じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 大学構内の用水路の水たまりから、スジエビ、テナガエビ、魚類の一部を「救出」した。この用水路は、旭川〜座主川経由で稲作期に限って水が流される。すでに稲刈りが終わり干上がる直前となった水たまりには、取り残された水生生物がひしめく。そこで毎年、その一部を「救出」して水槽に入れて飼っている。
写真左は最後の水たまりの様子。写真右は、「救出」されたスジエビたち。

※以前、ドジョウを飼っていたことがあり、そのせいで私は柳川丼を食べることができない。エビを食べるのもなんだか可哀相になってきた。と思っていたら、この日の妻の料理は、なんと、エビ天入りの鍋焼きうどんと、エビのケチャップ煮であった。


11月28日(日)

【思ったこと】
_41128(日)[心理]昨今の血液型論議(2)アクセス集中でてんてこ舞い

 毎日新聞Webサイトで11月27日、「血液型番組:「性格決めつけ」視聴者から抗議相次ぐ」という記事が掲載され、それがYahooニュースに転載された。その中に私の実名が含まれていたため、この2日間、私の私設サイトへのアクセスが大幅に増えている。

 ReadMeの個別情報によると、私の私設サイトへのアクセスは、11月26日まではほぼ1000台で安定していた。それが、
  • 11月27日:6089
  • 11月28日:12042
と、6倍から12倍にふくれあがった。大手サイトの影響がいかに強大であるか、改めて思い知らされた。
※ ReadMeの登録情報(url、登録メイルアドレス)の変更をしなければならないと思っているのだが、去る7月31日に発生しましたハードウェア障害のため、現在、登録/変更/削除といった、ユーザ変更にかかわる機能ができなくなっています。というメッセージが出たままになっている。ボランティア運営なのでやむをえないことではあるが、なるべく早く復旧されることを願いたい。

 これと並行して、「血液型」番組における差別と偏見について情報を求むの趣旨に賛同された方からのメイルもたくさん届いていた。もっとも、28日朝の時点で公用メイルの受信を行ったところ、途中で通信障害が発生し、90通余りのメイルが読めなくなってしまった。通常、こういう障害が起こった時にはサーバー側にメイルが残されているはずなのだが、再度受信した時には20通程度しか受信BOXに入って来なかった。ということで、11月28日未明までに発信された方で、当該サイトへの掲載が無い場合は、念のためメイルを再送していただくよう、お願いします(但し、月曜以降は多忙のため、掲載作業が遅くなりますことを御了承ください)。




 ところで、いただいたメイルの中には一部、質問や反論(=「血液型こだわり論」からのご意見)も含まれていた。しかし、このサイトの趣旨は、あくまで
「各種テレビ番組をご覧になって、差別や偏見に相当すると思われる内容(出演者の発言を含む)に気づかれた場合、ご自分の血液型に関して不快な思いをされた場合、その内容をできる限り具体的にお知らせください。」となっております(但し、血液型差別や偏見の被害についての一般情報も受け付けています)。
となっている。どうか、趣旨に合致した情報をお寄せいただきますようお願いします。

 それと、個別に回答を求める質問もいただいたが、このことに関してはこちらの記述についてぜひご理解をいただきたいと思う。




 ところで、昨今の「血液型」番組に関しては、Web日記作者からもいくつかメッセージを寄せていただいている。日記才人登録日記としてもよく知られている高樹さんからは10月18日に
 私は心理学も統計学も医学も素人ですし、理系専攻でしたが実験畑ではなかったので、仮説検証のためのデータ収集に関することも素人です。でも、私なりの一般的合理性に照らして、あの番組の調査は、あの番組で主張していることの根拠として何ら役に立たない(あるいはほとんど役に立たない)であろうことは、すぐに思い至ります。「専門家じゃないけど、そりゃヘンだろ?」という感じです。
 そこで不思議なのは、あの手の番組を見た人がその気になってしまうこと、製作側があまりにも自説誘導型かつ非合理的な「調査結果」とやらを用いること、の理由です。
 私からしたら、あんな調査は「バーカ」の一言で片付けたくなるようなことですし(乱暴ですけど)、私のような考え方が多数派なら、製作側ももっと慎重になるんだと思うのですが、実際はああいう番組が制作され、多くの人々が無批判に受け入れているように思われます。
 専門知識がなくても「明らかにヘン」に思うであろう調査に基づくことでも、無批判に「ほう、そうなんだ」になってしまうものなんですね。
 私はそこんところが、どうも納得行きません。もっともっと多数の一般人が、「あれはヘン」と感じるべきことなんじゃないかと思うわけです。まあ、どの程度の人が「あれはヘン」と感じているのか、それこそ有意な統計データはないのですが、Web日記などを見ている印象としては、少なすぎるように思います。
 この疑問についてご興味があれば、いつか日記内で考察頂ければ幸いです。
というご意見をいただいている。上記の「専門知識がなくても「明らかにヘン」に思うであろう調査に基づくことでも、無批判に「ほう、そうなんだ」になってしまうものなんですね。」という件だが、じつは今回いただいたご質問(ご意見?)の中にも
  • 掲題についてですが、統計学上データがあってTVは放映しているのではないでしょうか?
  • 私は「あるある大辞典II」しか見てないのですが、この番組を見た限りでは先生のおっしゃっているようなことはないと思います。この番組では、最近の研究で「血液型により脳の働き方に違いがある」という事実を基に専門の大学教授の話を聞いたりして構成されています。統計的なデータに関してはわかりませんが、少なくとも脳の働きに関しては科学的な根拠に基づいて番組が作られています。【機種依存文字と誤植は長谷川のほうで訂正】
という記述があった。テレビ番組の内容を、比較的「素直」かつ無批判に受け入れてしまう人はまだまだおられるようだ。

 テレビ番組(←純粋な科学番組や報道番組ではなく、娯楽主体の番組)の制作態度に関しては、少し前に興味深い記述を見かけた。これは、こちらのランキングで「蚊にさされやすい血液型ランキング」の一位がO型になっていることに関するものである。

 害虫防除研究所のサイトには、この番組に協力されたことに関する詳細解説がある。その最後の部分の
...また、血液型による刺されやすさの実験をして、必ずダントツにO型が刺されやすくなることはありません。テレビ番組はあらかじめ、コンセプト、ストーリー、結論まで決めてから制作していることが多いのを実感しました。取材を受けても、研究者の意図が十分に反映されずに制作されることが多いことを知っていただきたく思います。制作会社が強引に結果に結びつけることも多いと考えます。
という記述は、大いに参考になると思う。

 「血液型により脳の働き方に違いがある」と主張される大学教授には、いずれ、心理学会の公開シンポに出席していただき、その場で真意を質したいとは思っている。但し、番組の途中に「大学教授の談話」が挿入されていたからといって、その教授が番組全体を監修したわけではない。上記の高樹さんが「あの手の番組を見た人がその気になってしまうこと」と指摘された部分は、心理学のテーマとしても重要であろうと思う。