じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
【ちょっと思ったこと】
台北でちょっと思ったこと(2)横型の交通信号は漢字文化圏のオリジナルか 台北市は、これまでに私が訪れた外国の中では、横型の交通信号が最も多い都市であった。ここでいう横型とは、赤、黄、青(緑)のライトが横に並ぶ信号のこと。日本では、豪雪地帯を除けば大部分の交通信号は左から青、黄、赤となっているが、大概の国では、交通信号は縦型であり、上から赤、黄、青の順となっていた。横型を見たのは、今年の夏に訪れたカシュガル、ウルムチ、北京の各都市であったが、台北市は、横型の比率が最も多かったように思う。 周知のように、台北では車は右側通行となっている。これは日本統治が終わった直後に改められたものであるという。これに伴い、横型信号の配列は、左から赤、黄、青というように日本とは逆になっていた。このほか、面白いと思ったのは、ライトが4〜5個も横に並んでいる信号(写真右参照。この信号には左折禁止の標識もついていた。) 3色以外のライトは、特定方向への通行を許可する矢印を表示するためのものであった。 横型信号は欧米でもごく稀に見かけることがあるようだが、比率はきわめて少ない。何か特別の事情があるのだろうか。 |
【思ったこと】 _01217(日)[心理]千禧年行為科学国際年會(1)市長さんとのツーショットは光栄であったけれど.... 12/13から12/15まで、台北市の圓山大飯店で“International Congress on Behaviorism and the Science of Behavior(行為主義曁行為科学国際會議)”が開催された。その時の感想を3回程度の連載として記したいと思う。 今回の会議で驚いたことが3つあった。 1つ目は、台北市の強力なバックアップがあったことだ。第一日目の午前中には、何と台北市長(左の写真の左側の男性)がやってきて直接英語で挨拶をされた。この市長さんは若者には相当人気があるらしく、出席していた師範学校の女子学生たちが周りを取り囲んでキャーキャーいいながら記念写真を撮りあっていた(写真左で市長の横に立っている人物はそのたぐいではない、念のため。) 2つ目は、こうした台北市のご支援があったにもかかわらず、出席者が予想外に少なかったことだ。2日目に受付の名簿を見せてもらったところ、台湾の学生を含めて、80名程度。日本からは6名(うち3名は何と岡大から)という少なさであった。もっとも、これほど少なかったのにはワケがある。この国際会議はもともと2年に一度開かれることになっていたのだが、今年はすでにメキシコで開かれたばかり。裏話として聞いたところによれば、何でも台湾のほうで特別に援助予算がつけられ、年内に消化しなければならなくなったために急遽開催されることになったのだという。そのため、日本国内の関係者の大部分は勤務の都合などから不参加とせせざるを得ないところがあった。また米国の研究者たちは、日本のお盆の帰省ラッシュにあたるクリスマスを控えて長期間滞在することができなかった。 3つ目は、11/1のREGISTRATIONとSUBMISSIONの締切の後、「受付ました」というEメイルが一通届いたのみで、いったいどういうテーマの発表があるのか、自分の発表がいつになるのか、ポスター発表の形式がどうなっているのか、全く連絡が来なかったことである。じっさいに参加して分かったのは、ポスター発表数が私を含めて何と4件のみ。ポスターを貼る掲示板のサイズは、直前になってやっと分かった次第であった。 ポスター発表の会場は、圓山大飯店の中でも最も眺めのよい1階(ロビーの上の階)の西南角の個室に設けられたが(写真右)、同じ時間帯が参加者全員に対する昼食招待の時間にあたっており、食事が終わる頃にはマロット先生の午後の発表が始まっていた。一緒に昼食をとった40〜50名の師範学校の学生は食事終了と共に学校に戻ってしまった。他の参加者はみなシンポのほうに足を運んだため、ポスター会場は閑古鳥が鳴きまくっていた。 次回に続く。 |