じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
福岡は落書きの名所? 人間・植物関係学会第二回年次大会参加のため、宿泊地からJR鹿児島線〜西鉄貝塚線経由で九大へ。途中、線路沿いのコンクリート壁、時には線路内の施設にまで至る所に、スプレーによる落書きがあり驚くいったい誰が何を目的にあんなことをしているのだろうか。落書きの大部分は判読不能な文字列や模様のようなものだが、時たま英語のスペルや絵も認められた。彼らなりの仁義があるのか、単に描きにくいだけなのか、一度描かれた部分は決して上塗りされていない。やはり何かをアピールしたいのか、それとも、犬のシッコかけみたいに、マーキング行動への先祖返りが起こったのか、とにかく、まことに見苦しい景色だ。ああいうことをする不届き者はごく少数者だと思われるので、徹底した張り込み、グループ内からの密告などにより犯人を検挙し重罰を与えれば以後は防止できるものと思う。それと、なにかしら、自己表現の場を欲しがっているのだろうから、いっそのこと、ネット上で自由落書きコンテストを実施し、優秀者を表彰するといった、発散の場を設けることも有用かと思う。 [6/3追記]岡山でも電柱や道路沿いの公共物、壁などで落書きが目立つようになっている。この件に関して、6/3の朝日新聞岡山版に、昨年3月に岡山で結成された「落書き調査隊」の隊長の岡崎久弥氏の活動が紹介されていた。岡山市中心部の落書きの実態を調査、分析する目的というが、最近ではもっぱら消去活動が主になってしまったという。御本人は「落書きは絶対悪ではない」と語りつつ、「書いている人間はスリルを楽しんでおり、絵に進歩がない」とも。また岡山市内の場合は、中小の商店や権利関係の複雑な建物に落書きするなどの弱い者いじめが目立つという。 全国一暑い?岡山 九州から岡山に戻ってまず感じたのは、異常に暑いということだ。荷物を担いでアパート構内を歩いていたら、バッタリ会った同僚から「だいぶお疲れの様子ですね。どうしたんですか?」と訊かれた。学会でくたびれたというよりも完全な暑さ負けである。 翌日の新聞記事でこの日の主要都市の最高気温をチェックしたところ
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【思ったこと】 _20602(日)[心理]人間・植物関係学会(2)幸せは、脳波や心理テストでは測れない 人間・植物関係学会2002年大会の2日は、九州大学農学部で口頭発表が行われ、私も座長として参加した。九大は15年ほど前に心理学関係の学会(箱崎地区)で訪れて以来である。当時は水不足が深刻でトイレの水さえ出ない有様だった。今回訪れた貝塚地区は緑豊かで落ち着いた雰囲気があったが、時折、すでに車輪を出して着陸態勢に入っている大型ジェット機が上空をかすめる。岡大に比べるとずいぶんと騒がしいところだというのが第一印象であった。また、移転が予定されているのだろうか、発表会場の大講義室の壁面には、床から天井まで縦に何本かひびが走り、阪神淡路大震災級の大地震があればひとたまりもなく崩れ去りそうな雰囲気であった。 午前中の研究発表は2会場に分けて行われる盛況であった。参加者は農学・園芸学の研究者のほか、医師、看護師、作業療法士、福祉施設職員、花市場の社長さんなど多彩であり、さすが学際的な学会という印象を受けた。中には、園芸活動に関する個人体験の感想を述べた程度の発表もあったが、いろいろな分野の人たちが、人間と植物の関係という1つのテーマをめぐってさまざまな知恵を出し合い、意見を交換しあうことにはそれなりの意義があると思う。 そんななか、私が座長を仰せつかった発表は、どちらかと言えば、厳密な実験的統制を要求されるようなものであった。例えば、園芸活動に参加した実験群と、何もしなかった対照群に、心理テスト、脳波(α波やβ波の総含有量や割合)、筋電図などの測定を実施、その平均値の差を検定するというスタイルである[←あくまで仮想の事例]。この種の実験研究に関する一般性のある問題点を敢えて指摘させてもらえば、
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