じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] [今日の写真] 農学部農場内の東西通りの銀杏。前にも書いたことがあるが、南北方向に比べると東西方向にのびる銀杏並木のほうが落葉が遅い。といっても、冷たい雨のおかげでかなり散ってきた。黄金色の絨毯を楽しむには今がいちばんだ。
写真右は、岡大七不思議(←長谷川が勝手に選定)の1つ、「落ちない銀杏」。右半分は11月13日撮影、左半分が同24日撮影。周りの銀杏の葉が落ちた頃に、やっと黄色くなってきた。
なお、昨年11月26日の日記に、ほぼ同じ構図の写真がある。先月、この周辺に金網が取り付けられ、少しだけ景色が変わった。





11月26日(火)

【ちょっと思ったこと】

ドラクエとFFの合作?

 各種報道によると、ゲームソフト大手のエニックスとスクウェアが来年4月に合併するという。最近では全くその機会が無いが、息子が小学生の頃はよくドラクエやファイナルファンタジーで一緒に遊んだものだ。なかでも、ファイナルファンタジーVIのテーマ曲?と同じくアリアは私のお気に入りで、私が臨終間際になったらぜひ流してもらいたいと家族に頼んでいるほどである。ドラクエはVの時によく遊んだ記憶がある。両社が合併してどうなるのか、ゲームソフト業界に疎い私には全く想像がつかないが、ドラクエのスライムとFFのチョコボが同じ画面に現れるゲームなど面白そうだ。このほか、一方のゲームの主人公が、それなりのHP、MP、武器や防具などを持って、そのまま、もう一方の世界に飛び込むとか.....。




私が知っている紅白出場者

 NHK紅白出場者が決まったそうだ。例によって、私が知っている歌手(グループ)の数を数えてみると
  • 紅組出場者(11/27組)
    • 名前も顔も知っている:安室奈美恵、石川さゆり、小林幸子、小柳ゆき、天童よしみ、中島みゆき、中森明菜、長山洋子、浜崎あゆみ、和田アキ子。
    • 名前だけは聞いたことがある:モーニング娘。(←但し、ミニモニと区別できない)、華原明美、川中美幸
  • 白組出場者(17/27組)
    • 名前も顔も知っている:五木ひろし、北島三郎、さだまさし、SMAP、鳥羽一郎、氷川きよし、平井堅、細川たかし、堀内孝雄、前川清、美川憲一、森進一、山本譲二
    • 名前だけは聞いたことがある:CHEMISTRY、ゴスペラーズ、谷村新司、ポルノグラフィティ
ということで、今回は白組出場者のほうが私の知っている方(組)が多かった。夕食時に娘にむりやり歌番組を視させられることがあるので、数年前よりは熟知度が上がっていると思う。




金星の動きの速さに驚く

 11/27の早朝はよく晴れ上がり、天頂付近に下弦の月と木星が明るく輝いていた。東南の空にはマイナス4.6等の金星と、赤い火星、乙女座のスピカが光っていたが、驚いたのはその位置関係である。11/23の早朝には、火星を直角とする細長い直角三角形を構成したばかりなのに、わずか4日後の今朝は、火星を頂角とする平べったい二等辺三角形に変形していた。おそらく、金星が火星を原点として左上方向に移動したためと思われるが、その動きの速さにビックリ。 [11/28追記]11/28早朝は、わずか24時間しか経っていないのに、早くも二等辺三角形がくずれ、火星と金星を結ぶ辺の長さが、火星とスピカを結ぶ辺の長さよりも短くなっていた。なお天文年鑑で調べたところでは、金星自体は左上方向ではなく右上に動いていることがわかった。外惑星と内惑星の動きの違いからそう見えているのだろう。

【思ったこと】
_21126(火)[教育]「学ぶ意欲」再考(3)行動は永久機関ではない

 朝日新聞の連載記事から脱線するが、昨日取り上げた和田秀樹氏のコメントに関連してアメとムチの問題をもう少し考えを述べたいと思う。



 昨日の日記では、和田秀樹氏のコメントに関連して、
行動分析は、アメとムチを永続的に使い続けろとは一言も言っていない。それでは子どもは、第三者から調教されているだけのペットになってしまう。必要なことは、第三者から付加的に与えられていた結果を、学ぶこと自体が楽しみとなるような自然の結果(natural contingency、行動内在的随伴性とほぼ同義)にどう置き換えていくかという工夫だ。
 じつはこのことに関連して、ちょうどいま、講読の授業でマロットの教科書[Malott, R. W., Malott, M. E. & Trojan. E. A.(2000). Elementary principles of behavior (4th ed.). New Jersey: Prentice Hall. ]の中の「行動の維持」という教材を取り上げている。そこでは、人為的に与えられる結果(第三者による付加的強化)が自然に伴う結果(行動内在的随伴性、あるいは「行動の罠」)に置き換えられていく事例として、
  • ジャングルジムで遊ぶ行動(最初は先生の注目により付加的に強化、後には、そこで遊ぶことに伴うスリルや景色などの内在的結果による強化)
  • 自転車乗り(障害児のケース。最初は固定された自転車をこぐ行動をキャンディで強化、後には、自転車を乗り回すこと自体がもたらす内在的結果による強化)
などが挙げられている。

 もっとも、この教科書にも記されているように、すべてが、行動内在的強化にとって変わるわけではない。その一例がダイエットである。もちろん、体重や体脂肪が正常範囲に収まり健康な生活が保障されること自体はきわめて強化的である。しかし、日々の努力が体重や体脂肪の変化に与える影響はきわめて小さい。反面、自分をとりまく世界は、食べ過ぎが強化されるような様々な誘惑に満ちている。こういうケースでは、自律的にアメとムチを与える行動管理(パフォーマンス・マネジメント)を生涯続ける必要が出てくる。マロットは、この章の最後を
Avoid the traditional error that once you've really modified behavior, the behavior will maintain itself. Not true. BEHAVIOR WILL NOT BE MAINTAINED WITHOUT SUPPORTING CONTINGENCIES.
と結んでいる。いったん遂行されるようになったからといって、その行動は永久機関のように無限に続けられるわけではない。自然に伴う結果が(大きさや出現確率などの点で)十分な強化力をもたない場合には、それを補う人為的な結果を付加し続けることがどうしても必要である。