じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2月28日の日の出(6時42分頃撮影)。この時期は、1日につき1分以上の割合で日の出時刻が早くなっている。ちょっと前までは、早朝の散歩時は真っ暗だったが、2月28日にはもう、東の空が白むようになった。なお、2月20日の日記で取り上げた、さそり座新星は、双眼鏡で位置は確認できたもののいくぶん暗くなっているようにも見えた。アストロアーツのニュースによれば、この近くには更にもう1つ新星が発見されたとか。 |
【ちょっと思ったこと】
NHK総合、朝のニュースの22%は大リーグ宣伝 NHKの番組は、全体としては好感が持てる内容が多いが、その一方、毎年この時期にウンザリするのが、大リーグ偏重・宣伝コーナーである。 この時期、朝の「おはよう日本」のスポーツニュースのうち、6時〜6時半のあいだと、7時〜7時半のあいだは、もっぱら、大リーグ一・キャンプ情報のみが取り上げられている(6時半〜7時の間では、日本プロ野球のキャンプ情報もあるようだが)。 26日(月)の朝7時台に、たまたまNHKの番組を視ていたので、チェックしてみたところ、
大リーグ公式戦で日本人選手が大活躍をした時にそれを報じるならともかく、キャンプ地での練習風景やインタビューがどうして公共的と言えるのか、私には全く理解できない。しかも、キャンプ地リポーターの派遣費用や通信費用はすべて、強制的に徴収される受信料でまかなわれているのである。 GPAと平均得点の違い 大学関係者ならおなじみかと思うが、成績評価制度の1つにGPA(Grade Point Average)というのがある。GPAを算出するには、まず、各科目の素点をGPに換算する。例えば、
GPAを導入すれば、卒業要件を満たすために何単位必要かというだけでなく、個々の科目で一定レベル以上の成績をおさめることが推奨されるようになる。米国では、卒業のためには通算GPAが2.0以上であることが必要とされ、3学期連続してGPA2.0未満の場合に退学勧告がなされる制度があると聞く。いっぽう、いまの日本の大学では、卒業要件を満たすためにはとにかく単位数を揃えることが必要十分であり、極端な場合、全科目が60点スレスレであっても卒業はできるが、この場合のGPAは1.0であるから、米国ならとっくの昔に退学勧告を受けるということになる。そういう意味では、きめ細かな指導ができる可能性をもっていると言えよう。 ところで、GPAはなぜ5段階換算なのか、なぜ素点の平均点ではダメなのだろうか。確かに、取得した単位だけで平均値を求めるならば、素点平均点70点であるということと、GPAが2.0であることはほぼ同義といってよいだろう。違いが出てくるのは、あくまで、不可となった科目の重み付けにある。 かつては、不可となった科目は、履修登録がなされていても、成績の記録を残さないという慣行があった。しかし、多元的な成績評価が行われている現在では、平常点や小テスト得点などにより、例えば10点とか22点というように、期末試験を受けなくても成績を評価することができるようになっている。「いったん履修登録した科目は安易にギブアップすべきでない」という観点からも、不可科目をGPA算出に含めるべきだ、というのが現在の一般的な考え方である。 この場合、例えば、科目Aで90点、科目Bで70点、科目Cで10点をとったしよう。素点平均値であれば、 90+70+10=170 素点平均値は170/3=56.7点 となって、3科目の平均点は60点を下回ることになり、米国の大学なら卒業できない恐れが出てくる。。 いっぽう、3つの科目をあらかじめGPに換算した上で平均すると 4+2+0=6 3科目GPA=6/3=2.0 となって、かろうじてGPA=2.0を保てることになる。要するに、不可科目は0点であっても10点であっても、50〜59点で不可になった場合と同等に扱い、等間隔尺度に置き換えるというのが段階評価の特色であると言ってよいだろう。 |