じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] ボリビアの憲法上の首都スクレ。気候温和な町であり、ホテルの中庭では、プラムとハイビスカスの花が同時に咲いていた(写真左)。近くにはクワズイモの大株もあった。修道院の中では、プラムの花のほか、黄色い花菱草の花が咲いていた。


9月20日(月)

【ちょっと思ったこと】

中国道で見た台風18号の爪痕

 今回の北九州への帰省では往復とも中国道を利用した。山陽道経由に比べると50kmほど余計にかかるが、ほぼ全線、緑に覆われた中国山地や農村地帯を通っていることに加えて、通行する車は殆ど無く、のんびりと運転できるのがいい。

 そんな風景の中で今回気になったのが、山口県近辺での台風被害であった。 行きがけに特に目立ったのが、竹林の塩害であった。場所によっては、ほとんどすべての竹林が黄色っぽく立ち枯れていた。帰りがけには、山の斜面が崩れて家が押しつぶされている現場も見えた。




残暑いよいよ最終日か

 今年は西日本各地で残暑が厳しく、大阪では9月20日、真夏日の年間日数が89日となり、最多記録を更新したという。このほか、京都でもタイ記録、また現在67日の東京は、あと1回で最多記録更新となるようだ。

 岡山の真夏日を調べたところ
  • 5月:1回(5月30日)
  • 6月:9回
  • 7月:30回
  • 8月;26回
  • 9月:14回

 となっており、私のカウントにミスが無ければ現在のところ合計80日となっている。蒸し暑い日はずっと続いているが、中国地方では「南からの湿った空気が入り曇りがち」という日が多く、暑いわりには最高気温が30度を下回ったという日も多かったようだ。

 この残暑は21日まで続く見込みだが、それ以降は前線が南下して秋の空になるという。21日がいよいよ今年最後の真夏日か。

【思ったこと】
_40920(月)[一般]衛星放送「遅延中継」の謎解ける

 昨日と一昨日の日記で、衛星放送(BS-hiおよびBS-2)の大相撲中継や「のど自慢」が、地上波のNHK総合テレビの中継よりも数秒遅延していると書いた。

 このことについて、何名かの方から、掲示板などで貴重な情報をいただいた。

 このうち、アトリエどどど執筆者のどどど様からの情報によれば、遅延が起こるのは、デジタル放送(地上デジタルを含む)一般の現象であり、その原因は
地上波デジタル、BSデジタル(ハイビジョン含む)の放送では...放送局側でデジタル化した信号を電波として発信、家庭側で受信したデジタル信号をアナログに変換、という仕事が増えます。
CDの様な無圧縮のデジタル化の場合は普通は無視できる遅延ですが、デジタル放送の目的は圧縮によって放送できる情報の総量を増やす事なので...。
で動画の映像で質を保って圧縮率を上げるには時間軸を使った圧縮(単純には動かない部分は最初のみ送るなど)が不可欠で...。
これを解読してアナログに戻すために、家庭用として許容される値段に押えるためには現在のところ数秒の遅延が発生。
で、音は映像より少ない遅延で解読できますが、画面に合わせて音を出す必要があるので、映像のデコード遅延がボトルネックとなってこのような事が発生しています(^^
ということにあるそうだ。

 ということから、今後は、地上波デジタル化が「強制」導入されることで、テレビ視聴者は全員、ナマ中継ではなく、数秒程度待たされた「遅延中継」を受信することになる模様だ。

 LISApapa様によれば、このこともあって
...地上波デジタルが始まった時点でNHK等の定時のニュースも「時計の針は○時をまわりました」といって過去形でスタートすることになっています。アナログ波は遅れませんが、サイマル(デジタルと同期)放送になっていますので。
 ですから、いまや「時報」放送できるのはアナログ放送“しか”やっていな いラジオだけ! ちうことになっています。
となるそうだ。これまでテレビの時刻表示は、朝は時計代わり、このほか、腕時計の時刻合わせに使われてきたが、今後は、数秒程度の誤差が出ることになる。この程度でバスや電車に遅刻することはあるまいが、緊急事態、例えば、大地震発生情報や津波警報、某北国からミサイルが飛んできたといった時には、数秒の遅れによる被害は甚大になるのではないかと、気になるところだ。

 ちなみに、どどど様によれば、アナログ放送でも、
  • 発音源からマイクの振動板までの音速による遅延、
  • 振動板のコイルかコンデンサーから発信用アンテナまでのアナログ電気回路の遅延、
  • 発信アンテナから受信アンテナまでの光速による遅延、
  • 受信アンテナから表示機器までの回路の遅延、
  • 受信アンテナからスピーカーまでの回路の遅延、
  • スピーカーから耳までの音速による遅延、
  • という遅れはすでにあった。しかし、通常、この程度の遅れが感知されることはなかった。

     いままで、テレビの生中継というのは現場そのものという臨場感があったが、アナログ放送とデジタル放送の受信機を2台並べて比較すると、デジタル放送の遅さがいかに大きなものであるか実感できる。

     ま、我々の世界は、すべてが同時に進行しているわけではない。月の光は約1.27秒、太陽の光は8分19秒で地球に届いているわけで、我々は常に、少し昔の月や太陽を眺めているということになる。但し、このことと、デジタル放送の遅延は若干意味が異なる。太陽の光は地球上の誰が見ても同じ時間だけ遅延しているという点で「万人平等」であるのに対して、デジタル放送の場合は、アナログ(あるいはラジオ)放送受信者より遅れて情報を得るという点で不公平さが残るからだ。