じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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文学部中にはにクリスマスツリーのような大きな木がある。たぶんメタセコイヤ。クリスマス前に茶色に変わってしまうのが難点。 |
【ちょっと思ったこと】
12月3日は何の日だったのか? 昼食時に、みのもんたさんの「おもいっきりテレビ:今日は何の日」を視ようと思ったら、「番組制作上の理由で、代わりに2年前にお伝えしたものを放送します」とかいって、根津神社界隈の紹介を始めた。出演者からも「番組制作上の理由って?」というささやきが聞こえ、みのもんたさんのほうも意味深なことを言う。ふだん何気なく視ている番組だが、いったい何があったのだろうと気になってしようがなかった。 「番組制作上の理由」と言っても、まさか、用意したテープを消去してしまったとか、盗まれたなどということはあるまい。スタッフに事故があって製作が間に合わないということもあるまい。となると、何らかの政治的圧力で、予定されていた内容が突然中止されたのだろうか。 念のためネットで検索したところ、12月3日は
余談だが、上記のなかで、「明治5年12月3日が明治6年1月1日となった」ことにより、12月4日に誕生日だった人の誕生会はどうなるのかという疑問がすぐに出てくるが、当時は数え年だったのでこの問題はあっさりとクリアされる。しかし、例えば、明治5年の12月2日生まれの人は、西暦では1871年の12月31日生まれとなるはずなのだが、誕生日はいつですかと聞かれた時はどちらで答えていたのだろうか。 それと、香川県が愛媛県から分離独立したというのは知らなかった。もともと「四国」というぐらいだし、ちゃんと、伊予、讃岐、土佐、阿波に対応した県があってもよかったと思うのだがどういう経緯があったのだろうか。 ETCちょっと迷惑 月曜日は例によって倉敷方面まで非常勤講師に出講。往復とも高速道路を経由するのだが、今回はICの入口や料金所がえらく混雑していた。いずれも、もともと通ることのできた入口のうちの一箇所がETC専用となったため、それ以外の車が集中したためである。どっちにしても利用車は一台も見かけなかった。 12/3の朝日新聞によればETCが利用できる料金所は11月30日からそれまでの約3.5倍の616箇所に拡大されたというが、実質は、非ETC車の入口を作り替えただけであって、その立場から見れば逆に縮小されたとも言える。 ま、長期的に見れば搭載車が増え首都圏の料金所の渋滞解消に役立つのだろうが、出口が2箇所しかないような田舎のICで、うち1箇所をETC専用にするのはどうかなあと思う。 |
【思ったこと】 _11203(水)[心理]地域通貨とエコマネー(5):シール、スタンプ、トロフィーの価値を考える(2)「交換価値」、「累積価値」、「達成価値」 昨日の日記では、食物と対提示されたメトロノームの音が、ヨダレを誘発するという条件刺激になるばかりでなく、何らかのオペラント行動を強化する習得性好子になりうるという話をした。また、同じ音が、散歩やブラシかけの際にも提示されると、おそらくそれは般性習得性好子としても機能するはずだと述べた。 現実に、イヌの世界においてメトロノームの音でどこまで強化できるかは定かではないが、人間の世界で使われる「褒め言葉」、「笑顔」、「正解音(ピンポンという音)」などは、少なくとも部分的に般性習得性好子としての機能を獲得しているものと考えられる。 ここで注目してほしいことは、メトロノーム音は交換機能が無く、しかも貯めることができない。いっぽう、トークンは貯めることができ(←但し有効期限をつけることは可)、定義上、交換機能を有する。このことから、トークンと般性習得性好子は、重なり合う部分は大きいとしても同義ではないことが分かる。 次に、「交換価値」、「累積価値」、「達成価値」の違いについて考えてみよう。歩数計の数値が5000歩とか1万歩に達することは強化的であるが、それを何かに交換することはできない。また、そういう歩数が累計100万歩に達したとか、日本一周に達したというように、キリの良い数値や具体的目標に達成することはさらに強化的となる。逆に言えば、交換価値を前提とし有効期限を設けたからといって、それだけでは交流が促進されない可能性も考えられる。例えばボランティア通貨を貯めることは、それ自体がトロフィーのような価値をつくるかもしれない。 「累積価値」には、達成の度合いを示す目安としての価値もあるように思う。例えば、プラモデルやレゴやジグゾーパズルで遊ぶ人にとっては、完成の瞬間ばかりでなく、作成途上の未完成の状態を眺めることもそれ自体強化的になるはずである。これと同様、100個のマス目にシールを貼っていくと、シールが増えていくプロセスそのものが強化的となる。いきなり大きな目標を達成しようとしても個々の努力に結果が伴わないことは多いが、その都度シールを貼れば達成の進捗状況を具体的な結果として示すことができる。この場合、シールに交換価値があるかどうかはどうでもいいことなのである。 何らかの行動改善のためにトークンを導入した場合、当初設定していた「交換価値」ではなく、じつは「累積価値」や「達成価値」で強化されていたというのはありがちのことだ。もっとも、エコマネーの場合には、累積価値が高いことは逆に交流の妨げとなってしまう。このあたりの分析がさらに必要だろう。次回に続く。 |