じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
4月13日から、教養教育科目の担当授業が始まった。一般教育棟内のソメイヨシノ(4月9日の日記の右側の写真参照)は、早くも落花さかんとなり、各所に花びらの絨毯が出現していた。 |
【ちょっと思ったこと】
気になる灰皿その後 昨日の日記で、自民党の会合の灰皿に関連して 4月13日(水)の夕刻には新年度の懇親会が予定されている。昨年と同じことが起こらないよう、幹事諸氏にはご配慮願いたいところだ。と書いた。 さて、ホテル・グランビアの懇親会会場に到着してみると、すべてのテーブルには、ガラスの灰皿とマッチが配置されいたではないか。こりゃ昨年同様大声で怒鳴らないといけないのかなあと思ったが、事前に幹事に申し入れていたこともあって、開会の前に代表幹事自らがすべての灰皿を撤去してくださり、会場内完全禁煙(喫煙者はロビーのソファで喫煙)は最後まで保たれた。 ホテル側のほうでデフォルトのサービスとして灰皿とマッチを用意されたのではないかと思うが、健康増進法の趣旨や非喫煙者保護のことに少しでも考えが及べば、デフォルトで灰皿を用意するなどということはとんでもないことである。仮に宴会幹事から灰皿提供のリクエストがあったとしても、従業員の中に未成年者や非喫煙者が一人でも居た場合は、きっぱりとそれを断るというくらいの姿勢が必要ではないだろうか。 喫煙者の中には、テーブルに灰皿が置かれてあるというだけで自由にタバコを吸える権利があると勘違いしている人がおられるが、これもとんでもないことだ。灰皿があったとしても、周囲に非喫煙者や未成年者が居た場合は、喫煙を控えるのがエチケットというものだ。 岡山県、電子投票条例案廃止へ 4月13日付けの朝日新聞(アサヒコム・地方政治ニュース参照)によれば、都道府県で唯一、電子投票条例があった岡山県は4月13日、この条例を廃止する方針を明らかにした。県は5月に開会予定の臨時県議会に県条例の廃止案を提案する。2002年の電子投票法施行後、これまで条例を制定した12自治体のうち廃止は岡山県で4例目。廃止する自治体が増えてきた理由としては、財政難、時限条例による自動消滅、市町村合併に伴う条例消滅(岡山県新見市の場合もこれに含まれる)のほか、本年3月に名古屋高裁が、電子投票でトラブルがあった岐阜県可児市議選の無効判決を言い渡したことも影響を与えている模様だ。 平成15年版 情報通信白書によれば、 電子投票は、近年の社会の情報化、IT化の流れの中で、開票作業が深夜に及ぶ現状に対応し、開票の迅速化により選挙の結果を選挙人に速やかに知らせるという要請を満たすものである。また、障害者や高齢者も含め、あらゆる選挙人の利便の向上を図るという観点からも推進すべきものである。という点でメリットがあるとされている。しかし、トラブルがあった場合の対処が困難であることに加えて、そもそも選挙の結果はそんなに早く知らせなければならないものなのか、投票行為を「利便性の向上」だけで片付けてよいものだろうか、といった別の問題がある。 新見市の電子投票に関しては、2002年3月6日の日記で考えを述べたことがある。 代議制の民主主義の社会では、選挙という行為は住民が政治に関与する最も直接的な機会になっている。それを形骸化しないためには、見かけの効率性や人的コストよりも、自分の手で選挙を成功させたという達成感を与えるような方策を追求すべきではないだろうか。例えば、候補者ポスター掲示板の設置、投票所開設、投票立ち会い、開票作業などに、ボランティアもしくは弁当代程度の「ボラバイト」(ボランティア型のアルバイト)を参加させる。公正さ確保を大前提とした上で、もっと住民の手で運営できるような選挙のあり方を考えるべきだ。なんでもかんでも住民電子投票で決めるというならともかく、数年に一度しか行われないような選挙のために、生身の人間の関与を疎遠にするような電子投票制度を導入することには意義を感じられない。要するに、民主主義社会における投票行為では、開票の迅速化は必ずしも最優先課題ではない。いちばん大切なことは、自分たちの手で代表を選んだ(あるいは、賛否を問うた)ということを住民たち自身が「実感する」ことだ。そのためには、2002年3月6日の日記でも述べたように、候補者ポスター掲示板の設置、投票所開設、投票立ち会い、開票作業などになるべく多くの住民が参加できるような機会を作ることのほうが遙かに重要であるように思う。 |