じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2009年版・岡山大学構内でお花見(37)香りは無いが、ヤコウボクの仲間。

 文学部西側で生育する品種名不明の樹木。花屋さんで「ヤコウボク」の一種として売られていたが、香りは殆ど無い。「ケストルム・エレガンス」あるいは「ベニヤコウカ」に近いようだ。寒さには弱く、霜に当たると地上部は枯れてしまうが、幹が太くなって耐寒性が増したことと昨今の暖冬傾向のおかげで、今年の冬は何とか持ちこたえた。


5月9日(土)

【ちょっと思ったこと】

新型インフルエンザその後/「停留」とは何か

 各種報道によれば、厚生労働省などは9日、カナダから米国経由で成田空港へ帰国した大阪府立高校の男子生徒2人と教諭1人が、新型インフルエンザに感染していたと発表した。その後、別の生徒1名も感染が濃厚であるという。これに関連して、患者の周りの座席の生徒ら計49人が、検疫法に基づき宿泊施設に10日間隔離(停留)された。また、降機してからの検査で感染が判明した男子生徒の座席近くに座っていた12人は、隔離されることなく入国したが、今のところ異状は出ていないという。

 このことでまず疑問に思ったのだが、インフルエンザのような感染力の強い病気で、患者との座席が近いか(周囲2m以内であったか)、遠いかということはどれほどの違いをもたらすものなのだろうか。長時間機内に居れば、ウイルスは機内中にばらまかれるであろうし、トイレに行くために移動し、トイレ待ちの他の乗客と接することもありうる。停留という措置をとるのであれば、乗客・乗員全員に停留してもらうべきではないのかなあ。ま、これは、法律上の不備に問題があるようだが、感染者が1人でも機外に出て、空港内諸施設を利用したり、電車やバスで帰宅すれば、そこからまた新たな感染がおこり、もはや、検疫ではどうにもならない事態に陥ってしまう。

 もっとも、どういう手立てをとろうと、いずれは国内でも感染が広がる。秋までにワクチンを備えておくという以外には有効な手段はないように思える。

 それはそれとして、普段は元気な高校生であっても、海外旅行先では、現地の人以上に感染しやすいというリスクがあることは十分に予見できると思う。海外旅行に出かければ、まずは、機内の狭い座席でエコノミー症候群を初め、さまざまな形で体調を崩す恐れが大きい。さらに、時差の関係で、最初の数日はどうしても睡眠のリズムが崩れてしまう。その上で、馴れない環境での生活があり、団体旅行であれば周囲に迷惑をかけまいとしてどうしても無理をしてしまう。

 大型連休に海外に出かけた人たちの帰国ラッシュは10日(日)まで続くと思われるが、こういう時期でもあり、せめて、乗客定員を半分にして座席を2人分ずつ使ってもらうとか、体調に不安のある人にはビジネスシートを利用してもらうといった配慮があれば、発症や2次感染を防ぐことができるのではないかという気もする。

 もう1つ、万が一、「停留」という措置を受けた場合、どういう生活を強いられるのかが疑問であったが、毎日新聞5月10日記事に、かなり具体的な内容が紹介されていた。それによれば、
  • 停留者は原則ホテルなど施設の個室内で生活
  • 1日1回、医師や看護師が健康状態を確認し、必要に応じてタミフルなど抗インフルエンザ薬を投与。
  • 1日3回検温するなど健康状態の記録を提出。
  • 食事は、午前7〜8時、正午〜午後1時、午後6〜7時と定められ、原則自分の個室で食べる。
  • 勝手に外出することは許されない。
  • 許可無く施設外に出ようとしたり、スタッフの質問に答えなかった、または、虚偽の返答を行った者は検疫法に基づき処罰されることがある。
  • 滞在費や食費などの生活費は国が負担。但し、仕事を休んだ場合の休業補償など、停留による損失の補償はされない。
 今回停留対象となった生徒からは、「テレビを見るしか、やることがない」などの不満も聞かれ、ホテル側はパソコンの貸し出しも検討、5月下旬の中間試験への影響を心配する声も多く、学校側は教科別のプリントをホテルに送るなどして対応するということであった。

 私個人がもし「停留」の措置を受けた場合、とりあえず、(自分でカスタマイズしてある)ノートパソコン、モバイルHDDがあり、ネット接続が自由にできるのであれば、仕事はできる。あとは運動不足にならぬよう、室内運動器具があればありがたい。もちろんこれらは、健康であるという前提のもとでの話であり、感染してしまっていたらそんな呑気なことは言っていられない。