じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 2009年版・岡山大学構内でお花見(3)オキザリス

 講義棟南側で長期間花をつけているオキザリス・バリアビリス。2008年1月9日の楽天版に関連記事あり。花期が長く、しかも手入れが不要のため、公共花壇向きと言える。


03月05日(木)

【ちょっと思ったこと】

定額給付金支給開始

 第2次補正予算関連法成立を受け、3月5日、全国のトップを切って青森県西目屋村で定額給付金の支給が開始されたという。もっとも、私の住む岡山市では、4月中旬に申請書発送、支給開始は4月下旬以降となる見込みであり、まだまだ先のことである。

 この「低額定額給付金」は、昨年11月頃の議論では「生活支援定額給付金」などと呼ばれており、所得制限の是非をめぐり意見が分かれ、高額所得者が受け取るのは「さもしい」とか「矜持の問題だ」など発言する某首相もあったが、その後、「消費刺激の比重が高くなってきた」という理由で、高額所得者も受け取って地元での消費拡大に貢献すべきだというように趣旨が変わってきた模様である。

 ところで、もし、この定額給付金が経済対策・消費拡大を目的としているというのであれば、給付金の支給時期がずれるというのは、効果検証の重要な手立てになる。行動分析学が得意とする実験法の1つにマルチベースライン法というのがある。もし、操作する独立変数が有効であるならば、時期をずらして実験条件を開始すれば、開始のタイミングに依存して行動の変化が生じるはずである。これを援用すれば、定額給付金開始時期に合わせて消費拡大が確認されるはずであるが、実際はどうだろうか。

 もっとも、率直に考えて、1人あたり12000円、それも、銀行口座口座振込で支給というやり方をとる限りにおいては、「給付金として貰ったから使ってみようか」ということにはなりにくいように思う。定額給付金であろうと、給料であろうと、あるいは税金の還付金であろうと、お金そのものには何ら質的な差違はない。消費に回すかどうかということは、あくまでトータルの収入額や貯蓄額のゆとりから生まれてくるものであり、顕著な効果は期待できないように思われる。

 同じ給付金であるなら、期限つきで使用範囲が限られていた地域振興券のようなスタイルのほうが有効性は高かったと思う。ウィキペディアの当該項目では、「交付された世帯では地域振興券を優先的に使用する一方で、そのことによって使用せずに済んだ現金を貯蓄に回したため、消費の押し上げ効果は発行額のわずか10%程度にとどまり、波及効果をほとんどもたらさなかった」などとされているが、少なくとも、「交付された」、「使った」という記憶は強く残る。我が家では、その一部で娘の自転車を購入したが、今でもそれを見ると、「地域振興券で買った自転車だ」ということを思い出す。今回の定額給付金にはそのようなインパクトはなく、何を買ってもその出所が何であったかさえ意識されないであろう。

 余談だが、第2次補正予算関連法成立を受けて高速道路1000円化も実現する見込みとなったが、開始時期は3月28日頃になる模様であるという。3月28日〜29日は今のところ旅行可能な時期にあるが、初日ということで、無理をして長距離ドライブに出かける車も多く、大渋滞や重大事故が発生しないかどうか気がかりである。