じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
東洋大の勝因 箱根駅伝で優勝した東洋大の選手たちが、1月4日朝の日テレに生出演していた。最後のところで、「何が勝因であったと思うか」について各選手(監督代行、控え選手、マネージャーを含む)それぞれの回答を紙に書いて掲げるという場面があった。画面から読み取れた範囲で言えば、監督代行が「感謝の心」、他にも「感謝」や「応援」を挙げる選手が比較的多かったように見えた。このほか、優勝の立役者でもあった柏原選手は「チームワーク」、似たような回答としては「団結」、さらに、「努力」や「早過ぎる朝練」や「流れ」を挙げた選手も居た。 興味深いと思ったのは、まず、「根性」、「気力」、「○○魂」といった精神力を挙げた選手が見あたらなかったこと。体育会系の練習でも、かつての精神主義に代わって、科学的な上達法や、組織力、メンタルケアなどが重視されるようになってきたことの表れだろうか。 勝因として挙げられた中には、個人の努力要因に関わるものもあり、また、個人の努力を総合的に支えるための相互支援や外部支援の大きさが「感謝」という形で表現されているものと思う。「流れ」というのは、勝つためのテクニカルな面であり、その場の状況に合わせた最善の対応、具体的には、首位を独走し2位との差が離れているような状況では、区間前半は自制し、ブレーキのリスクを最小限に保ちつつ、状況に応じてスパートをかけるというようなことを言うのではないかと思う。 余談だが、東洋大と言えば、一昨年の日本心理学会第71回大会の主催校となった大学であり、こちらの参加記録の背景に、白山キャンパスの写真を使わせてもらっている。 |
【思ったこと】 _90105(月)[一般]地デジ移行のウソホント(3)録画とダビングの諸問題(1) 地デジ移行で私がいちばん気になっていたのが、DVDへのダビングの困難性であった。そのキーワードは、「画質」と「CPRM」と「ダビング10」にあるように思う。 さて、録画とダビングの諸問題を検討するにあたっては、「何ができて、何ができないのか」という問題以前に、そもそも何のために録画やダビングをする必要があるのか、をはっきりさせておかなければならない。そのニーズは個人個人によって異なる。その人が必要としないような機能は、できてもできなくてもどうでもよいことになる。 録画やダビングの必要性として私が思いつくのは以下の通りである。なお、以下のところで「HDD」とは録画機のハードディスク、「DVD」とはDVD-Rなどのディスク、「BD」とは「Blu-ray Disc」の略である。
1.に関して地デジが便利である一番の理由は、電子番組ガイド(EPG)により受信機で番組表や番組情報を利用して、ボタン1つで気軽に録画予約ができる点にある。私個人はまだ一度も遭遇したことが無いが、番組放送時間の延長やズレにも正しく追随できるということなので、何かの重大事件でニュース番組が延長された時や野球中継の放送時間が延長された時などにも、後続する番組を正確に録画できるはずである。 いっぽう、3.と4.に関して、地デジ対応の録画機でダビングするとかえって不便になると述べたのは、地デジ対応の録画機でダビングしたディスクは、CPRM非対応の再生機(パソコンのDVDドライブを含む)では再生ができないという理由による。加えて、現時点では、アナログ放送の録画は、割安なデータ記録用のDVD-RやDVD-RWでも難なく録画できるのに対して、地デジ番組はCPRM対応のディスクでないと録画できない。一般にCPRM対応ディスクのほうが割高な価格となっており、その割に、(普通画質で録画する限りにおいては)地デジで録画したことによる画質向上は必ずしも期待できない。ということもあるので、ダビングの主たる目的が3.や4.にあるという方は、アナログ放送が続けられる限り、アナログ専用の録画機で録画することをオススメしたい。 次回に続く。 |