じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
時計台前のナンキンハゼの紅葉。最近になって気づいたのだが、大学構内にはこのように紅葉するタイプと、緑色の葉を残したまま、あまり紅葉せずに落葉するタイプがあるようだ。こちらの解説によれば、この木には、雄花から先に咲く「雄性先熟型」と雌花から咲きに咲く「雌性先熟型」とがあるという。このことと、紅葉のタイプが関係しているのかどうかは不明。



10月30日(月)

【ちょっと思ったこと】

知のコンシェルジェ

 10月31日朝の「モーサテ」で、関連づけ&図示機能を持った検索システム「知のコンシェルジェ」を紹介していた。11月から百科事典の検索サービスとしてインターネット上で公開されるという(関連記事がこちらにあり)。

 これまでGoogleなどで検索した場合、アクセス頻度など一定の基準(←詳しい仕組みは分からないが)に基づいて、その語句を含むWebサイトが羅列されるだけであったが、ヒット数が膨大な数にのぼることもあって、体系的に学び取ることは困難であった。最近物忘れのひどい私など、この種のシステムがあれば重宝するのではないかと思う。

 もっとも、既設の関連づけだけで考える限りにおいては独創的な発想は生まれて来ない。あくまで道具は道具。オリジナリティは自分の頭で生み出すほかはあるまい。

【思ったこと】
_61030(月)[教育]岡大文学部の特色

 同僚の都合で10月から文学部の「広報交流委員」になった(←これで、2006年度に仰せつかっている各種委員等は13種類!)。10月31日には、県内の高校生たちが大学見学にやってくるので、文学部の案内役を引き受ける予定である。これを機会に、我が学部の特色について復習しておこうと思う。

 まず、岡大全般の特色としては、学術研究上のほか、環境や立地面で大きな特徴を備えている。学部4年間あるいは、大学院進学を含めた、それ以上の期間在学する場合には、こういう特色はけっこうモノを言うものだ。
  1. 「のぞみ」の停まる駅から徒歩でも通学できる圏内にある。バスを使えば、岡山駅西口から岡大西門まで7分。
  2. (敷地の一部でもある)半田山をバックとした、自然豊かな広大な敷地
  3. 総合大学としてのメリット(副専攻、まもなく提案される新企画など)
  4. 市内中心部まで自転車で移動可能
 次に、私なりに考えた文学部の特色は

●学びたい領域を決めかねている場合でも、入学後に1年間かけてじっくりと選ぶことができる

という点にあるのではないかと思う。

 かつて文学部では、小講座別に学生を募集していたことがあった(←但し、第二、第三志望選択あり)。しかし、専門分野の内容を知らぬままに最初から領域を限定するというのは大きなリスクを伴う。いまは、文学部一括で学生を受け入れているので、2年次に進むまでのあいだに、おおまかな分野(哲学芸術学専修コース/行動科学専修コース/歴史文化学専修コース/言語科学専修コース/言語文化学専修コース)を選び、2年次後期になってから、さらにその中の細かい学問領域を学べばよいという仕組みになっている。ちなみに、コースの区分はいま述べた5種類までとなっているので、その中で特定領域だけをたくさん履修するか、(基礎部分は1つの領域を積み重ねて履修するとしても)できるだけ幅広く履修するか、さらに外国語の副専攻をプラスして履修するかといったことは、各学生が自主的に選択できるようになっている。

 もちろん、最初から「○○学を学びたい」と決めている人の場合でも、それに関連した授業を重点的に履修することができる。




 平成19年度の一般入試の利用科目と配点は、こちらに記された通り。文学部のところを見ると「センター試験6教科7科目」などと書かれてあってずいぶん科目数が多いように誤解されてしまうが、実際は
  • 国語200
  • 地歴から1科目100
  • 公民から1科目100
  • 外国語200
までで4教科4科目。残りの2教科3科目というのは、数学2科目と理科2科目から3科目選べばよいという意味。数学を2科目選べば理科は1科目でよいし、数学が苦手な人は理科2科目という手もある。これはセンター試験の結果次第で一番有利に得点されるので、体調不良などで、万が一、特定科目で点が取れなかった場合のリスク回避につながるはずだ。

 個別試験(前期)は400点、小論文(後期)は300点の配点となっており、センター試験の配点750点との比率は概ね2:1とリーゾナブルな比率になっていると思うのだがいかがだろうか。

 なお以上述べたことはすべて私個人の私的見解にすぎず、勘違いや誤植もあるかもしれない。受験を希望される方はあくまで公式な情報に基づいてご判断願いたい。