じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

12月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] [今日の写真] 晩秋に咲く草花2種。写真左は、秋咲きの花カタバミとして知られるオキザリス・ヒルタ。
写真右は、ミックス種に含まれていた草花。もう1カ月近く咲き続けているお得な品種。ネメシアかと思っていたが、ネットで検索したところどうやら別種のようだ。どなたか、お教えいただければ幸いです。



12月3日(土)

【ちょっと思ったこと】

ニュートンとアインシュタイン

 12月4日の朝日新聞に「ニュートン、アインシュタイン破る」という記事があった。ネットで検索したところ、10日前の11月24日付けの時事通信配信のgooサイエンスニュースに同じ内容の記事があることが分かった。

 記事によれば、英王立協会が、ニュートンとアインシュタインのどちらが科学および人類に対してより大きな衝撃を与えたかについて、一般人1300人余と、王立協会メンバーの科学者345人を対象に別個にアンケート調査を実施。その結果すべての項目でニュートンが上回ったが、「人類への貢献度」では一般人調査でニュートン支持が20.1%、アインシュタイン49.9%と伯仲。科学者の評価では、ニュートン60.9%、アインシュタイン39.1%で、ニュートンが大幅に上回ったという。

 この調査では、対象者がイギリス人であったということから当然、ドイツ出身のアインシュタインよりはイギリス人のニュートンのほうに人気があった可能性は否めない(スイフトのようにニュートン嫌いのイギリス人も居るだろうが)。

 私のような素人でも、アインシュタインが天才であり、常識を覆す大理論を提唱したらしいということは知っている。そういう点では私もアインシュタインのほうに投票するかもしれないが、では、それがどういう理論であるのか説明せよと言われると皆目分からない。SF映画のようなことが起こるかもしれないという程度の知ったかぶりしかできない。

 いっぽう、ニュートンが発見した法則のほうは、物の落下や人工衛星の打ち上げなど幅広い日常現象でその有用性が確認されている。ニュートンが確立したと言われる微積分法も高校で習っている。要するに、アインシュタインの偉大さが第三者の解説を通して知らされるのに対して、ニュートンの偉大さは、ある程度、肌で感じられるという点でより直接的である。



 ウィキペディアにも記されているように、ニュートンの偉大さは
  1. 日常に起きることに関心を持ち、そこから理論への着想を得るという姿勢
  2. 空間に充満しているエーテルの圧力差や渦動によるものとする「渦動仮説」に対して、万有引力の法則を適用すれば、それをもたらす原因について論じる必要はないという、新しい科学観を提唱したこと
にあるのではないかと、私は思っている。このうち2.は、徹底的行動主義の発想にもつながる。「オペラント」と呼ばれる行動がどういうふうに増えるか減るかを分析するにあたっては、行動と結果の関係(=随伴性)を適用すればそれだけで予測と制御が可能。「オペラント」がなぜ発せられたのかという原因を「心」や「脳」に求める必要は無いというわけだ。

 いっぽうのアインシュタインについては、彼の研究が後の学問を発展させたらしいということは分かるが、具体的な中身は私にはさっぱり理解できない。ウィキペディアの記載内容の中ではむしろ、
  • 5才頃まであまり言葉を話さなかった。
  • ピアニストのシュナーベルから「君は数も数えられないのか」と呆れられた。
  • 睡眠時間は1日10時間と言われている。
  • 小学生のようにスペルを間違えることがままあった。
  • 手紙好きであり、有名になってからも一万通以上も手紙をやり取りしていたらしい。
といったエピソードのほうに関心が向いてしまう。

12/4追記]

どどどさん(12/4)で、アインシュタインの功績を紹介していただきました。えっ、こんなに応用・活用されていたのですか!?
  1. ノーベル賞の受賞理由になった光電効果(金属に光を当てると電子が飛び出す現象)はデジカメ、ビデオカメラ、スキャナーなどのCCD/CMOSイメージセンサとして。
  2. 誘導放出(原子/電磁波レベルの共鳴など)の研究からのちのレーザーの開発に貢献。
  3. ボース=アインシュタイン凝縮は超伝導などを説明しこれは医療などでMRIなどに利用。
  4. 特殊相対性理論は有名な相対論的エネルギー(E = mc^2、得られるエネルギーは失われた質量に比例する)の式を導き、恒星、地熱、原水爆、原発などに。
  5. 一般相対性理論は水星の近日点の移動(ニュートン力学では説明不能だった観測事実に対する説明を与えた)やブラックホールなどの説明に。
詳しくは、当該日記、およびそこのリンクをご参照ください。どどどさん、いつもありがとうございます。