じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 数ヶ月前、某空き地に写真のようなネコ小屋が出現した。誰かが餌をやっているようだ。それはそれで微笑ましいのだが、せめて避妊手術を施す必要があるのではないかなあ。


2月7日(土)

【思ったこと】
_40207(土)[一般]19歳:凶悪犯罪よりも無謀運転のほうがよっぽど怖い

 2月7日の朝日新聞ローカル面に正面衝突による交通死亡事故の記事が2件あった。その概要は以下の通りだ。
  • 広島県本郷町南方の国道
    • 6日午前0時25分ごろ。
    • 19歳のとび職の少年が運転する軽乗用車が大型トレーラーに正面衝突し、軽乗用車に乗っていた3人が死亡。運転していた少年のほかに死亡したのは、17歳の無職の女性2人。
    • 片側1車線の緩やかな力ーブ。タイヤの跡から、軽乗用車が中央線からはみ出して対向車線の大型トレーラーに衝突した模様。
    • 路面の凍結は無し。
    • 少年は昨年運転免許を取り消され、無免許。
  • 岡山県鴨方町鳩ケ丘の県道
    • 5日午後7時40分ごろ
    • 19歳の男子専門学校生(19)運転の乗用車と、軽乗用車が正面衝突。軽乗用車に乗っていた3人のうち、母親(35)と次男(小4)が死亡。長男(小6)も意識不明の重体。専門学校生はあごの骨を折るなどのけが。
    • 現場は緩やかな力ーブ。
    • 警察は乗用車が対向車線にはみ出したのではないかとみている。
 これら2つの事故に共通しているのは、19歳の少年が関与していることだ。

 この記事だけでは、当事者のもう一方に全く落ち度が無かったと断定するわけにはいかないが、いずれも、19歳の少年の運転する車が対向車線にはみ出していることは事実。特に広島の事故のほうは無免許運転だというからもってのほかである。




 これら2つの事故では合計5人が死亡、1人が重体という痛ましい結果になっているが、記事は中国地方版の片隅に小さく取り上げられているにすぎない。もし、19歳の少年が、小学生を1人でも殺傷したら全国版一面トップの扱いになるに違いない。

 他人を故意に殺傷する事件のほうが偶発的な事故よりも重大であることはよく分かる。確かに交通死亡事故を起こした少年には殺意は無く、おおむね善良な生活をしていたに違いない。しかし、事故だから仕方がないで済むものだろうか。特に、岡山の事故では、自宅から隣町の実家に戻る途中だった母と子が一瞬にして命を奪われたのである。こんなことを許していてよいのだろうか。




 ではどうすればこういう事故は防げるのだろうか。

 まずは、国道や県道を中心に、夜間の無謀運転を徹底的に取り締まることだろう。各所にビデオカメラを設置し、無謀な追い越しやスピード違反をチェックする。念のため言っておくが、ここでいう取締は、善良な運転者を守るためのものでなければならない。昼間に曲がり角などで待ち伏せしていて形式的な違反者から反則金を取り立てるような本末転倒の「取締」とは断じて異なる。

 次に、無免許など悪質な違反者に対しては、事故を起こさなくても懲役10年ぐらいの重刑を科すことも一案だ。無免許者にとっての車は凶器と同じだ。凶器を振り回しながら街角を走り回る犯罪者と同じくらいの危険度があることに気づくべきである。

 ほかにもいろいろと対策が考えられるが、とにかく、善良市民は、少年の凶悪犯罪に巻き込まれることよりも、少年の無謀運転で殺される確率のほうが遙かに高いということを忘れてはならない。