じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 4月開講の心理学実験法の授業に間に合うように、ハムスターの繁殖を始めた。メスはおとなしくポーズをとり、喜んだオスは何度も何度も交尾をしていた。これで円満なカップル誕生と思いきや、数時間後にはオスはメスの攻撃を受けて必死に逃げ回るようになった。怪我の恐れがあったのでやむなく分離。用無しとなって追い回されるオスは何と哀れなことか。


2月4日(水)

【ちょっと思ったこと】

Googleで「立春」を検索すると...

 2月4日は立春。立春は太陽黄経が315度になった瞬間であるが、たまに、旧暦の正月と勘違いされることがある。そんなミスがどのくらいあるだろうかとGoogleの窓に「立春」と入れてみたところ、意外な現象が起こった。なっなんと、Topにランクされたサイトは、立春の説明ではなく、「福岡県立春日高等学校 同窓生ホームページ」だったのである。第二位は「立春」についての解説ページの模様だが、第三位に再び「静岡県立春野山の村」というサイトがランクされていた。

 的確かつ迅速にお目当てのサイトをランク付けするGoogleであったが、まだまだ、完璧とは言い難いようだ。





不正アクセス容疑者の個人情報

 各種報道によれば、文化庁所管の著作権保護団体のインターネットサイトから昨年11月に個人情報が引き出され一部が公表された問題で、警視庁は4日、京都大学研究員K容疑者(40)を不正アクセス禁止法違反と威力業務妨害の疑いで逮捕したという。

 このニュースでおやっ?と思ったのだが、2月5日の朝日新聞には、容疑者の叔父が文化庁長官であること、その文化庁長官が「親族が逮捕されたことは誠に遺憾で、大変残念に思う」とコメントを発表したことが報じられていた。

 文化庁長官のK氏は著名な臨床心理学者であり、またそのご兄弟には、著名な霊長類学者や医者がおられ、天才家系としておおやけに知られている。したがって、K文化庁長官のお兄様がじつは霊長類学者であったなどとどこかに書いても、個人情報を不正に公開したことにはならない。しかし、その天才兄弟の息子や娘がどういう仕事をしておられるのかということは、本人たちが自発的に公表しない限りは秘密にされるべきではないかと思う。

 文化庁所管の著作権保護団体が被害を受けたということで、文化庁長官がコメントを出す必然性はあるかもしれないが、甥や姪であることまでは報じられなくてもよいと思う。

 なお同じ新聞記事の中で、この容疑者が所属する国際融合創造センターの長が「法に抵触しているというのは疑問だ」、また文化庁は「事件は協会の安全対策が不十分だったことが原因であり、...」とコメントしたことが報じられていたが、この時期に容疑者をかばうような発言をすると世間から誤解を招く恐れがあるように思う。このハッキングによってサイトの一部が閉鎖され協会の業務が妨げられたことは確かであり、まずはそのことを詫びるべきだろう。それと、「安全対策が不十分であるから被害を受けた」などに原因を帰属してしまうと、ひったくりも空き巣もみな被害者が悪いということになりかねない。