じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
中秋の名月の謎/満月と自然災害の関係 9月28日は中秋の名月であったが、岡山では秋雨前線と台風21号の影響で雨模様。お月見はできなかった。この中秋の名月については、私にはいくつか分からないことがある。 まず、中秋の名月となる旧暦8月15日が、年によって満月の日とずれてしまうことだ。 こちらに紹介されているように、
次に分からないのが、満月の日の月齢である。 今年9月は、月齢がほぼ14.0の時に満月となる。ところが今年3月の場合は、月齢が15.5のあたりで満月となる(3月7日の8時14分)。月齢とは新月の瞬間から数えた日数のことを言うが、なんで、新月から満月までの日数が違ってくるのだろう。地軸の傾きによるものなのか、月の軌道の傾きによるものなのか、それとも、月の軌道が楕円であるためなのか、何だかよく分からない。 もう1つ、秋の満月は春の満月より月出も月入も早いそうだ。こちらの表で調べてみると、9月28日の月出は17時31分、月入りは4時48分となっている(東京)。いっぽう、2004年3月7日の満月の月出は17時59分、月入は6時21分であり、やはりかなりの違いがある。春分の日に近い3月と秋分の日に近い9月はどちらも、月が天の赤道付近にあるはずなのに(なぜなら、この時期は太陽も赤道上にあり、満月は太陽の正反対の位置にあるはずだから)、なんでこんなに違うのか、これも謎だ。もしかしたら、太陽の南中時刻のズレが影響を与えている可能性もあるが、それだけでは、月の出ている時間の長さの違いが説明できない。 ところで、満月は地震、噴火などの災害と何らかの関係があるのではないか、などと言われることがある。阪神淡路大震災が満月に近い時間に起こったことや、大潮が地殻を引っ張るので地震のトリガーになるのではという素人の考えが受け入れやすいために、そういう俗説が広まったものと思う。もっとも、こちらの表などを拝見すると、あまり関係が無さそうにも見える。 むしろ今一番気になるのが、浅間山の噴火である。最初の噴火は9月1日20時2分であったというが、この時の月齢は16.3で、満月の2日後であった。9月30日あたりに大きな噴火があると、そういう俗説が本当らしく思われてしまいそうだ。 |