じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
種苗会社から『花カタログ』と来年の花カレンダーが送られてきた。この会社のカタログを初めて手にしたのは20年以上も前のことであった。それ以来、毎年2回、無料で送ってくれる。一時期、別の種苗会社2社からも有料のカタログを取り寄せたこともあったが、こちらは2年ほど注文しなかったら送られてこなくなった。新しい品種の情報のほか、栽培法解説のほか、道路沿いの花壇で見かける珍しい花の名前を調べるのにも便利だ。無料送付を止められないよう、そろそろ注文を出すことにしようか。、 |
【ちょっと思ったこと】
週休2日をありがたく感じるこの頃 このところ、週休2日をありがたく思うようになった。7月に全学の某委員長を引き受けて以来、毎月の定例の会議が1回、その事前打ち合わせが1回、関連委員会が1回、学部内の委員会が1回、講座、学科、学部の会議がそれぞれ1回ということで、月に7回の会議が定例化されていたのだが、10月に入って新たに全学の別の会議3つにも顔を出せということになり、合計の出席ノルマは月に10回を越えることになった。このほかにも不定期に会合が入るので、それぞれ平均2時間、学部の会議のみ平均5時間であるとすると、月にほぼ30時間を会議に充てていることになる。この時間をすべて研究にあてられたらさぞかしよい論文が書けるのでは、と思ってみたりするが、最近では、この種の活動も大学の管理・運営に貢献していると見なされるのでおろそかにはできない。 そういう疲労のせいもあって、土曜、日曜の休日がとてもありがたく感じられるようになった。といっても、それぞれ半日以上は、月曜2コマ分の授業の準備と、水曜日の講読の下調べや添削チェックに費やされる。楽しめることと言えば、借りている畑を耕したり、夫婦で花屋に行ってみたり、観葉植物の手入れをすることぐらいのものだ。こういう生活は、何か大失敗をして役職を解任されるか、在外研究員となって海外に出る機会が無いかぎりはたぶん定年まで続くのだろう。 |
【思ったこと】 _11202(火)[心理]地域通貨とエコマネー(4):シール、スタンプ、トロフィーの価値を考える(1) 11月22日(土)に行われた第10回エコマネー・トークの感想をこちらに、また、この連載のログをこちらにまとめた。 すでに何度も指摘しているようにエコマネーも地域通貨もトークン(token、代用貨幣)の一種であり、エコマネーの場合は「ボランティア経済+信頼関係」の象限に位置する特徴を持たせようとしたものであった。いっぽう、商店会が中心となって運用される地域通貨の場合は、一部が貨幣と交換価値をもつという点で「貨幣経済+信頼関係」という側面がある。 それはさておき、こうしたトークンがなぜ「協働」的行動を強化できるのか、あるいは、そもそもトークンの機能とは何かということについて、行動分析の視点からもう少し考えてみる必要があるように思う。まずアウトラインを示すと
まず、上記の1.と2.の違いについて説明しておきたい。パヴロフの条件づけの実験を思い出していただければわかるように、メトロノームの音と餌を対提示してやると、イヌはメトロノームの音を聞いただけでヨダレをだすようになる。さて、このイヌに「お座り」の訓練をすることになった。「お座り」のご褒美(=好子)として餌が有効であることは言うまでも無いが、いま述べた条件づけがうまくできているイヌならば、メトロノームの音を聞かせるだけでもご褒美とすることができるはずだ。この場合のメトロノームの音は習得性好子と呼ばれる。 このイヌに、「メトロノーム+散歩に連れて行く」、「メトロノーム+ブラシで撫でる」などいろいろな対提示を繰り返すと、イヌはその音を聞いただけでシッポをふるようになり、満腹の時でも「お座り」を強化できるようになる。これが般性習得性好子である。 ここで重要なのは、メトロノームには交換価値は無いし、蓄えることもできないという点である。般性習得性好子であるということと、交換価値を有するということは別次元で議論されなければならない。また、交換価値は基本的にはルール支配行動の上で成り立つものであり、言語を使用しない動物でシミュレーションすることは難しい。いつぞや、某研究所でチンパンジーに自動販売機を使わせる実験を試みていたのを目撃したことがあったが、かなりの困難を伴うものであったと記憶している。 では、トークンは、何かと対提示されたり、何かと交換できない限り意味をなさないのだろうか。次回に続く。 |