じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  昨日の日記で大学構内に咲く菜の花を御紹介したが、そのすぐ近くの日だまりではオオイヌノフグリも咲いていた。こちらによれば、オオイヌノフグリは、イヌノフグリより大きい花が咲くという意味であって、大きな犬の「ふぐり」という意味ではないという。また、花の形ではなく、その後にできる実の形が「ふぐり」に似ていることからそのような名前がつけられたそうだ。
 しかし、「大犬の陰嚢」ではあまりにも可哀相。このさい、「犬ネモフィラ」もしくは「野ネモフィラ」と改称してはどうだろうか。ネモフィラの花はこんな感じ

1/30追記]
 2002年3月2日の日記にオオイヌノフグリのお花畑の写真がある。


1月29日(土)

【思ったこと】
_50129(土)[心理]楽天ポイント、マイレージ、地域通貨

 1月24日の日記で、楽天の会員として、ホテルの予約をしたり日記書き日記を始めたということを書いた。

 当初、「日記書き日記」は写真アルバムサイトの更新報告目的で開設したが、何事につけても継続性・規則性を保たないと気が済まない性分のため、けっきょくその後も毎日執筆を続けている。

 私の理解するところでは、「楽天」というのはネット通販で成長した会社ではなかったかと思う。そのサイトにリンクしてWeb日記・ブログを始めれば、毎日のようにアクセスし、そのついでに商品の宣伝を見ることになる。ネット利用自体を商売としているYahoo!JAPANとは、明らかに異なる特徴のあることが実感できる。

 さて、その楽天の利用を始めるとすぐに目にとまるのが、ポイント加算である。要するに、何かを買ったり、アフィリエイトに参加したりすることで、「ポイント」という一種のトークン(token economy)をもらうことができる。これには、有効期限限定のものと長期間貯められるものがあるようだ。



 この種のポイントとしては、楽天以外にも
  • 航空会社のマイレージ
  • クレジットカードのポイント
  • 商店街、スーパー、最近では生協でも始めているご利用ポイント
などがあり、何種類のポイントを貯めているのか分からなくなるほどに多種多様である。

 ポイント交換制度が単なる割引と異なるのは、
  • 交換対象を自社サービス(自店での買い物や割引)に限定している
  • 貯めるという行動(←つまり、その店や会社を利用するという行動)を強化している
という点であり、これによって、顧客の「囲い込み」ができるようになる。また、有効期限を設定することで、「いついつまでに何ポイント貯めよう」という形で自店(自社)での利用を促す効果がある。

 最近ではまた、異なるポイント制度間のポイント交換も可能となっているようだ。上記の楽天の場合で言えば、例えば、楽天のポイント2ポイントをANAマイレージの1マイル分に交換することができるという。このほか各種クレジットカードのポイントを楽天ポイントに移し替えることもできるらしい。となると、これは紛れもなく一種の「地域通貨」ということになる。地域通貨というと、どちらかと言えば、コミュニティ再生や地域活性化、福祉充実の目的で推奨されることが多いと思っていたが、実質的には、この種のポイント制度のほうが、はるかに規模の大きな地域通貨を展開しているようにも思う。




 ところで、地域通貨と言えば、今年の「現代社会」の第7問でもそのことが取り上げられている。そこでは「原則として法定通貨とは交換されない」ということが特徴の1つに挙げられており、私自身もそのように理解してきたが、交換ポイントの場合は、この部分は微妙である。日本銀行券と交換できないのが事実であったとしても、例えば
  • 日銀券で買おうと思っていた商品の大部分がポイント交換でも手に入れられる
  • 図書券、テレカ、ハイカなどと交換することで、実質的に、日銀券による支払いを節約できる
ということになれば、その機能は限りなく法定通貨に近いということになる。

 なお、交換ポイントに法定通貨と酷似した機能を持たせると、紙幣類似証券取締法にふれる恐れが出てくる。このあたりの法律問題については、2月1日に開催されるエコマネー&コミュニティビジネス・トークで、加藤敏春さんが、「多様化するエコマネー(地域通貨)に関する法律問題」という講演をされるそうだ。東京近辺にお住まいで興味をお持ちの方には御参加をオススメしたい(事前申込み必要。数日前の時点ではまだ申込み可能ということであった)。