予測力があることがもてはやされる一因になっている。

  • とはいえ、性格を知ることは行動の原因解明や改善には必ずしも役立たない。「性格改善」というのは実は具体的な行動を改善すること。番組では、内向的な人がヨーロッパに留学して積極的・前向きな性格に改善された事例を紹介していたが、実際に改善されたのは、知らない人にも積極的に接するという一連の諸行動。そういう諸行動が起これば必然的に生活環境も代わり、別の諸行動に対する結果の随伴のしかたも変わってくる。このことが本当の意味での「性格改善」であると思う。

  • 本当の自分は氷山のようなもので、現実に表出される部分は水面上のごく一部、水面下には無意識の世界が広がっていると説明されていたが、万物創世記だったら、そういう一般常識化されている固定観念そのものを疑ってみてもよかったように思う。例えば、「無意識」というのは、その人の行動リパートリの中で現在強化されておらず、本人が言語化できない部分のことではないか、とか、自分の知らない面に気づくというのは、そういう未強化の部分に新たな随伴性を導入してみることではないのか、と考えてみるとか...。
【新しく知ったこと】
【生活記録】
  • 低気圧の通過による強風。岡山では17時40分頃に最大瞬間風速27.2mを記録。5月としては県内での観測史上最高。
【5LDKKG作業】
台風並みの強風の中、夕食後の散歩を兼ねて見回りに。トウモロコシが倒れかけていた程度で、思ったほどの被害は無し。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
  • 自民党の矢野哲朗参議院議員“...日の丸・君が代問題の次は有事法制、さらに憲法改正と、三段階で日本の二十一世紀を担う政党はどこかが明らかになる。”[5/19朝日]。【単純に「国民に定着しているから賛成」などという態度はとれないということだな。】