じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
花桃の蕾膨らむ。 |
【ちょっと思ったこと】
ガチャックが使えない!? 午前中、某資料を綴じようとしたがホチキス(正式にはstapler)では厚すぎる。少し前に買ってあったガチャックを使おうとしたのだが、玉の入れ方も綴じ方もサッパリ分からない。ネット検索で見つけた、こちらの説明図を見ても思うように玉が装填できない。結局、庶務係まで出向いて事務主任から使用方法を伝授してもらった。一度覚えれば簡単なことなんだが、あれって、誰からも教わらずに自力で使えるもんなんやろか。 ちなみに、その事務主任の方の話では、最近は、この器具を使わずに済むスライドクリッパーも重宝がられているようだ。10個300円というのはちょっと高いように思うが、同じ部局内で繰り返し利用するならばホチキスよりも地球に優しいかもしれない。それに、ホチキスで綴じた書類はシュレッダーにかけるときに外す手間がかかる。 岡山名物はWeb日記書きと管理栄養士? 岡山県と言えば、かつて日記猿人の時代にはWeb日記書きの多い県として有名であった。そのこととは全く関係無いが、3/5の朝日新聞岡山版によれば、管理栄養士養成学科の設置が新たに3大学で認可され、4月からは計7校で西日本最多になるという。 記事によれば、こうした急増の背景には4月に施行される栄養士法改正があり、また、管理栄養士による患者の献立作成や栄養指導には診療報酬や介護保険の点数がつくことからニーズが高まっているという。 とはいえ、1つの県内でこんなにたくさんの大学が同じタイプの養成学科を新設して、定員割れや就職難を引き起こす恐れはないのだろうか。昨年の国家試験の合格率は全国平均で21.4%だというから、並大抵のことでは資格をとれないのだろう。4年後に合格率で実績を作れないと大学の存亡に関わる問題が生じるようにも思える。 ちなみに私自身も某大学で「食心理学」の学外非常勤講師を担当している。最初は食物の好みや嫌悪の条件づけをめぐる話題が中心であったが、このところ特に「能動的な食行動」の意義を強調するように努めている。ここでいう「能動的」とは
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【思ったこと】 _20305(火)[心理]第11回エコマネー・トーク(3)エコマネーにおける「できますよ」効果と「感謝をあらわす」効果 今回は、 ●岡田真美子氏(姫路工業大学環境人間学部環境宗教学・教授):「キャンパス発ITエコマネー」 という事例報告について感想を述べることにしたい。 まず、報告のタイトルに「IT」が冠せられている点であるが、これは
この件に関しては、後のディスカッションで「女子学生との交際を目当てにエコマネーが悪用されることはないか」、「ストーカーに悪用されることはないか」といった質問が出されたが、次の福田順子氏の「どんぐり倶楽部」事例報告を含めて、そのような事故は起こっていないということであった。懇親会の際にも個別にやりとりがあったが、この件に関しては、サービス提供の場を限定するなどの措置(例えば見知らぬ人の家に一人では行かないなど)がやはり必要ではないかと思った。 岡田真美子氏によれば、エコマネー「千姫」は次の3つの効果をもたらすという。
この1.の点に関連して岡田氏は、さらに「キャンパス千姫効果」として次のように述べておられた。 指示待ち学生がいなくなった。行動分析的に言えば、「いつも自分のできることを捜す」とは、狭い範囲の強化随伴性に実を晒して行動を維持強化するのではなく、自分の行動リパートリーを言語化し、多様な強化機会に自らを投じる行動を形成するという意味になるかと思う。 もうひとつ、交流の後の「振り込み効果」に注目された点もさすが岡田氏である。つまり、単にトークンとしてのエコマネーを無表情かつ機械的に支払うのではなく、感謝を表すという行動が自然に形成されることを目ざしているのである。これに関する「キャンパス千姫効果」として岡田氏は、「感謝できることを絶えず捜している」という行動が形成されることを指摘された。 エコマネーというとコミュニケーションツールとしての側面に目が向けられがちであるが、こうした、「できますよ」登録効果や振り込み効果が確認できるとすれば、大学教育としても十分な成果が期待できるように思う。もっとも、私のような立場から言えば、体験談の蓄積ではなく、心理学的手法をも取り込んだ実証的なデータが欲しいところでもある。次回に続く。 |