じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[写真] [写真]  ラサには2つの顔があった。1つは昔ながらのチベットの面影が残る町(写真左)。もう1つは近代的な大都会としての顔である(写真右)。この組み合わせは、神社仏閣と近代的なビルが混在する、現在の京都の町並みに似ているように感じた。


1月6日(木)

【思ったこと】
_50106(木)[心理]だます心 だまされる心(1)

 年末年始の帰省&旅行中、DVDハードディスクで、NHK人間講座「だます心 だまされる心の第3回分(再放送)と第4回分(本放送)を録画予約しておいた。帰宅後にチェックしたところ録画時間帯が5分ほどずれており(Gコードの設定ミスか、録画機の時計が遅れていたのか、放送時間がずれていたのか不明)、それぞれ最後の5分ほどが途切れてしまっているが大筋は理解できた。いずれの回とも、再々放送まで録画のチャンスがあるので、もう一度、時間帯を多めにとって録画予約しておきたいと思う。

 この番組の存在は12月15日の早朝(午前5:05 〜5:30)第1回目の再放送をたまたま視て知った次第だが、昨年来世間を騒がせているオレオレ詐欺(振り込め詐欺)、あるいは最近の偽一万円札騒ぎなどが伝えられる中で、まさにグッドタイミングな放送であると言えよう。

 この番組の講師は安斎育郎先生。安斎先生の講演は私自身も拝聴したことがあるが(1997年11月8日〜11月11日の日記参照)、たいへん講演慣れしている方で、内容ばかりでなく、「わかりやすい話し方」をめざすための授業改善のお手本としても参考になるところがある。

 もう1つ興味深いのは、こちらの履歴にも記されているように、安斎氏は心理学者ではなく、工学系のご出身であることだ。最近は、心理学のほうでも昨年秋に、「嘘とだましの心理学」というテーマの日本心理学会一般公開シンポジウムが行われているところであるが(ゼミ生による参加報告の一部がこちらにあり)、少なくとも一般向けの解説として、安斎氏の説明のほうが心理学の説明より分かりやすく予測性・応用性に優れているとするなら、心理学の研究はあまり役に立たないということになる。そういう意味でも、安斎氏が心理学の概念を使わずに「だます だまされる」をどこまで体系的に論じることができるのか、興味が持たれるところでもある。併せて、クリティカルシンキングの知見(こちらの報告参照)にどこまで言及されるのか、についても注目していきたいと思っている。