じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 放送大学講義室の窓から眺めた岡大本部周辺。メタセコイヤのてっぺん付近に野鳥の巣があったので何の鳥だろうかと期待したが、カラスであると分かりちょっとガッカリ。


4月23日(日)

【思ったこと】
_60423(日)[心理]放送大学面接授業終わる

 4月22日(土)と23日(日)の2日間にわたり、放送大学・面接授業を担当した(こちらに資料あり)。備忘録代わりに、下ほうに各回の内容を記しておく。

 この授業で当初戸惑ったのが、1コマの時間の長さであった。私の大学の場合、1コマの授業はふつう90分となっているが、ここでは、2時間15分という中途半端な時間になっていた。90分の授業の場合、パワーポイントのスライド枚数は15枚程度が妥当ではないかと思われるが、2時間15分では検討がつかない。比例配分で1.5割増を用意してみたが、思ったよりは時間に余裕があることが分かった。

 もう1つ戸惑ったのは、受講生の年齢が20歳代から60歳代までマチマチであること。また、自治体主催の生涯学習講座や大学の公開講座と異なり、正規の大学授業であるということ。である以上、成績評価も厳格に行うべきであると思ったのだが、ここでは、素点評価のシステムは無く、単に、合格か不合格かという2通りの評価だけということであった。といって、通常、期末試験は課さないことになっているらしい。

 リポート代わりに、毎回5行から15行程度で、その回に新しく学んだこと、感想、質問・意見などを書いてもらったが、2日間集中型であったため、授業の合間にその内容を点検する余裕は無かった。話の内容がどの程度伝わったのか、少々不安であった。

 今回の内容は、私がこれまでに何度か担当した教養・主題科目の内容をコンパクトに縮め、最近の論調を加えたものであった。もう少し専門性を高めてもよかったかもしれないが、その場合は、他科目との整合性、コース全体のカリキュラムの整合性にも配慮する必要がある。どういう目標をもって受講されているのかについても書いてもらってあるので、次回担当することがあれば参考にさせていただきたいと思う。


  • 第1回 4月22日【13:05〜15:20】スライド25枚
    • 講師自己紹介
    • 能動主義とは何か
    • 性格を知ることは自分探しになるか?
    • 最近の論調
    • 【画像】Google画面、自己紹介映像、タイムマシン
  • 第2回 4月22日【15:40〜17:55】スライド22枚
    • 主体性より能動性
    • 行動にはオペラント行動とレスポンデント行動の2種類がある
    • 環境との関わり、つまり行動随伴性分析で「じぶん探し」を
    • やる気の起源
    • 【画像】オペラントとレスポンデント
  • 第3回 4月23日【10:00〜12:15】 スライド25枚
    • 「生きがい」、「やる気」の基本は、行動とその結果にある
    • 結果の中味を検討する(習得性好子、行動内在的好子など)
    • 結果の伴い方を検討する(強化スケジュール)
  • 第4回 4月23日【13:05〜15:20】 スライド40枚(一部参考資料)
    • 義務的行動の起源(嫌子出現阻止の随伴性、好子消失阻止の随伴性)
    • 小学校運動会における「競争原理」
    • 成果主義の功罪
    • 【画像】ゴミ屋敷、冬ソナ
  • 第5回 4月23日【15:40〜17:55】 スライド23枚
    • 働きがい
    • 高齢者福祉
    • 長期的な視点で過去と未来を捉える
    • 【画像】ナラティブセラピー、まちかど情報室