じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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レオノチス。今年もまたユーモラスな花をつけ始めた。 |
【ちょっと思ったこと】
ポラロイドカメラ倒産 米ポラロイドが12日、米連邦破産法11条(会社更生法に相当)の適用を申請し事実上倒産、負債総額は9億5千万ドルにのぼるという。 ポラロイドと言えば、撮ったその場でプリント写真が出てくるインスタント写真の代名詞のようなもの。そのメリットとしては、
さて、ポラロイドが倒産した最大の原因はデジカメの普及にあったという。撮影結果がすぐに見られるという点はデジカメでも一緒であるし、何よりも、現像のコストがかからない点がありがたい。しかも、最近ではプリント写真と変わらないくらい鮮明なカラー印刷ができるようになった。 デジカメに比べて、ポラロイドのようなインスタント写真が最後まで優位を保てることがあるとすれば、おそらく証拠としての信頼性だろう。デジカメでは、その気になれば、有名人と握手している写真とか、エベレストの山頂に立った写真でさえ合成することができる。これはデジカメに限らず、ネット上で公開されているすべての写真について当てはまることだが。 何はともあれ、ポラロイドの倒産は、写真業界全体の構造改革の始まりを告げているように思えてならない。 炭疽病の語源とバイオテロの恐怖 米国のマスコミ関係者が炭疽菌に感染する事件が次々と起こっている。白い粉の入った郵便物が原因らしく、いよいよバイオテロの疑いが濃くなってきた。 この「炭疽菌」の「疽」とは何だろうと思って角川『大字源』を調べてみたところ かさ。悪性で根が深く危険ははれもの。とあった。また解字欄には 意符の「やまい」と音符の「ショ」(「旦」の下部がつながった文字)からなる。とあり「常にじくじく濡れているはれもの」を意味するようだ。炭疽の「炭」のほうの意味は分からなかったが、炭のように黒いということだろうか。どなたか情報をいただければ幸いです。 10/14の朝日新聞によれば、炭疽菌は、傷口に触れるだけで皮膚に感染、虫さされのような膨らみができて徐々に広がる。放置した場合の死亡率は20%程度だが、この場合は早期治療で間に合う。怖いのは菌を吸い込んだ場合の肺への感染で、この場合の死亡率はほぼ100%であるとか。それだけに細菌兵器に使われやすいのだろう。 いたずらに不安を煽うことは禁物かと思うが、となれば、やはり、地下街やビルの換気口、劇場や映画館、ことによると野球ドームなどで粉をまき散らされたら大パニックに陥る恐れがある。 これは時々気になるのだが、公衆電話の受話器とか、カラオケなどで使うマイクなどは大丈夫なんだろうか。 いずれにせよ、米国での炭疽菌騒ぎが、先の同時多発テロと同根であったとすると、まだまだ何人かのテロリストが米国内に潜伏し新たな無差別大量殺人を狙っている恐れは否定できない。テロ根絶を建前に連日アフガニスタンを空爆している米国であるが、皮肉なことに、これまでに発生したテロではアフガンの武器は1つも使われていない。すべて米国内にあった物を使って仕組まれていたのである。今回の空爆によって、武器や組織や資金源を破壊することはできるかもしれないが、憎しみまで消し去ることはできない。爆撃の炎を目の当たりに見た子どもたちに新たな復讐の心が芽生えた時、将来の新たなテロまで防ぐことができるかどうか、非常に不安になる。 [※] 掲示板のほうで、「炭疽」の語源についていくつか情報をいただきました。
情報どうもありがとうございました。 |