じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]

 5月の連休明けから、講義棟入口に写真左のような注意書きが貼られている。注意書きを読んで所定の駐輪場を利用するようになった学生も1割程度は居るかもしれないが(←私がたまに利用する自転車置き場の駐輪台数が増えていることから推察できる)、写真右側のように、迷惑駐輪の実状は全く変わっていない。24日(木)には、建物入り口の、郵便・宅配車やタクシーが通るためのロータリーが完全に塞がれていた。

こういう場所に駐輪する学生たちは別段、利己主義者でもないし、モラルが欠如しているというわけでもなかろう。要するに、
  • 大勢の人たちと同じことをしている。
  • 自分の行動の結果が周囲にどういう影響を及ぼしているのかが、実感されていない(←直接効果的な結果が随伴していない)。
 これを本気で改善しようと思ったら、駐輪行動に直接的な結果を付加するしかない。迷惑駐輪車を鎖で繋いで使えなくしてしまうとか、入構許可シールを導入し持ち主を直接呼び出す、などなど。

 そういった罰的な統制が功を奏した時に初めて、どういう駐輪が迷惑になるのかに考えが及ぶようになるのである。



5月24日(木)

【ちょっと思ったこと】

今度は百日咳?

 若者を中心とした、はしか(麻疹)の流行は大きな問題になっているが、今度は百日咳で休講という大学が出てきた(香川大学医学部のお知らせ参照)。

 こういうニュースを耳にすると、健康を守るための衛生環境はどうあるべきか、改めて考えさせられてしまう。

 私自身が子どもの頃は、BCG(結核)、ポリオ、種痘(天然痘)以外にはこれといった予防接種は実施されておらず、はしか、百日咳のほか、おたふくかぜ、水疱瘡、風疹のいずれにも罹り、自然免疫ができている。病気には一番罹りにくいはずの若者より、私のような年寄りのほうが防御力が強いというのは皮肉なことだ。

 ちなみに、今回の流行は、1990年代前半にワクチンの集団接種が廃止されて予防注射を受けずに育った若者が増加していることと、予防接種を受けても10年程度で免疫力が低下してしまうことに一因があると言われている。素人なので詳しいことは分からないが、免疫には追加免疫効果(ブースター効果)というのもあり、追加接種を受けるか、実際に「ごく軽く罹ってしまう」ことの繰り返しが、免疫力を保つ上で必要であるらしい。

 5月7日朝、帰省先から戻る途中、「ときめきインタビュー:88歳、人生これから」というラジオ番組で、やなせたかしさんのお話を聴いてなるほどその通りだと思ったが、もともと、健康というのは、バランスの上に成り立つものであり、ばいきんマンを完全に撃退することは必ずしも健康にプラスになるとは限らない。抗菌グッズなどが普及して無菌化が進むと、逆に病気に罹りやすくなる恐れも出てくる。

 ある程度不衛生な環境のもとで、かつ、ある程度は人混みにまみれるような生活をしていたほうが、結果的に免疫力が保たれ、重い感染症に罹らなくて済むというような気もする。