じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 7月1日の日記に、8月6日〜8日に行われる教職員・定例健康診断に向けて体重・体脂肪・コレステロール減少作戦を敢行すると宣言した。前期末の多忙な時期であったが、7月1日以降8月6日までの間に、
  • 龍ノ口山への登山 10回
  • 岡大構内の半田山一周 1回
  • 備中松山城登山 1回
  • 岡山県立森林公園 1回
  • 温水プール1回
の耐暑訓練ほか、アイスクリームやラーメンを控えるなどの我慢を重ねてきた。その結果、7月1日時点での

体重 65kg、体脂肪率 21

は、8月6日夜には

体重 64kg、体脂肪率18.5

程度まで改善された。しかし、体重61kg台前半という数値目標には遠く及ばなかった(←筋肉がついたために体重がなかなか減らないのであればそれで良いのだが...)。

 8月7日朝にはいよいよ受診となるので、夕食は、スイカとペットボトル茶のみで済ます。スイカの食べ過ぎで体脂肪が増えることはまず無かろう。妻は「何も食べないほうがいいんじゃないの」と言っているのだが、「空腹状態が長時間続くと胃酸の分泌で胃潰瘍になるかもしれない」、という勝手な理屈をつけて、1/4切れを平らげる。このことは測定結果にどう反映するだろうか。



8月6日(月)

【思ったこと】
_70806(月)[心理]日本行動分析学会第25回年次大会(1)全体的な特徴

 日本行動分析学会第25回年次大会に参加感想の実質1回目。

 この学会の大会は、毎年、2日間+1日(公開行事)という日程で行われることが慣例化している。しかし年度によって、プログラムの内容はかなり違っている。今回の場合は、個人発表は午前9時20分から10時50分までの時間帯に設定されたポスター発表のみとし、11時から17時の時間帯は、特別講演、招待講演、シンポジウム等に充てたところに特徴があった。

 個人発表をポスター発表化してしまうという方針は、私が実行委員長を務めた2003年・岡山大会の時と同様である。しかしその後の2004年〜2006年大会では、再び、口頭発表が復活していた。ポスター主体と、口頭発表重視のどちらが良いかということは、大会の規模、発表者の数、予算などに依存する部分が多く、一概には決められない。参加者が数千人規模の学会となると、もはや口頭発表の会場と時間を保証することが困難になる。日本心理学会などの大規模大会では、だいぶ前から個人発表はすべてポスターで行われているようだ。



[表]  さて、今回の大会では、講演者として、メリーランド大学のCatania(カタニア)先生が招待されていた。Catania先生が来られるという話を聞いた時にまず驚いたのは、いったい、おいくつになられているのだろう、ということであった。

 右の表は、私が1975年度に提出した卒業論文の引用文献表の一部であるが、その中にはすでに、Catania先生の1963年の論文が引用されている。1963年刊行というと、今から44年前。この時すでに注目を浴びるような論文を多数発表されておられたというのは、今から考えると驚きである。今回の招待講演では、今なお、Operant Reserveの概念を復興させた新しいモデル作りに取り組んでおられるということであり、行動レベルでは40〜50歳代の若々しさを感じさせてくれた。



 そのほか、発達障害支援に関わる個人発表やシンポが多かった反面、他の心理学会に比べると、高齢者支援、環境問題、リスク管理などに関する発表はあまり見当たらなかった、という特徴があったようにも感じられた。また、基礎的実験研究の比率もかなり減っており、「日本行動分析学会」ではなく「日本応用行動分析学会」ではないかと、という皮肉も聞かれるほどであった。

 こうした背景には、全国の大学における心理学関連の教育・研究組織が、かつての「心理学専攻」、「心理学科」といった包括的な名称から、臨床心理学主体、社会心理学主体、自然科学的方法と融合した認知心理学、...というように改組されつつあり、その中で、行動分析学が、発達障害支援に活躍と貢献の場を確保しているという事情があるのではないかと思ってみたりする。

 今回たびたび言及された「ADHD」(注意欠陥・多動性障害)なども、行動の発現と密接に関わっていればこそ、行動分析学の知見が活かされる得意分野ということになるのかもしれない。もちろん、高齢者支援やリスク管理、ソーシャルスキルの問題なども、同程度あるいはそれ以上に行動分析学が活躍できる場があるとは思うのだが、ある程度以上の数の研究者が揃わないと話題が盛り上がらず、単発的な研究発表のみで終わってしまうことになる。

 次回に続く。