じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2月4日朝の農学部農場の畑と半田山。前夜からの雨が上がり、山の中腹には霧がたちこめていた。
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【思ったこと】 _90205(木)[一般]最近よく売れているモノ/ミニノート全盛時代にこそ国産ソフトを 100年に一度と言われる経済危機(※)の中でも儲かっている企業があるという。 ※麻生首相の決まり文句であるが、100年に一度ではないという反論も多々ある。念のため。まず、任天堂は1月29日日、2009年3月期連結決算の売上高が、過去最高の1兆8200億円(前期比8.8%増)、税引き後利益は過去2番目に多い2300億円(同10.6%減)になるとの見通しを発表した。家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」や、携帯型「ニンテンドーDS」の売り上げが好調となっており、オバマ大統領の演説をもじって「Yes, Wii can!」というジョークまで飛び出しているほどである。とにかく国内メーカーの利益トップに立つ見込みであるというからスゴイ。 第二に、サントリーが2月3日発表した2008年12月期の連結売上高は、前期比1.2%増の1兆5129億円、純利益は33.2%増の320億円であり、ともに過去最高を更新したという。ビール系飲料のシェアのほうも12.4%となって、サッポロビールを抜いて3位。1963年のビール事業参入以来初めて同事業の営業黒字を達成したという。 第三に、日本マクドナルドホールディングスが2月4日に発表した2008年12月期連結決算は、売上高が前期比2.9%増の4063億円、最終利益は58.5%増の123億円といずれも過去最高であったという。 じつは、これら3つのニュースには共通点がある。なっなんと、我が家には、全く関係の無い商品ばかりということだ。じっさい、「Wii(ウィー)」や「ニンテンドーDS」は我が家には1台もないし、私は、年に数回の懇親会の席上以外では、ビールは一切飲まない(別段、禁酒論者というわけではないが、私は酒類を飲む習慣が全くない)。さらに、マクドナルドも数年に一度くらいしか来店したことがない。私の関心空間が狭いせいか、もしくは私の知らない世界が勝手に増殖しているのであろう。 話題は変わるが、2月4日夜のNHKクローズアップ現代は格安家電が押し寄せる〜岐路に立つ日本企業〜というタイトルであった。その中では、台湾製のミニノートパソコン(「ウルトラモバイル」を含む)のことが紹介されていたが、これは唯一、私自身が大いに関心を持っている商品である。 私自身、昨年9月3日で、「ミニノートパソコン全盛時代の予感」と書いたことがあったが、あれから半年経って、まさにその全盛時代に突入しつつあるように思う。じっさい私自身も、こちらの商品を愛用しているが、まことに快適。これから先、10万円以上にもなるようなノートパソコンを新規購入するつもりはないし、Vistaなどという、重いだけで使い勝手の悪いOSなど真っ平ゴメンである。 ところで、この種のミニノートは、今や4万円〜5万円台で買えるというが、この費用だけでワープロ、表計算、プレゼンなどのソフトが使えるわけではない。例えば、大学生協で「Office 2007」(Home & Student)を購入しようとすると、2月5日現在では32,800円が余計にかかる。最近ではネット経由で利用できるソフトもあるということだが、大学生の普通の勉学環境を考えると常時接続というわけにもいくまい。やはり10万円程度はかかることとなり、気軽に買い換えたり、もう1台というにはまだまだ程遠い。 ここでぜひ踏ん張って貰いたいのがジャストシステムなど、国産ソフト企業である。これまでノートパソコンは、林檎系を除き大部分がMS社に牛耳られてきた。上記の「Office」などもその良い例であり、最近では2007年形式(拡張子の最後にxが付くヤツ)でリポートを提出する学生が居るため、2003年版しかインストールしていない私のところでは非常に困っている(ワード文書は一太郎でコンバートできるが、エクセルは対応できない)。そうかといって、私自身の利用環境において2007年バージョンでなければ困るということは全くない。VISTAも同様であって、現時点ではXPで何ら不都合はなく、VISTAプレインストール版との混在使用は煩わしいばかりである。 このさい、ミニノート用は、国産ソフトと抱き合わせで低価格で販売し、この機会に外国私企業による寡占化をぜひとも突破してほしいと思う。そういえば、かつては、ジャストウィンドウというものもあった。MS社からの自主独立国家再建に向けて、一太郎の逆襲に期待したいものである。 |