じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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農学部本館前のカイノキ(楷樹、オス)。まさに、燃えるような紅葉まっさかり。 |
【ちょっと思ったこと】
水星の太陽面通過 11月9日の朝7時前、野鳥観察用の望遠鏡で太陽を白紙に投影してみたが、うーむ、水星らしき黒い点を見つけることはできなかった。 ネット上のライブ中継は7時半ころから などで行われている。「星の子館」の中継をさきほど眺めてみたが、うーむ、あまりにも小さい。観念的に感動するしかないか。 [※追記] 朝7時35分頃、家族の協力を得て、観察に成功!→と思ったが、ネットで確認したところ、見えていたのは周辺部の黒点のほうだった。 |
【思ったこと】 _61108(水)[心理]日本心理学会第70回大会(6)心理学界が目指すべき資格制度のあり方(4)医療モデルと心理モデル ●心理学界が目指すべき資格制度のあり方〜心理職の国資格化をめぐって〜 の感想の4回目。 臨床心理士の国資格化を推進するお立場のT氏の話題提供のなかでもう1つ重要な論点になると感じたのは、医療モデルと心理モデルの対比であった。 T氏のスライドによれば(←あくまで長谷川のメモに基づく)、2つのモデルには
11月6日の日記にも述べたように、私自身は、さまざまな社会現象・問題行動を疾病として捉えて解決をはかろうとする「医療モデル」にはもともと反対している。そういう意味では、医学の価値観のみで心理学を分断するということには反対であるし、また、医師を頂点としたピラミッド型の体制のもとで、健康や生きがいが実現できるとも思わない。 しかしそうは言っても、医療分野自体が必要なことは言うまでもないし、医療行為のチームの中に心理職が求められていることも否定できない。だからこそ、活動の場を限定した上での医療心理師の国資格化は必要であり、そのいっぽう、「多様性がある」とされた心理モデルにおいては、特定資格のみを国のお墨付きで優遇するのではなく、規制緩和・自由競争のもとで質の向上を競い合うことのほうが大切ではないだろうか、というのが私の感想だ。 医療モデルや心理モデルという考え方は、医療心理師の国資格化を推進する全心協のサイトにも示されている。但し、こちらは、「医療モデル」ではなく「医学モデル」、「心理モデル」ではなく「心理学モデル」、またこれらに「社会学モデル」が加わっており、A(マル2)の1のところで 1 チーム医療体制に臨床心理技術者は不可欠の職種です。というように位置づけている。 いずれにせよ、これらのモデル間の連関や整合性が無ければ、いちばん困るのは、ケアを受ける当事者自身であろう。そういう意味では、昨年度上程が検討された「2資格1法案」は、混乱や争点を残したまま政治的に決着をはかろうとした妥協の産物ではなかったのか、という気がしてならない。 なお本日たまたま「医療心理師 臨床心理士」というキーワードで検索したところ、こちらに「「臨床心理士及び医療心理師法案要綱骨子(案)」に反対する」という声明が出されていることが分かった。この、日本社会臨床学会という学会の存在は、少し前、 ●大森与利子『「臨床心理学」という近代 その両義性とアポリア』ISBN 487672184X という本を読んで初めて知った。いずれにせよ、
次回に続く。 |