じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 文学部中庭の様子。手前は四季咲きのラベンダー、奥の円錐状の樹木はメタセコイヤ。メタセコイヤの手前で白い花をつけているのはトベラ。


5月17日（火）
【ちょっと思ったこと】

子どもに見せたくない番組と見せたい番組

　各種報道によれば、日本PTA全国協議会は5月17日、保護者を対象に昨年末に実施したテレビ番組に関するアンケートの結果を公表した。小学5年生と中学2年生の保護者約4800人の回答結果は、
  • 子どもに見せたくない番組
    1. ロンドンハーツ（テレビ朝日系）
    2. 水１０！（フジテレビ系）
    3. クレヨンしんちゃん（テレビ朝日系）
    4. めちゃ×２イケてるッ！（フジテレビ系）
    5. 志村けんのバカ殿様（フジテレビ系）
    6. キスだけじゃイヤッ！（日本テレビ系）
    7. サスペンス番組（番組名特定せず）
    8. ぐるぐるナインティナイン（日本テレビ系）
    9. ボボボーボ・ボーボボ（テレビ朝日系）
    10. バラエティー番組（番組名特定せず）
  • 子どもに見せたい番組
    1. プロジェクトＸ（NHK）
    2. どうぶつ奇想天外！（TBS系）
    3. ３年Ｂ組金八先生（TBS系）
    4. ニュース（番組名特定せず）
    5. 脳内エステＩＱサプリ（フジテレビ系）
    6. 週刊こどもニュース（NHK）
    7. その時歴史が動いた（NHK）
    8. 伊東家の食卓（日本テレビ系）
    9. 世界・ふしぎ発見！（TBS系）
    10. 世界ウルルン滞在記（TBS系）
であったという。

　この種の調査自体に対しては、毎回、｢回答者はすべての番組を公正に評価できず特定の価値観や印象だけで判断している」といった批判が寄せられるようだが、そうは言っても、やはり、昨年大にぎわいであった｢血液型」関連番組のように、｢青少年に悪影響を与えかねない番組」というのは確かに存在すると思う。



　ランキングを眺めて面白いと思った点が２つあった。

　１つは、見せたくない番組が｢テレビ朝日系」｢フジテレビ系」｢日本テレビ系」の3系列で占められていること（但し、番組名を特定しないサスペンスものとバラエティーものも含まれている）、そのいっぽう、見せたい番組のほうは、TBS系が4番組、NHKが3番組と他局を圧倒している点である。受信料をとって番組を制作しているNHKはともかく、TBSが4番組を占めているというのは興味深い。

　もう１つは、私自身の視聴傾向との一致である。見せたくない番組10本の中で私が知っているのは｢クレヨンしんちゃん」と｢バカ殿様」ぐらいのものだが、どちらも最近は全く視たことがない。それ以外は番組の中身さえ知らないので、見せたいか見せたくないかの判断が全くつかない。

　いっぽう、見せたい番組10本のうち8本は、今でもたまに視ている。ということは、結果的に、私自身はPTAご推薦の｢子どもに見せたい番組」を自発的に選んで視ているということになる。



　ちなみに、上記に挙がっていない番組の中で私がたまに視るものとしては、 といったところ。やはりNHKとTBSに限定されているところが興味深い。但し私が一番視たくないのもNHKの番組の１つ、すなわち

●NHK総合テレビで放送されるBS、BSハイビジョンの宣伝

である点を強調しておきたい。

［※5/20追記］
｢私がたまに視る番組」として、もう１つ、TVチャンピオンがあることを忘れていた。追記しておく。



　余談だが、TBSと言えば5月13日（金）にスーパーフライデー　運命の！?血液スペシャル　キレイなカラダになる生活革命という番組を放送したというが視聴率はどうだったのだろう。血液型偏見・差別検証の証拠集めの一環（および、クリティカルシンキングの教材）として一応DVD録画予約してあったのだが、ちゃんと録画できているのかさえまだチェックしていない。但し、番組紹介サイトを見る限りは相変わらずといった感じだ。純粋な学問研究は別として、娯楽目的で血液型ネタを取り上げていることについてはどうかと思う。そんな特集を組んでも誰も見向きもしないという時代が来ることを願いたいものだ。

［※5/20追記］

掲示板にて赤尾晃一さんより以下の情報をいただいた。さっそく追記させていただきます。
TBS系列の血液型ダイエット番組，
視聴率は「10.9％」でした。
同時間帯ではテレビ朝日系列の「プロ野球中継」が9.9％でしたから，かろうじて「4位」の座を保ちました(NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」にも負けてます)。
血液型ネタで視聴率がとれなくなったのだとしたら，BPOの勧告も一定の成果があったといえましょう。
どうもありがとうございました。