じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]


[今日の写真] [今日の写真]  新緑を映して緑色に染まる座主川。座主川の写真は、この日記に何度も載せているが、河岸の樹木の変化のほか、差し込む光線の季節や時間の違いによる変化などあって、一度たりとも同じ景色にはならない。写真右は、2007年5月2日、及び2006年9月24日に同一地点で撮影したもの。



5月12日(土)

【思ったこと】
_70512(土)[日記]じぶん更新日記十周年(7)なぜWeb日記を書き続けるのか(3)私自身の場合(1)

 前置きが長くなって回数を増やしてしまったが、

●長期間にわたってWeb日記を書き続けているのはなぜか?

について、先に述べた4通りの観点:
  • 【性格分析】長期間執筆を継続している人と、途中で止めた人の性格の違いを分析。
  • 【聞き取り調査】面接や質問紙で、当事者から、執筆の動機やコツを聞き取る。
  • 【観察による分析】日常生活行動を細かく観察・記録し、執筆を止めてしまった人の行動と比較対照する。
  • 【強化原理に基づく分析】行動分析学の知見を活かし、「何がその行動を強化しているのか?」について、実験を含めた分析を行う。
をふまえつつ、私自身のケースについて考えてみることにしたい。

 まず、【性格分析】だが、私自身はこの種の分析はあまり有用でないと考えているので、細かくは言及しない。長く続けていることが定義上「粘り強い性格」というならそれはその通りだろうが、単に「粘り強い性格だから長続きしている」と言うだけならトートロジーにすぎず、その現象を説明したことにはならない。

 ちなみに、私自身が、Web日記以外に長く続けていることと言えば、早朝の(単独の)散歩と、夕食後の夫婦の散歩。体重減らしには殆ど効果が無いようだが...(←体重増加は阻止していると思う)。

 あと、これは某所の書き込みで気づいたことだが、Webサイト開設10年以上と言っても、
  1. 全く同じスタイルで、10年以上Web日記を書き続けている人
  2. 手を変え品を変えて、種々のサイトを立ち上げながら(かつ終了しながら)10年以上続けている人
あるいはその両方、というようにタイプ分けすることはできるかと思う。その際、1.のタイプのほうが2.よりも持続力があるというわけでは必ずしもない。私なんぞは1.の典型かもしれないが、私自身に限って言えば、2.のタイプの方よりは不器用で、スタイルを変えるのが面倒くさいという傾向が強い。




 【聞き取り調査】に関しては、ここでは聞き手が居ないので、とりあえず、5月10日の日記で例示した以下の4つの問いに答えてみたいと思う。
  1. Web日記を書き始めたきっかけは?
  2. なぜ続けているのですか?
  3. コツはありますか?
  4. どういう良いことがありますか?
 このうち1.Web日記を始めたきっかけについてはすでに述べた通りである(=「彗星日記」)。私自身は、きっかけはあまり重視していない。

2.の「なぜ続けているのか」というのは、すでに述べた通り、その行動を当人がどう意義づけしているのかという問いであって、行動を継続させている真の原因とは別物であると考えている。もっとも私自身の場合は、特別の使命感をもってサイトを開設しているわけでもない。単に「その行動が強化されているから」としか言いようがないので、4.の「どういう良いことがありますか?」でまとめて答えることにしたい。

 3.の「Web日記を長期間続けるコツ」としては、
  • 決まった時間に、その制限時間の範囲で書けることを書く。
  • 決まった時間以外には、ゼッタイに執筆や加筆修正をしてはならない(←そんなことをしていると、日記執筆時間は際限無く増えてしまい、業務に支障をきたすことになる)。
  • 過去に書いたことは、原則としてそのまま残しておく。
  • 不特定多数の人との一対一の意見交換はおことわりする。その理由はこちらに書いた通り。
  • アクセス数は気にしない。各種投票ランキングの結果「お遊び」程度に考える。それにが過度に気になる人は、ランキングには参加しないほうがいいと思う。
などが挙げられるかと思う。

 少なくとも私自身の場合、これらを保障するためには、規則的な生活を守ることが大前提となる。私の場合、毎朝の起床時刻は5時から5時半のあいだで一定しており、早朝の散歩、朝食、そして朝食のあとの日記執筆時間(7時ら8時頃)も殆ど変わらない。また夜も22時頃には寝てしまう。何らかの事情で就寝が23時をまわった時は、翌日に必ず影響が出る。このこともあって、学会などの懇親会はできる限り不参加とさせていただいている。

 それからこれも何度か書いたことだが、私の場合は、「職住接近」にあることが長期間の日記執筆を可能にする必要条件になっている。自宅アパートから、自転車なら5〜10分、歩いても15分程度で通勤できるからこそ朝食後に日記が書けるのであって、これがもし、通勤に片道1時間以上もかかっていたら、そんな余裕はゼッタイにあり得ない。また、帰宅後もヘトヘトになっていて、日記を書く気力を失っているものと思う。そういう意味でも、大都市圏の遠距離通勤者のご苦労は大変だなあと思う(空いている始発電車に乗って電車の中で日記を書くということはできるだろうが、帰宅時は時間帯にかかわらず満員電車でもみくちゃにされるだろうなあ)。

 次回に続く。