じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 某T大のトイレで見かけた紋章入り便器。噂には聞いていたが、実物を見たのは今回が初めて。いっぽう、同じトイレの中には写真右のような奇怪な貼り紙もあった。某T大に悪意を持つ外部者の仕業か、あるいは、知識の集積の汚物化に快感を求める変人の仕業か。不届き行為の防止とともに、そのような行為の原因を徹底的に究明する必要があるように思う。なお、こちらのサイトのキーワード欄に「トイレ」や「トイレットペーパー」を入れると、某T大の最新のトイレ情報を入手することができる。


11月6日(土)

【ちょっと思ったこと】

テレビと中吊り広告からの情報

 6日早朝の民放番組で、テレビの報道内容についての批評があった。主として、大統領選挙に関する話題であったが、アフリカで起こっていることが殆ど取りあげられていないという問題点も指摘された。

 じっさい、私自身、例えば、スーダンやナイジェリアで何が起こっているのかは殆ど知らない。コンゴ民主共和国の最近の実情も、黒柳徹子のコンゴ報告で初めて知ったくらいである。要するにいっけん情報が氾濫しているように見えても、「テレビで取りあげられないことは事実ではない」という側面がある。

 これとは別に、たまに上京して電車の中吊り広告など見ると、真偽不明ながら、テレビでは取りあげられていない様々な裏情報があることに気づく。今回も、私鉄の車内で、週刊新潮の見出し広告を見かけたが、それには、真実であるならトンデモナイと思われるような内容も含まれていた。

 私自身はふだんは電車に乗らないし、また、週刊誌などは、稀に病院に行った時に待合室で読む程度であり、そういう「裏情報」を入手する機会は全く無い。日々そういう「裏情報」に接している人たちとは、「世界」についての認識がずいぶん違っているのではないか、という気もする。ま、不確かな「裏情報」を得たからといって、クリティカルなとらえ方ができるようになるわけでは必ずしもないけれど。

 
【思ったこと】
_41106(土)[心理]日本理論心理学会第50回大会(1)

 日本理論心理学会第50回大会が、東京大学駒場キャンパスで開催された(11/6〜11/7)。私は大学院生・オーバードクターの頃にこの学会の会員であったが、当時いろいろな学会に入りすぎていて会費を払い続けることができずに退会した経緯があった。そのうしろめたさもあってずっと遠ざかっていたが、今回、心理学のメイリングリストを通じて、

●招待講演「Behavioural Genetics: What Use To Psychology?」
司会:安藤寿康氏 (慶應義塾大学)
講師:Kerry L. Jang氏(ブリティッシュ・コロンビア大学)

●シンポジウム「日本発の理論を考える」
司会:繁桝算男氏 (東京大学)
パネリスト
  1. 理論的営みを盛んにするには 森正義彦氏(創価大学)
  2. 日本発の理論を考える-先人の足跡を訪ねて- 大山正氏 (日本大学)
  3. 日本発の理論を考える-理論不毛の原因と今後の課題- 江川■成氏(■:「王」に「文」、十文字学園女子大学)
  4. 日本発の理論を考えるために-平凡な研究者がオリジナリティのある研究をするために- 無藤隆氏 (白梅学園短期大学)
  5. 創造的研究の育成のために-創造的認知研究の立場から- 鈴木宏昭氏 (青山学院大学)
というまことに興味深い企画が含まれていることを聞き、約25年ぶりに参加させていただくこととなった。

 会場に来てまず驚いたのは、参加者の少なさであった。ここでは数は記さないが、私の教室のゼミ合同発表会の人数より少なかったのは確かである。そんなこともあって、シンポの終わりのところで、「9月11日に開催された日本質的心理学会第一回大会には530人以上の当日参加者があり、立ち席はもちろん会場に入りきれないほどに人があふれていたのに対して、この理論心理学会の参加者がXX人しか居ないことについてはどう思われるか」などと余計な質問をしてしまった行きがかりで、6日夜の懇親会にも参加せざるをえない状況に追い込まれてしまった。

 もっともそのおかげで懇親会では、行動遺伝学の司会者や講演者と、血液型性格判断の話題を含めて歓談させていただくことができた。また、心理学界の重鎮の先生方や、新進気鋭の竹○氏や寺○氏とも親しくお話させていただくことができて、まことに有意義な一日であった。

次回に続く。