じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
カラクリ湖のアザミ。この近辺のアザミにしては珍しく、あまり棘が無かった。 |
【ちょっと思ったこと】
Windows meその後 meを使い始めて2日目の感想。私の認識に誤りなどありましたが掲示板にてご指摘いただければ幸いです。
積、和どちらか一方だけと、相手の反応から2つの数を当てる問題 イカサマな日々さんが10/5に出題された問題を息子と一緒に考えてみたが、未だ解決せず。Bさんが「そういうと思った....」と発言したのは、2つの数の和が素数の数の和としては決して表されないという意味(素数の数の和として表された場合、Aさんが教えられる積が素数の積となる場合があり得るので「そういうと思った」とは断言できないから)であることは分かったのだが、素数の和にならない2〜100までの数はいっぱいある。Aさんがそのあとでなぜ「わかったぞ」と結論できたのか考えてみたが眠くなってきて断念。余談だが、これに似た問題として、例えば3つの数の積または和だけが個別に教えられ、相手の反応から3つの数を当てるなんていう問題もありうるのだろうか。 |
【思ったこと】 _01009(月)[教育]最近の大学教育論議でおもふこと(32)外国から何を学ぶか(3)TA制度/大学教育改革の実行原理 6日の日記の続き。本日は、4番目の演題:「米国の大学のTA制度とTA研修システムについて」について感想を述べたいと思う。 話題提供をされた宮尾先生は、神戸大大学院をご卒業のあとハーバード大学大学院に入学され、Ph.Dを取得された。その時のTAの御体験が今回の話題の中心となっていた。 米国大学院に留学している方のWeb日記にも書かれていることがあるように、米国のTAは、宿題や中間、期末試験の採点補助のほか、補習授業(section)を担当するという点で日本の一般的なTAの業務とは大きく異なっているようだ。補習を担当するためには当然、教授の講義にも出席しなければならない。そして、講義のポイントや難しそうな点をチェックし、プリゼンテーションを工夫する。補習授業では次々と質問が出てくるのでそれにも明解に答えなければならない。 さらに充実しているのは、TAのためのハンドブック、研修専門のセンターがあり、模擬授業を行ったり、その様子をビデオでチェックしたりする。こうした体験を通じて、TAは分かりやすい授業とはどういうものかを体得する。大学教員養成の役割を果たしているとも言える。 日本の大部分の大学では、TAはもっぱら採点補助や授業のアシストに使われているだけで補習授業担当が制度化されていない。研修センターが無いことも大きな問題であると指摘された。 他の講演でも指摘されていたが、外国の制度を日本に導入する時には、しばしば、形だけの骨抜き導入になってしまう。TAの場合も、
ところで、アメリカの大学と言えどもすべての大学に大学院があるわけではない。TAの居ない大学ではどうやって補習を行っているのだろうか。全体討論の中で真っ先にこの点を質問してみたが、日本より学生あたりの教員数が多いのだろうか。学部だけの大学では教員が補習を担当している場合もあるとのお答えだった。 このほか、全体討論の中で、教育活動と研究活動のバランス(こちらの連載の、有馬先生への質問参照)についても質問してみたところ、大学教員には
以上、3回にわたり、研究集会に参加して学んだこと、考えたことを簡単にまとめてみたが、とにかく、外国の制度を導入する場合も、改革を行う場合も、日本の実状をきめ細かく調べた上で、統一的な実行原理に基づいて推進していくことが必要かと思う。 最近私が大学教育改革に関して書いた文章を以下に引用しておきたい。 これまでの大学教育改革は、(1)文部省あるいは関連審議会の答申の具体化、(2)教育現場からの体験の集積、(3)外国とりわけ米国の教育システムの参照、といった多方面からの提案を集約し合意を形成することにより行われてきた。しかしその合意は、学内教員の個々の成功あるいは失敗体験に依るところが大きかった。すなわち具体的な提案が出されるたびに、それが自己の教育経験や学生時代の体験に照らし、有効であると判断できれば賛成、効果なしあるいは有害であると判断された場合には反対を表明する。そして、それらの集約に基づいて、合意の形成された部分から先に改革が推進されることになる。 |
【スクラップブック】
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