じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
|
昨日に続いて「岡大ネコ」の紹介。この黒猫は子猫3きょうだい(10月5日撮影)と同一。10月28日の写真にも写っている。夕食後の散歩道でも時々出現する。ストロボで撮影すると目が光る(写真右上)ところが面白い。
私が把握している限りでは、「岡大ネコ」の中で黒猫はこの1匹だけ。但しよく見ると、右目の目元と胸毛がちょっとだけ白くなっている。 なお、この黒ネコは、母親、叔母、祖母の4匹で一緒に行動していることが多く、後ろに写っているネコ(黒トラorキジトラ?)が母親なのか祖母なのかは確認できていない。 |
【ちょっと思ったこと】
冬眠生還の謎 神戸市の六甲山麓で10月上旬に遭難し、24日ぶりに救助された男性(Uさん、35歳)が12月19日に退院した。遭難2日後に気を失い、22度という極度の低体温のもとで発見されたが、入院後に適切な救命措置が施されたこともあって後遺症を残さずに回復できたという。 このニュースをめぐっては
まず1.の点だが、12月12日10時47分ネット配信の毎日新聞記事では
「タレには砂糖が入っていますので、それがエネルギーに代わるものかと思います。ほかにもしょうゆなどの塩分も入っています」と説明。生きていくために必要な水分と、エネルギー補給が、極限状態での生命維持につながったようで、同社では「我々としましても、一命をとりとめられたことが何よりも幸いなこと」と、喜んでいる。という、食品会社のコメントも寄せられていた。どういう経緯でこのような誤報が広まってしまったのかは、まことに興味深い。おそらく、「人間が飲まず食わずで24日間も生存できるはずがない。何かを口にして生き延びていたはずだ」という先入観が、事実の検証をおろそかにして、「焼肉のタレで生き延びた」という思い込みをもたらしたものと思う。 では、Uさんは、本当に「冬眠」状態に陥って生き延びたのだろうか。本人の証言や病院関係者の談話を聞く限りはその可能性は高いように思われる。しかし、12月22日の朝日新聞記事で日本救急医学会理事長の山本保博氏が「30年以上救急の現場にいるが、20日間もの低体温は聞いたことがない。無意識で穴にもぐったりしていた、というならあり得るが」と懐疑的なコメントを寄せていることからもみて、もう少し救出現場の周囲をくまなく調べておく必要があるようにも思う。例えば、実は最初の2週間は木の実や水たまりの水を飲んで命をつないでいたが、その後気を失い、2週間分の記憶をすっかり無くしてしまった(それゆえ、2日めから「気を失った」と回想)という可能性も皆無ではない。 余談だが、人工冬眠状態から覚めた人が後の世で活躍するというフィクションや映画はいくつか知られているが、私が観たなかでは、 ●ペストにかかってしまったため、後の世で治療されることを期待して自ら実験台となって冬眠したシャーロックホームズが、ワトソンの孫娘の手で「解凍」され、アメリカを舞台に事件解決に取り組む という内容の映画が一番面白かった。なおこの映画は、B・ワイルダーによる「シャーロック・ホームズの私生活」という原題の映画(ネス湖が舞台になるヤツ)や、シャーロックホームズは実はワトソンに操られた三文役者にすぎなかったという映画とは別物。それぞれの持ち味があり、もしまだの方は、3本とも観られることをオススメしておく。 |