じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

 3月4日の日の出(撮影時刻は6時40分頃)。空気が澄んでいる時の日の出は眩しくて目を開けられないほどであるが、薄いモヤがかかっているとこの写真のように丸い輪郭がくっきりと見える。また地平線に近いほど、層をなして赤味を増している。


3月3日(土)

【ちょっと思ったこと】

卒業、合格、入学のめでたさの違い

 この時期、大学進学をめざす高校3年生の多くは、卒業、合格、入学という3大イベントを迎える。

 高校の卒業式は、早いところでは前期試験前の2月上旬、公立の多くは3月上旬に行われているようだ。大学入試の合格発表は、私立では2月上旬から、国立大はおおむね3月7日から3月10日頃に前期試験の発表が行われる。入学式はもちろん、4月上旬である。

 このうち「卒業」というのは、高校3年間の全課程を学修したという達成感に加えて、お世話になった先生方や共に学んできたクラスメイトとの別れがあり、最も感動的なイベントであると言えよう。但し、残念なことに、今の入試システムのもとでは、大半の高校生はまだ受験のまっただ中にあり、進学先未定の状態で卒業を迎える。本来なら3月末、全員の進路が決定してからのほうがスッキリするようにも思えるのだが、その時期になると、入試結果が影響するし、合格者の場合は引越準備、不合格の場合は追加合格、追加募集への対応に追われて落ち着かなくなる。時期の設定はなかなか難しい。

 次の「合格」は、個々人の努力に対する達成を祝福するものであり、クラスメートの間では、お互いを祝福することもあれば、逆に慰め合う結果となることもある。家族単位では喜びもひとしおである。

 最後の「入学」は、これからのスタートを祝福するものではあるが、実はまだ何も達成されていない。特に大学教育では昨今、厳格な成績評価が行われるようになっており、大学に入ったから遊べると思っていたら大間違いである。宿題など、義務的な課題の量は高校時代より減るかもしれないが、それは単に「大学は自分で学ぶのが基本」と見なされているからである。勉学のために求められる努力の量と質は、大学入試の受験勉強時代をはるかに上回る。「おめでとう」と言えるのは合格発表の日だけだ。大学入学者には、「おめでとう」ではなく「大変だろうけれど、頑張ってね。」と声をかけるべきである。