じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
座主川(旭川からの用水路)沿いで見かけたロウバイの花。
[※1/13追記] こちらによれば、「花全体が黄色で中央部の色の変化のないものはソシンロウバイ(素心蝋梅)です。ロウバイ(蝋梅)は中央部が暗紫色です。」であるという。その特徴からみて、撮影したのはソシンロウバイのようだ。 |
【ちょっと思ったこと】
鳥インフルエンザもBSEも 山口県阿東町の採卵養鶏場の鶏から、「鳥インフルエンザ」のウイルスが検出されたという。少し前には米国でBSEの牛が確認され、日本の食品産業に大きな影響を与えている。 このほか昨年暮れには鯉ヘルペス、さらに豚コレラや羊のスクレイピーなど、家畜や養殖魚の伝染病のニュースが相次いでいるようだ。 こうした病気は大昔からあったには違いないが、現代社会でむしろ深刻に取り上げられるようになってきた背景には、人手のかからない効率的飼育法、人工飼料依存、あるいは品種選択に伴う遠隔地からの移動など、人為的な問題が大きく関与しているように思われる。 多様な系統が混在し、自然の恵みとして得られる飼料だけに頼って、自然と一体となって飼育が続けられている限りにおいては、かりに伝染病が流行っても、ごく一部の地域だけで終息し、市場全体への影響はきわめて小さいに違いない。 昨年大流行したSARSなども、いちばんの感染経路は病院や航空機内であったというから、文明と無関係とは言えない。こうしてみると、現代社会は、一人の人間や一頭の牛の病気が市場全体を大混乱に陥れる危険性を常に抱えた、きわめて不安定な社会ということになる。これを安定化する唯一の道は、種の多様性の保障と、自然との共生を尊重した分散独立型の生産システムの維持ということになるのだろうか。 |
【思ったこと】 _40112(月)[一般]中国の地図に見る日本の領土と周辺地域の呼称 記念切手の発売など、竹島(韓国名・独島)をめぐる領有権問題が再び取り上げられているようだ。このほか少し前には、日本海呼称問題なども話題になった。 では、中国は日本の領土をどう考えているのだろうか。また周辺海域・地域をどのように呼んでいるのだろうか。先日の旅行の帰りに北京の空港で世界地図を買ってみた。その中から気づいた点を挙げてみることにしたい。 まず、日本の領土だが、こちらの図に示されている通り、北方領土はすべて日本領土として色分けされていた(但し、「俄占」の文字あり)。「日本海」は当然「日本海」のままだ。韓国が主張する「東海」は日本でいう「東シナ海」を意味している。 たまに取りざたされる尖閣列島については、地名として「釣魚島」などが記されているものの、国境線は引かれていない。むしろ中国が特に気を使っているのは南沙群島一帯であり、これは中国全図には領土の一部として漏れなく記されている。 日本では岡山を含む一帯を「中国・四国地方」と呼ぶが、これはどうか。やや大きめの日本地図を見たところ、ちゃんと「中国」や「中国山地」の記載があった。当たり前と言えばそれまでだが、中国でも日本の中国地方のことは「中国」と呼ぶようだ。 日本の地名は、簡体字が使われている他は日本地図そっくりだが、なぜか「千葉」は「千叶」、宍道湖は「肉道湖」、「足摺岬」は「足折岬」になっていた。 外国の地名で興味があったのは「インドシナ半島」の表記であるが、これは「中南半島」となっていた。南北朝鮮については「北」が「朝鮮」、「南」は「韓国」。 中国語では当然、外国の都市もすべて漢字で表記される。そんななかで面白いと思ったのは
もとの話題に戻るが、対ロシア、対韓国に比べると、対中国に関わる領土問題は相対的に小さく、政府間でもなるべくそっとしておきたいという本音があるように思われる。もっとも、今後、大陸棚における資源開発が進めば、沖縄トラフの西側の大陸棚の境界線をめぐって駆け引きが活発になってくる可能性はある。 |