じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] エイプリルフール企画。新幹線・岡山駅の看板をマグリット風に修正してみた(左)。元の看板は右の写真。 [今日の写真]





3月31日(日)

【ちょっと思ったこと】

休日の外食は楽じゃない

 土日の夕食は家族で外食に行くことが多くなった。べつだん金持ちになったからではない。一番の理由は、妻と娘が昼間に長時間「お出かけ」して夕食を作るのを面倒がるためである。

 ところが、年度末のせいだろうか。近隣の「ちょっとマシ」なレストランはどこも満員。まず妻と娘の希望で洋食屋に行くが、駐車場が満杯な上に入口付近で行列があり断念。続いて、そのすぐ近くの中華レストランに車を入れてみるがこちらも駐車場が満杯。そこで、今度は私の希望で少し離れた回転寿司屋まで車をとばしてみたが、こちらも入口付近の待ち席にたくさんの人がうろついていて断念。ならば、やむなしということで、寿司屋の近くの高級中華レストランを覗いてみたが、やはり入口付近に10数人の順番待ちがあり。けっきょく、この日の夕食は、こういうメニューに落ち着いた。

 余談だが、中のテーブルがいっぱい空いているにも関わらず、入口付近で大量の客を待たせたままで、店員は知らん顔している店というのがある。最近訪れた店でも、そういう所が3軒はあった(全国チェーン系のファミレス1軒、同イタメシ屋1軒、高級中華レストラン1軒)。同一のチェーン店でも、場所によってテキパキと客をさばいているところもあるので、このあたりは店長の采配と要領の良さにかかっているのではないかと思う。味がどうあれ、少なくとも私は、そういう店には二度と行かない。
【思ったこと】
_20331(日)[電脳]大学教員を制する規格は「第3世代ケータイ」を制する?

 各種報道によれば、4月1日よりKDDI(au)が「CDMA2000」を全国一斉に発売。いっぽう、昨年10月に「FOMA」を始めたNTTドコモも同日より通話エリアを全国主要都市に広げるという。

 私自身は「ケータイ」は一度も使ったことがなく全くの素人なのだが、4/1の朝日新聞記事によると、第3世代携帯電話は世界中で同じ1台の端末を使えるように国際電気通信連合(ITU)が決めた通信規格(IMT2000)を採用した携帯電話であるが、現実には各社の思惑から
  • NTTドコモ:W-CDMA(日欧方式)、最高速度384キロ、3社5機種、4〜6万円、目玉機能はテレビ電話。
  • KDDI(au):CDMA2000(米国方式)、最高速度144キロ、5社5機種、2万円前後、目玉機能はGPS
という2陣営に分かれており互換性は無いという[上記比較は2002年4月1日現在]。  坂村氏の講演に感動した私としは、心情的にはこのさい、日本の将来のためにも「グローバルスタンダードとはアメリカで使われていること」という一元支配を打破するような展開を期待したいところだが、テレビ電話もGPSも私には全く必要無い機能であり、高見の見物をきめこむことになりそうだ。




 ところで、国立大学教員にとって「ケータイ」と「パソコン+ネット」の一番の違いは何だと思われるだろうか?意外に気づかれていないのだが、研究室での使用環境を比較するなら
  • ケータイ
    教員が私費で端末を購入し、電話会社と私的に契約して使用するもの。私の知る限りでは、研究費で端末は購入できないし、電話代を支払うこともできない。大学内では、緊急時に移動中の教員を呼び出すのに便利だが、公的連絡には使用しないことが原則。
  • パソコン+ネット
    研究室で使用するパソコンは、研究費で購入することができる。岡大の場合は、研究室、演習室、講義室すべてに情報コンセントが設置されているので、申請によりIPアドレスさえ確保されていれば、どこでも学内LANからネットにアクセスすることができる。それゆえ、Eメイルやブラウジングは常時可能。
となる。この使用環境が変わらない限り、少なくとも私自身がケータイを持ち歩くことはあり得ない。




 では、ケータイ端末が研究費で購入でき、電話代も公費負担ということになったらどうなるだろうか。いちばん問題になりそうなのは、公私混同ということだろう。もっとも、この問題は、いま各研究室に配備されている固定型の電話についても言えることだ。まずは使用者の倫理規定を明確にし、あとは、通話ログを一定期間保管し、電話代が突出して多いケースについて監査を行えばよいだろう。このほか、通勤および+勤務時間帯(おおむね朝7時から19時頃まで)に限って送受信可能という制限を設けてもよいかと思う。

 では何に使うのか。まずは、研究室に不在の教員の呼び出しに便利だろう。いっぽう、教員側としては、例えば、移動中や授業中でも、ネット検索により、度忘れした情報を取り出すことができる。物忘れがひどくなった私などは、これがあると便利だ。学生や院生のリアルタイムの指導も可能になる。

 もっとも、こういう使い方が推奨されるようになると、教員の日々の行動は常に管理状態に置かれることになる。居留守は使えない。煩わしさゆえにあえてケータイから離れる教員も出てくるかもしれない。

 しかし、いずれにせよ、大学教員が研究・教育目的で公的に使用できないというのは、ケータイ界にとって大きな損失である。最初から制度をいじるリスクが大きすぎるというのなら、1年間限定のモニターでもよい。端末と電話代をタダにしてくれる会社があったら、私など喜んで活用体験を報告するんだがなあ。